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AKB48チーム8単独舞台「KISS KISS KISS」ゲネプロ囲み会見レポート


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AKB48チーム8の単独舞台「KISS KISS KISS」が天王洲の銀河劇場で行われました。初日公演に先立ち関係者向けゲネプロと囲み会見が行われましたのでゲネプロ取材写真とともに会見の様子をお届けします。(2018年7月19日 東京都品川区 天王洲 銀河劇場)

集合写真
後列左から横内謙介(脚本、演出家)、大西桃香、濵咲友菜、人見古都音、行天優莉奈、立仙(りっせん)愛理、谷口もか
前列左から横山結衣、佐藤七海、佐藤栞、太田奈緒、山田菜々美、倉野尾成美

意気込み

横山結衣「初舞台なので、今日のゲネプロから緊張してたんですけども、初日はもっともっと演技ができるように頑張りたいと思います」

佐藤七海「自分の殻を破るというか、アイドルをしているときの佐藤七海じゃ見られない、ギャップのある姿が見られると思うので、それをファンの人に見せたいと思います」

佐藤栞「オムニバス形式の舞台ということで、ひとつの作品の中でいろいろと役を演じたり、キャラクターの違う役をたくさん演じてきたので、それを切り替えるのがすごく大変だったんですけど、その分、やりがいあったので、ぜひたくさんの方に見ていただいて感動してもらえたらいいなと思います」

太田奈緒「オムニバス形式が私も初めてだったので、いろんな役をさせていただいたり、髪型もちょくちょく変えたりしているので、後々見てから『あの役とあの役が一緒の人が演じてたんや』とか、びっくりしてもらえるように頑張りたいと思います」

山田菜々美「演技をさせていただくことが多くなって、こうやってチーム8で演技させていただくことがすごくうれしいことなので、チーム8の絆だったりいろんなところを見てもらえたらいいなと思います」

倉野尾成美「今回(初日のみの)ゲストで出演することになって、みんなよりも稽古の数とか、出てる場面は少ないんですけど、みんな1ヵ月ずっと頑張ってて、そういうのを見てたので、初日が一番良かったねって言われるのってなかなかないと思うので、初日が一番だったよって言われるように私もそういう演技ができたらいいなと思います」

歌のシーン

大西桃香「演技経験が本当に少なくて、ふだんから映画とかドラマとか見なくて演技にも疎いほうなんですけど、約1ヵ月間の稽古ですごく丁寧に指導してくださったおかげで自分でも納得ができる演技ができるようになったかなと思います。舞台中ではのほほんとしたおばあちゃんを演じたりとか、めちゃくちゃ切れる人を演じたり、いろんな役柄を演じさせていただいているんですけど、これが始まりで、もっともっとやせたらいいなと思います」

濵咲友菜「私は舞台をさせていただくことが今回が2回目なんですけど、私が演技をすることが大好きでして、稽古中もずっとニコニコして楽しく稽古をさせてもらったので、楽しい雰囲気がみなさんに伝わればいいなと思うので、私も一生懸命頑張りたいと思います」

人見古都音「私が今回初めての舞台出演で、普段から声が出なくて、小さいって言われるんですが、今回の舞台をきっかけに声をデカく頑張りたいと思います」

行天優莉奈「私も演技することがすごく好きで、ふだんのアイドルでニコニコしている私から、しっかりした教官という役だったりとか、ぶっ飛んでる役、髪型もぶっ飛んでたり、このお話も笑えたり泣けたりっていう話があるので、ファンのみなさんもぐっときたり、お腹を抱えて笑っていただけたりできるように、私たちはもっともっと演技の落差というか、はっきりするように頑張ります」

立仙愛理「この舞台がお披露目の次のステージで、こんないい機会をもらえることがめったにないと思うので、それを無駄にしないように一生懸命頑張りたいと思います。カッパの役も、チーム8で一番身体を張ってるんじゃないかと言われるぐらい身体を張っていきたいと思っていますので、頑張ります」

谷口もか「演技って信頼関係がないと、かけあいとかもうまくいかなかったりするので、チーム8は仲が良いと思っているので、仲が良いからこそのかけあいとかもできたらなと思います」

山田菜々美
山田菜々美

人見古都音、倉野尾成美
人見古都音、倉野尾成美

脚本、演出担当の横内氏より

――舞台への想いと、はじめてチーム8と組んだ感想を。

横内謙介「今回は本当に、やりたいようにやらせていただいて、って言うのも変ですけど、『オリジナルで全部やりたいんで』って話をして、それを受け止めていただいて、オーダーメイドを作るつもりで彼女たちにぴったり合う、それがお客さんが見たいものであればさらにいいなと思いつつ、でもぴったり合って、ふだん持ってるものでも面白くないので、せっかくだからオリジナリティ、誰も見たことがなくて、本人たちも初めてするような体験も必ずその中に入れていこうっていう、とても贅沢(ぜいたく)なことをさせていただいたなと思って、その贅沢さがきっとお客さんにも届いて分かってもらえるんじゃないかなという風に思います。

