人気アイドルを多数キャスティングしたオフブロードウェイミュージカル『ビデオショップ ドリーミング』が2009年6月18日(木)から21日(日)まで上演中です。キャスト初顔合わせのときに主要キャストに意気込みを聞いてきました。(2009年5月21日 都内稽古場)
――簡単にそれぞれの役柄の説明を。
佐藤さくら「幼い頃に両親を亡くしてお兄ちゃんからの仕送りをもらいながら弁護士になる夢を抱いてビデオショップでアルバイトをしている女の子の役です」
――ビデオショップの店長役とのことですが、イメルダという名前について何か思いつくことは。
刀根麻理子「靴が大好きなので、イメルダ婦人な有名な靴の収集家だそうで、それを思い出しました」
――やさしい店長なのか厳しい店長なのかというと?
刀根麻理子「ビデオショップの中では非常に優しい人で、裏では大魔王サタンに仕えるもう一つの顔を持っています」
――石井香織ちゃんは?
石井香織「ブロードウェイのミュージカルスターを夢見てて、性格がものすごくいい子で、父が飲んだくれで、妹・弟のために働いてるような、私とは真逆な感じです。台本を結構読んでるんですけど、まだつかめないので、これから頑張って練習して、本番では(役名の)アンナになってるような感じにしたいと思います」
――吉木さんは。
吉木りさ「私は大富豪に出会って大金持ちになって社交界にデビューするという、ちょっと不純な夢を持っている子なんですけど、その裏には冷えきった家庭の中で一人寂しく育ったという環境で、結局は愛を求めてオーディションを探しているという、はかない夢を持った少女なので、共感できる部分はたくさんあると思います」
左より刀根麻理子、佐藤さくら、石井香織、吉木りさ
――ミュージカルなので歌をうたうわけですが、そのことについての意気込みを。
刀根麻理子「生声で歌うのは初めてなので、声が枯れないようにケアしたいです」
佐藤さくら「歌と演技のメリハリをつけたいと思います」
石井香織「歌はすごく好きなんですけど、ミュージカルスターを目指してる女の子なので、多少下手でも気持ちが伝わるようにしたいです」
吉木りさ「私は演歌歌手としてCDを出させていただいているんですけど、ミュージカルで歌を歌を歌うのは初めてですが、歌に気持ちを乗せて歌うのはどちらも同じだと思いますので、一生懸命歌って伝えられるように頑張ります」
左から美咲亜矢、平田知子、大川麗奈、姫宮智美、いずみ唯、鈴木伶香、土岐麻梨子
――では、我こそはと意気込みを言ってくださる方、お願いします。
姫宮智美「夢組のコリン役をつとめさせていただきます、姫宮智美です。昔からミュージカルにあこがれがありまして、毎日歌とダンスの練習を欠かさず続けているんですが、すばらしいものを披露できるように頑張っていきたいと思います」
土岐麻梨子「今回石井さんの妹役をやらせていただくんですけど、とても幼い感じなので負けずに頑張ります」
いずみ唯「(石井香織さん演じる)アンナの親友役でパティシエを目指している女の子なんですけど、ダンスは正直苦手で体はやわらかくないんですけど、みんなの足を引っ張らないように家で人一倍練習して、本番ではみんなと同じようにできるように頑張ってます」
鈴木伶香「エミリィ役の鈴木伶香です。社交界のトップスターを目指している靴屋さんのお嬢様の役をやらせていただきます。歌とダンスは6年間ぐらいやっていたので、ミュージカルに活かせていけたらと思っています」
美咲亜矢「花組でカリン役をつとめさせていただきます。歌はソウルミュージックという英語の歌を歌わせてもらってることがあるんですけど、こういうミュージカルは初めてで、セリフを歌に乗せるという感覚がまだ自分の中でつかみきれていないところがあるので、本番までにしっかり自分のものにしていきたいと思っています」
佐藤さくら、石井香織
吉木りさ
――演出の朝倉薫さんにお聞きしたいんですけど、タイトルとストーリーの概要を読むと「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」を思い出したりするんですけど。
朝倉薫「どうぞ思い出してください。パロディがいっぱい入ってます。2002年にブロードウェイに行ったときに、あちらで書いた作品で、向こうでやろうかと思ってた作品で、当然『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』は意識しています」
――じゃあそれを見ている人は別の楽しみもあるわけですね。
朝倉薫「そうです。リトルショップを見てる人は違う楽しみ方もできると思います。ただ、彼女らのファンの方にわかってもらいたいというのがありますので、気軽に楽しんでいただけたらと思います」
公演は銀座みゆき館劇場で、6月18日(木)19:00、6月19日(金)19:00、6月20日(土)14:00/18:00、6月21日(日)14:00/18:00の6回公演です。前売りは終わっているので当日4,000円です。詳しくはオフィシャルサイトおよび劇場に直接お尋ねください。(撮影・取材 岡田)