映画、舞台と何度もリメイクされた人気コミックを原作とした『櫻の園』の最新版の舞台が2009年4月22日から29日まで青山円形劇場で行われます。主要キャストの福井未菜さん、山崎真実さん、芳賀優里亜さん、妹尾友里江さんの共同会見と公開稽古の様子をお伝えします。(2009年4月12日 青山こどもの城)
左より妹尾友里江、福井未菜、山崎真実、芳賀優里亜
――この舞台に出演することが決まって感じたことはありますか。
妹尾友里江「まずこの青山円形劇場という舞台でやらせていたたくことに興奮して、『櫻の園』という、過去に賞をいただいたすばらしい作品に出演させていただくことで、すごく責任を感じています」
福井未菜「私も、名作と言われ続けている作品なので、プレッシャーもあったんですけど、今までしたことのない役だったので、挑戦したいなって思いました」
山崎真実「私は青山円形劇場でずっとやりたいなってずっと思っていて、できることになってうれしかったのと、『櫻の園』という作品が自分の中ではきれいなイメージが強かったんですね。自分は女の子らしいきれいな世界の中になじめるかちょっと不安でした」
芳賀優里亜「実際に台本をいただいて読んだとき、このお話を青山円形劇場でやるのが面白いな、楽しみだなと思って、やりたいなと思ったのですごくうれしかったし、私も正直、同世代の女の子と集まる機会がないので、正直なじめるか不安だったんですけど、今は楽しくやらせていただいてます」
――稽古の雰囲気はいかがですか?
山崎真実「意外とみんなマイペースで」
――それは真実ちゃんがじゃなく?
山崎真実「私が? めっちゃ合わせてるよね(3人受ける)。みなさんとコミュニケーション取るタイプですから(笑)」
――それぞれの役を演じるにあたっての意気込みを教えてください。
妹尾友里江「序盤で私だけが男の子とからむシーンがあるんですけど、ずっと女の子が出てくる舞台で、そこで私と男の子が出てきていちゃいちゃっぽい雰囲気になるんですけど、通常の舞台の発声を重視するのではなく、日常にある演劇部の雰囲気を作りたいので、その空気感を作ってお客さんを引きずりこむ重要な役割なので、そこを失敗しないようにやりたいです」
福井未菜「私の演技で見てほしいところは、倉田知世子役を演じる真実ちゃんに惹かれていくんですけど、それはレズではなくて、でもまわりからはレズだと勘違いされるのが怖くて、好きという気持ちを伝えられずにいるんですが、クライマックスで気持ちを伝えるところがるので、そこを見てほしいです」
山崎真実「倉田知世子という役は重要な役のわりには出番がそんなにあるわけではなくて、知世子という役が出番の少ない中でどういう風にお客さんに感じてもらえるかというところがすごく難しいので、人物像をはっきりお芝居できたらなと思うのと、いろんな感情が入り混じっていろんな解釈ができるような内容なので、伏線もあったり、すごく繊細な内容が多いので、そういうところも見にきてくださった方にいろいろ感じていただけたらなと思ってます」
芳賀優里亜「私の役はすごく繊細な役で、まわりとは違ったような空気感を持っていて、みんなとからむシーンがほとんどなくて、でもキーパーソン的な役なので、そこに生まれる空気感が大切で、毎回集中して、思春期の高校生が感じるような揺れ動く気持ちを細かく表現できたらいいなと思っています」
――福井さん自身、女の人が好きでたまらない経験はあるんですか?
福井未菜「ありますね。小さい頃から安室奈美恵さんにあこがれてて、でもファンレターを出す勇気はないっていうか、どうしようもなく人として好きなんだけど会うのが怖いというのは分かるような気がします」
――今着ている制服はどんなイメージなんでしょう。高校のときにこんな制服を着てたらどんな気持ちになったと思います?
山崎真実「私は大阪でお嬢様学校と言われるところにいたので(なぜか一同笑い)、すごく似てます」
妹尾友里恵「私は共学のダサい制服の高校だったので、こんなきれいで上品な制服を着るっていうことが、着るだけで稽古着でやってるときと気持ちが全然違います」
福井未菜「私は共学だったので女子高にあこがれがあって、お嬢様になった気分が味わえるんですけど、24歳なのでちょっと恥ずかしいです」
芳賀優里亜「私は高校は制服がなかったので、お仕事でしか制服を着たことがなかったんですけど、なんか身が引き締まります」
丸山葵、かの夏帆
今回の『櫻の園』は主要キャスト以外は月組、星組のダブルキャストで29日まで公演を行っています。本サイトとなじみ深いアイドルも出演していますので、時間・キャスト等をオフィシャルサイトで確認のうえ、足をお運びください。(撮影・取材 岡田)