自分が普段演劇やっててよく分かるんですけど、芝居というのは往々にしてお姫様と王子様だけが楽しくて、まわりの小人たちや森の動物たちはどっ白けているっていうことがままある……学芸会を思い出していただくと分かると思うんですけど、それが弱点だなと、それが芝居のすごさでもあるんですけど、いつか森の動物が王子様になるぞと思って頑張るぞというのが長い演技修行でもあると思うんですが、せっかく演技初体験に近いメンバーもいるので、まずは芝居好きになってもらおうと、ちょっとでもいろんな役、いろんな演技方法、こんな芝居もあるぞと。大きく全部をお客さんに見せなきゃいけないものもあるし、お客さんに見せようと思うんじゃなくて舞台上で感じ合うみたいなリアルな芝居もあるぞ、みたいなことを、なるべく多くの体験をしてもらおうかなと思って作らせてもらいました。

すごくみんなが応えてくれたなと思います。みんなに今見せたいのは一番最初のときの読み合わせ。ここから始まってここまで来るって、もちろん今の状態が、年齢も年齢ですし、初めてや2回目という舞台経験で完成度というとまだまだ伸び代のほうが多くあると思いますけど、最初からここに来るまでの伸び代だけでも我々としては胸打たれ感動したゲネでした。それをさらにお客さんと分け合いたいなと思います。

やりながらですけど、この中からいつかミュージカルスターや大女優が生まれるんだという風に信じながらやってます。

実際に長い経験の中でいちばん最初のSMAPのところから、6人のSMAPのときに台本を書くところからアイドルの演劇が始まってて、その頃は写ルンですの時代でみんなフラッシュ焚いてスタッフが止めてるような時代からアイドル演劇に関わってますけど、あのとき誰もあそこにいた香取さんがミュージカルの主役をやるとか、草彅さんが演劇で賞を取るなんて思っていなかった。僕自身もそんなことをあまり感じずにその現場にいて、ただ本書きをしていたんですけど、長い歴史を見ていくとこういう瞬間こそがスタートだと確信しています。

後に振り返って今日の日が歴史的な日だったと言われるように、これからの数回をやり遂げてほしいなという風に思います。お客さんにはぜひこれを見届けてほしいです。どうぞよろしくお願いします」

佐藤栞、佐藤七海
佐藤栞、佐藤七海

立仙愛理
立仙愛理

質疑応答

――やってみて可能性が大きかったでしょうか。

横内謙介「みなさんが見ていただいたとおりだと思うんですけども、おそらく自分でもびっくりしながらやってるところがあると思うんですけど、そのときの表情というのは、普段見せていない表情で、それを切り取っていくとすごいドラマがちゃんと見えてくるっていう風に演じてくれてるんじゃないかなと思います。僕の中では密かにものすごい手応えがあって、この中から演劇にはまる人間はすでに何人かいるだろうなって。確かめ合っていないですけど」

――それは誰ですか?

横内謙介「それは内緒」

――演出するうえで楽しかったですか?

横内謙介「絶対に怒らないようにしようと。そこがストレスだったんですけど、何度かここまで出かかってんですけど、我慢して、少しでも楽しい場所だよっていう風に。ちょっとそういう意味で言うと我々としては冷静だった時間もあって、それも大事な時間だったなと。後に振り返って楽しかったというのが大事だね。やってるとき楽しかったけどやり終わったときにイマイチみたいなのは最低なんで、これからがもっと楽しみ」

――太田さんどうですか?

太田奈緒「8での舞台は一応2回目だったんですけど、こうやって本格的というか、みんながそれぞれ主役っていう舞台はなかなかないので、それぞれの、『こんな役も演じれるんや』とか、立仙もまだ入ったばかりでこうやって身体張ってやれるんや、とか、みんなそれぞれのメンバーが印象をつけられるというか、そういう機会がもらえたのがすごくありがたかったなって思います」

――立仙さんはカッパデビューどうですか。

立仙愛理「衣装合わせのときに泣いちゃって。そうしたら大西さんが手を握ってくれて、『焼肉おごったる』って言ってくれたので頑張ろうって思いました」

――ここは絶対見てほしいっていうのは。

濵咲友菜「最後にみんながガラスにキスをするところがあるんですけど、なかなかキス顔が見れない見れないし、みんなの口紅の付き具合とかとかなかなか見れないと思うので、みなさんぜひ注目してください」

歌のシーン

濵咲友菜
濵咲友菜

――若い女の子ばかりでテーマがキスということで、生々しくなりすぎないように気をつけたこととか、たとえば中心になっているサロメの部分との落差はどのように考えてらっしゃいますか。

横内謙介「生々しくあっていいと思っている部分があって、それは秋元先生の歌詞を何度も読ませていただいて、歌で聴いてるときには調子良く歌で聞いちゃってるんですけど、歌詞を見るとかなりリアルに恋愛模様だとか、思いだとか、起こってることだとか、今、10代だって表には出ていないけど内側に秘めている愛の衝動とかちゃんと描かれている世界観もあるので、それは宝塚とは違うんだろうと。

秋元先生が『振り切れ』と言っている部分があるんじゃないかなって、彼女たちに対してのリクエストも含めてね。でもそれが下品になっちゃうかどうかが、今度は彼女たちの才能とかの問題なのかな。センスとか。それがすべてが生々しくなかったと言うんだったら彼女たちがとっても上手にセンス良くまとめてくれてるところがあるんじゃないかと(思います)」

――サロメを中心にされているのは横山さんが踊れるからっていうのもあるのかなって思うんですけど、当て書き(その人に合わせて台本を書くこと)されてるところがあるんですか?

