AKB48の高橋朱里さんが主演をつとめるミュージカル『新☆雪のプリンセス』の初日挨拶が行われましたので、ゲネプロ(通しリハーサル)の様子とともにお届けします。(2018年2月21日 東京都渋谷区 新国立劇場・小ホール)
写真左より米原幸佑、木根尚登、高橋朱里、一路真輝(特別出演)、久保田未夢、小笠原健
初日挨拶はゲネプロに先立って行われました。ゲネプロ時の取材写真とともにお届けします。
高橋朱里ら出演者の意気込みとエピソード
——初日を迎える意気込みを。
高橋朱里「プリンセス役をつとめさせていただきます、高橋朱里です。稽古もすごくあっという間で初日を迎えるんですけど、プリンセス役をつとめるのが2回目で、こうしてまたステージでプリンセスとして立たせていただくのがすごく楽しみだなって気持ちと、ドキドキな気持ちでいっぱいです」
木根尚登「冬将軍役をやらせていただきます。子どもたち大勢で、すばらしい演者さんの中でのっかってやらせていただいて、楽しくやらせていただいてます」
一路真輝「雪女フブキ役をやらせていただきます。この作品、初めて参加させていただくんですけど、はじめての共演者ばかりなんですけど、朱里ちゃんはじめ皆さん本当に娘のようにかわいくて、あっという間に仲良くさせていただいて気持ちも若返って頑張っております。木根尚登さんとも初めてで温かいお人柄でカンパニーを作っていらっしゃるのがとても素敵で、ご一緒させていただいて良かったなと心から思える作品なので、たくさんの方に見ていただきたいところなんですけど、できる限りを尽くしていきたいのでよろしくお願いします」
久保田未夢「小雪役をつとめさせていただきます、久保田未夢です。今回センターステージ(※)ということで、初めてのことがたくさんなんですけど、精一杯楽しみながら頑張りたいと思います」(※客席の中央にステージがあるという意味)
米原幸佑「サンタクロースの孫・クリス役をやらせていいただきます、米原幸佑です。今回僕も初参加なんですけど、前回と衣装や演出がガラッと変わっているということで、『新☆雪のプリンセス』をみなさんに届けられたらなと思っております」
小笠原健「木枯らし隊長をつとめさせていただきます、小笠原健と申します。3回連続の3回目になるんですけど、朱里ちゃんが前回に引き続き、さらにたくましくなって戻ってきてくれて、木根さんは相変わらずやさしくて、またこの素敵なメンバーに参加していただいて、演出も衣装もいろいろ変わりまして、タイトルの『新☆雪のプリンセス』も台本の(高橋)知伽江さんがいろいろと進化させて新しいものとして今回幕が開くと思いますし、ワクワクしておりますし、素敵なキャストのみなさんばかりなので、みんなで力を合わせてお客さんに届けられるように頑張っていきたいと思います」
——見どころやエピソードについて教えてください。
高橋朱里「さっきも出たんですけど、衣装や演出がすべて新しくなっていて、そこも新鮮に見ていただけると思いますし、ステージが、(客席の)中央にあるので360度の角度から楽しめる作品になっていると思うので、まわりを囲んでいるみなさんに、どの方向からも楽しんでいただきたいなというのと、私が個人的に今年成人を迎えて初めての作品で、このキャストのみなさんで本当に良かったなと心から思っていますし、楽しみにしていますし、成長した自分を少しでも見ていただけるように、これからに期待していただけるように頑張りたいと思っています」
木根尚登「今回新しい試みが見どころだと思いますが、何よりも変わらないのはお話がすばらしいということで、根本的なところは変わらず新しいところがあるので、見どころ満載だと思います」
一路真輝「朱里ちゃんは稽古場でもずっとお隣の席で、楽屋もご一緒で、さきほども申し上げましたとおり、ぶっちゃけ親子のような関係なんですけれども、とっても意欲的にいろんなことを聞いてきて、『この場合、どうしたらいいんですか?』って本当に一生懸命なので、私の35年という舞台歴をこの短い時間の間に朱里ちゃんにお伝えできたらなと、おこがましいんですけど思っているんですが、とにかくみんなが心から幸せだなと思えるような作品にできたらいいなって思っております」
久保田未夢「一緒にステージに立つのが子どもたちが多かったので、子どもたちといることが多かったんですけど、このお仕事を始めてあまり小学生の子たちとしゃべることがなくて、なんか、子どもたちの流行りの言葉とか、『マジ卍』みたいな言葉を教えてもらったりとか、和気あいあいと楽しかったです」
米原幸佑「子供たちのまっすぐなお芝居だったり声だったり歌声だったり、熟練の大人たちの卓越したスキルが混ざり合った感じというか、そういうギャップがすごく『新☆雪のプリンセス』じゃないかなと客観的に思っておりますけど、そこをお楽しみください。
小笠原健「米原さんの頭の上に乗ってる玉入れですか?」
米原幸佑「帽子や! 帽子! 子どもたちの夢と希望が詰まってんねん」
小笠原健「……にご期待ください」
——最後に高橋朱里さんご挨拶をお願いします。
高橋朱里「見てのとおり、わいわい稽古をしてきたんですけども、『新☆雪のプリンセス』は季節が止まってしまった日本と、スノーキャッスルというファンタジーな面もあるんですけども、きっと見ている方々が共感できる部分がたくさんあると思いますし、日頃感じている当たり前のことが、実はすごく大切なんだなということが伝わる温かい作品になっていると思うので、スタッフのみなさんと私たちキャスト一同で千秋楽まで頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
囲み会見の様子
高橋朱里「木根さんには私が20歳の節目なので、いろんなことを相談させていただいたんですけど、素晴らしい言葉をひとつ聞いたんですよ。1の成功、あれ、なんでしたっけ?」
木根尚登「1やりたいことをやるには、99のやりたくないことをやらないと近づけないよ、みたいなことを」
高橋朱里「そう! 1の成功は99の失敗から成り立つんだよって教えてくださって、それがものすごく印象的で、これからの人生、胸にとどめておこうと思ったのと、一路真輝さんとは本当にこんなゴージャスなお母さんいないなと。いろんなことでお世話になりましたし、このプリンセス役をやるうえで姿勢だったり声の出し方だったり、たくさんのことを学ばせていただきました」
一路真輝「お母さんのように稽古場では見守らせていただいておりまして、明るくて屈託がないし、座長という力みもないし、すごいなって思いますよね、お父さん?」
木根尚登「初めての共演なので、堂々としたプリンセスで、じーやのように見守らせていただいてます」
——(新聞記者)小室哲哉さんが引退を表明してから木根さんのお言葉が世の中に出ておりませんので、ひとことお願いできればと。
木根尚登「今はそっとしておいてあげたいなと。この先のことはまたゆっくり考えよう、という話になってるんで、今回、(舞台)誘ったんですけど、SNSやめちゃったみたいで、連絡とれなくなっちゃったんで(笑)。そんな薄い関係ではないですけど、今ある仕事を一生懸命頑張ってやってますので、テレビで見たとおりなので、僕もしっかり受け止めて見守ってあげたいなというのが正直なところです」
——引退するというのはどのタイミングで知ったんですか?
木根尚登「(マスコミの)みなさんとほとんど変わらないタイミングで」
ミュージカル『新☆雪のプリンセス』は新国立劇場で2月25日まで上演されています。(撮影・取材 岡田)