グラビアアイドル・花井美里さんの写真集『愛奴(あいど)ルンルン』(新潮社より2005年8月11日)の発売記念イベントが行われました。(2005年8月21日 福家書店銀座店)
この写真集の撮影はアラーキーこと、荒木経惟(のぶよし)氏の撮影でドロにまみれたり縛られたりといった話題の写真集です。
1984年10月15日生まれ、東京都出身、
147cm B93 W58 H85
裏表紙の棺桶は自前のなんですよ
これが美里ちゃん“自前”の棺桶
――タイトルの由来からお願いします。
「タイトルは荒木さんが言い出したみたいです(笑)」
――コンセプトは?
「今回は花井がゴシックロリータ好きというのもあって、フェティシュな部分を出しつつ、人間味あるものを作りたいという感じで、荒木さんというと和風エロティックなんですけど、洋風エロティックなものを作りたいねといった形で、普段なさそうだなっていうのをいろいろとチョイスしてやってみました」
――どんな衣装やシチュエーションがあるんでしょうか。
「コルセット2着と、あと全身に泥パックみたいなものを塗って石膏人形のボロボロってなったような感じをイメージして撮ったんですけど、それに縄師の人が縛ってくれて縛ったり、いろいろとしました。コルセットも極限までウエストを締めてみたりしたので、くびれがすごいことになってます」
――お気に入りの写真といいますと。
「この裏表紙のやつなんですけど、この棺桶(かんおけ)は自前のなんですよ」
――なんで自分の棺桶を持ってるの?
「近所でいただいてきたんですけど(笑)、これをぜひ使いたいって言ってくれたんで、そういう雰囲気作りにつとめました」
――仕上がった写真集全体を見てどんな感想を持ちましたか?
「かっこいい!(笑) 自画自賛じゃないですけど、自分の普段の地とは違う風に撮ってくれてるなっていうのと、自分のやりたいことをやらせていただいているので、生き生きしているなっていうのが」
――カメラマンの荒木さんとのセッションはどんな風に行われたんですか?
「無言の応酬、みたいな。カメラがあって、私はカメラの中の中のほうを見てるんですよ。だから無言で行われた感が。あんまり叫ばれたりもしなかったし……でも縛ってもらって、すごいプロの方は上手なんですね。すると眠くなってきちゃって、荒木さんを目の前に……あの、シャッター音も気持ちいいんですよ。で、うとうとしてしまったり」
――荒木さんの印象は?
「お会いする前から思ってた感じで、キャラクターみたいな人だなと思いました。繊細だし、荒木さんというキャラクターがのしのしとやってくるみたいな感じで新鮮でした」
ゴスロリ小説は私が書きました
――表紙に「初のゴスロリ小説一挙掲載」ってありますけど。
「私が書きました」
――以前、記者会見で書きたいって言ってたのが実現したわけですね。
「はい。書きたいって言ってたんで、『書いていいよ』って言われて、『載るかどうかわかんないけど書いてみてください』って言われたので書いてみました。そしたら全部載せていただけたので、ぜひ見て、そちらのほうの感想も聞かせていただけたらうれしいなぁと思います」
――どのぐらいの量を書いたんですか?
「Wordで20~30枚ぐらいだったと思うんですけど、1週間で書きました」
――テーマはどんな感じなんですか?
「私もゴスロリ小説って言っていいのかどうか悩んだんですけど、少し雰囲気を暗くしたブラックファンタジーみたいなのが書きたくて、写真集もそんなイメージで作れたので完璧にリンクしているわけじゃないんですけど、全体的な色味は揃えることができたかなと思います」
棺桶は事務所で私の仮眠スペースに(笑)
――自前の棺桶はふだんはどこに?
「以前は自分の部屋に置いてあったんですけど、部屋がどんどん狭くなるにつれ、今、事務所のほうに置かせていただいてます(笑)。なのでぜひ、みなさん遊びに来てください」
――棺桶に入って寝たりすることはあるんですか?
「寝ますよ。事務所に置いてあるので、私の仮眠スペースです(笑)。建てつけがそんなにいいわけではないので空気が入ってくるんですよ。だけどそこそこ空気が入りつつ真っ暗になるので、よく寝れるんです」
――表紙は針金か何かで巻かれているのですか?
「これはすごい細いフランス製の糸らしく、縛るときに長さが必要らしかったんですけど、用意した長さが足りなくて、縛るのって大変なんだなって思いました」
――どんな方に見ていただきたい写真集と考えればいいですか?
「青春という感じではないので、暗いのが嫌いな方には見ていただけないのかなとは思うんですけど、女の人とかわりかし芸術性の高いものにはなっていると思うので、いろんな方に見ていただいて評価していただけたらなと思います」
新年1本目のイベントレポートは 花井美里DVD『妄想 H93 Knockout』発売記念イベントにアップしました。(撮影・取材 岡田)