横内謙介「そうです。サロメはそのままではムリなので、一応全部翻案(題材の具体的な表現方法を変更して作り直すこと)して、あんまり長々とよく分からない、行ったことのない国の描写が続いてもしょうがないので、そこのエッセンスは気持ちが乗るように考えて。

あえて言うと、横山さんのダンスを見て、それは演技じゃないんですけど、踊りっぷりを見てて、これはもしかしたらこのぐらい振り切ったこともできるんじゃないかなって。でもすごくよく応えてくれてるなと思って頼もしくなりました。初めてセリフ言うときに、第一声が『私はできません』って。そこもちゃんとビデオ撮っておけば良かったなと。そんなことは普通言わないぞと思って。でもあの踊りのようにやってくれればいいんだけどなっていうのが、でもよく頑張ってくれてるんじゃないかなと思ってます。

あの踊りを見なかったらサロメは止めてたかもしれない。でもサロメの周りもとってもよく支えてくれて、男役も自然にやってくれてるので、宝塚とはまた違う形で見ています。そこも新しく見せて、お客さんに見せたいところ。ほかのところもこういうメンバーがいるのでこういう風にやろうと。あとはゲストに合わせて」

横山結衣
横山結衣

行天優莉奈
行天優莉奈

――ひとことでいいので見どころを。

横山結衣「首を持つところは見たときにびっくりされるんじゃないかなと思うので、そこで一気にみなさんの気持ちを引っ張れたらいいなと思います」

佐藤七海「私は泣くシーンがあるんですけど、その前から感情を込めて、精一杯叫んで集中して本当に泣いてるかのように頑張ったので、そこを見てほしいです」

佐藤栞「毎回『秋元さん!』て大絶叫して毎回喉がやられるので、見てほしいです」

太田奈緒「刑務所に入っている役があるんですけど、更正をしつつ、でももとのキュアラキャラが出るちゃうみたいなところをところを見てもらいたいなと思います」

山田菜々美「サロメのことを愛しすぎるところをの感情を出しているのを見ていただきたいなと思います」

倉野尾成美「ゲストなんですけど、やっぱり白雪姫なのかなと思います。目立つ格好してるし、白雪姫になりきって、表裏の激しい白雪姫を頑張りたいなと。もっと緩急つけたいなと思います」

大西桃香「ペアでキスしてるところに注目して見てもらいたいなと思います」

濵咲友菜「出前なんですけど、髪型がファンキーなのでぜひ見てください」

人見古都音「初舞台にもかかわらず王子役をやらせていただいてるんですけど、そこでは自分がイケメンて思い込んで舞台に立つようにしてるので、そこを見てください」

行天優莉奈「ふだん見れないぶっ飛び方を見ていただけるとうれしいです」

立仙愛理「言いたくないんですけど、カッパです。最初泣いちゃったのは正直嫌で。涙が、目を開けてもこぼれ落ちるぐらいだったので。今日は全然笑顔でやれたので大丈夫です」

谷口もか「男役のほうが多いんですけど、男役は迫力が大事なので声で出して行けたらなと思います」

KISS KISS KISS

大西桃香
大西桃香

谷口もか
谷口もか

――秋元先生にお願いしにいくシーンがありましたけど、実際にお願いするとしたら何をお願いしたいですか?

濵咲友菜「めちゃめちゃ高級なご飯を食べたいです」

――それでいいですか? チーム8としては何か?

大西桃香「チーム8で歌番組。CDデビューとかまでは申し訳ないんですけど、歌番組に出たいなって思います」

高級なご飯というお願いはちょっともったいないお願いだったかもしれませんね。(撮影・取材 岡田)

公演データ

公演期間:2018年7月19日~7月22日(7公演)

出演:横山結衣、佐藤七海、佐藤栞、太田奈緒、山田菜々美、大西桃香、濵咲友菜、人見古都音、行天優莉奈、立仙愛理、谷口もか
ゲスト出演:倉野尾成美、小栗有以、小田えりな、永野芹佳、谷川聖、岡部麟

演じられた楽曲(編集部調べ)

  1. 思春期のアドレナリン
  2. 唇にBe My Baby
  3. 47の素敵な街へ
  4. ヘビーローテーション
  5. 汚れている真実
  6. 美しき者
  7. 生きることに熱狂を
  8. 目を開けたままのファーストキス

ミニライブ

  • 君のことが好きだから
  • 希望的リフレイン
  • 蜂の巣ダンス

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