MONDO21(スカパー!279ch およびCATV)から新しい番組が登場します。名づけて「体当たり下克上!劇団『アイドル座』」。この番組はアイドル達が本気で体当たりで芝居に取り組み、「本物のアイドル女優」を育成する番組です。編集部ではその収録現場におじゃまして、主な出演者に意気込みをうかがってきました。(2008年4月 六本木FLOWER)
まずは木嶋のりこさんと栗まりさんに直撃しました。
――これはどういう番組ですか?
木嶋のりこ「女優を目指すアイドルの女の子十数名が集まって劇団になります。座長がいて、鬼教官がいて、その2人が立派な女優になれるようにみんなを育てていくっていう番組です」
――今までどんなことを収録したのか教えてください。
栗まり「1回目の撮影は新聞紙を丸めて目隠しをして、叩く(笑)」
木嶋のりこ「めっちゃアバウトな説明(笑)」
栗まり「四角の中に女の子何人かが入って、叩かれたらどかなきゃいけないんです」
――それは何の訓練なんですか?
栗まり「女優たるもの、仲のいい友達でも蹴落とせ、みたいな。あとは、コップがないのにコップがあるように見せる芝居をしました」
――で、さきほど撮ってたのは?
栗まり「美術館に2枚の絵があって、1枚は自分の好きな絵、もう1枚は自分の嫌いな絵で、その絵の前で演技をします」
――栗まりさんは演技の経験はどのぐらいあるんですか?
栗まり「舞台とVシネは主演で2本やらせてもらって」
――演技の仕事はいつからやってるんですか?
栗まり「グラビアやりながらやっているので、グラビア自体がそんなに長くないので1年ぐらい?」
――木嶋さんは演技はどんな感じ?
木嶋のりこ「たぶん『聖美少女フィギュア伝』からで、それから『DIVIDE』『101匹萌えタン』『ピョコタン・プロファイル』『本能寺オテロ』ですかね」
――多少演技の経験のある2人から見て参考になることはありますか?
栗まり「ありますね。さきほど言われたんですけど、『息とタイミングと間が大事』ってすごくわかりやすく教えてもらって。教えてもらう前にひとつひとつ指導していただいてたので、その言葉がすごくわかりやすかったです。あとは恥ずかしがったらいけないとか、折れないことってのは勉強になってます」
木嶋のりこ「この番組で一番勉強になったと思うのは、十何人という女の子がいる中で、みんなで同じ芝居をするんだけど、十何通りの芝居があるから、どれだけ同じ芝居の中で自分の色を出すかが一番難しいなと思って。でも考えすぎても失敗するし、考えなくてはだめだし。その個性の出し方や周りを使って芝居することが勉強になります」
――番組の見どころの紹介を。
栗まり「みんなの個性がぶつかってて面白いと思います」
――巨乳の子が多いですね(笑)。
栗まり「そうなんですよ。栗まり的には見どころ」
木嶋のりこ「そうなんですよ。本当に困るんです」
栗まり「みんなキャラが濃いので見てて面白いと思います」
木嶋のりこ「巨乳では勝てないと実感しました(笑)」
――木嶋さんからも番組の見どころを。
木嶋のりこ「アイドルで歌やダンスは多いんでしょうけど、芝居がメインの番組ってあんまりないと思うんですよ。それでみんなが成長していくのはきっと面白いんじゃないかなと思います」
栗まり「馬鹿なんだけど、最後まで見てくれたら、『なんだかんだで成長したな、こいつ』とか、好きなアイドルの発見にもなると思います」
次に岡田真由香さんにインタビュー(潤音さんも番組には出演しますが、この取材の時間にはスケジュールの都合でいらっしゃいませんでした)。
――今まで収録した4つのテーマのなかで一番印象に残っているのは何ですか?
岡田真由香「1つ目と2つ目は体当たり体当たりだったんですけど、今回から本当のお芝居のレッスンみたいで急に難しくなったので、やりがいがありますね」
――今日収録した中では何が印象に残ってます?
岡田真由香「美術館のほうは、ちょっとした行動だけでも、興味を持っているか持っていないかを表現できるということを先生に教えていただいて、自分で気づかなかった点がすごく多くていろいろ勉強になりました」
――役を演じながら格付けを探り合うほうは?(※演じる人は自分がグループの中で何番目の地位にあるのかを知らないまま、格付けを探りながらアドリブで演じていくワークショップの一種)
岡田真由香「これも探りながら入るので、空気を読むのが楽しくてのめりこみました」
――芝居はいくつかしてると思うんですけど、この番組を通して勉強になることというとどんなことになりそう?
岡田真由香「私も勉強してから1年ちょっとぐらいなので、まだまだ新人なので、一から教えてもらってる感じで、すべてがすべて勉強ですね」
――新しい発見をしたことというと?
岡田真由香「人間の何気ない行動を自然にするのがお芝居じゃないですか。それを意識しながら自然にやるのがすごく難しいことだというのがわかって、ますます難しいけど面白く感じます。今、普段の生活で自然にやっていることを客観的に観察しながら過ごしてるんですよ。ほかの人のお芝居を見て『これいいな』って勉強したりとか、映画やドラマもよく見るようになりましたし、本当に勉強になってます」
――今回は巨乳の人が多いですが、どうやって自分をアピールしておきますか?
岡田真由香「私はKなので、前に前に出て(笑)。でも前回前に出すぎて起こられちゃったんですよ。今回は抑え気味にと思ってたんですけど、出ちゃうんですね。おとなしくしてないもので(笑)全面にアピールしていきたいです」
――番組の見どころの紹介を。
岡田真由香「いろんな女の子がいて、いろんなジャンルの子たちがいて交流があって、やってて楽しいし見てて楽しいので、異質な感じの子がひとつの課題に集中していくっていう姿が面白いですね。こういう番組もあるな、って」
演劇には「ワークショップ」という、体験型の講座がありますが、この番組は演技に不慣れな女優候補生が番組上でバラエティ的演出を考慮しながらワークショップをして俳優を育成していくシステムのような気がします。初回放送は#1が2008年5月9日(金)、#2が2月23日、「グラビアの美少女」が終わった24時30分からです。(撮影・取材 岡田)