「ロケみつ」「エヴァ芸人」で関西地方でブレイク中の稲垣早希さんが写真集、カレンダー、「ロケみつ」DVD 発売と立て続けにリリースが続いています。男性ファンも多いとのことですので、お話をうかがってきました。(2010年11月 吉本興業東京本部)
稲垣早希 プロフィール 1983年12月27日生まれ、兵庫県出身、166cm B83W60H88
大変なのは宿がないとき
――「ロケみつ」は東京では数ヵ月遅れで土曜の深夜の深い時間に放送されているのですが、地元、大阪の放送はどのあたりなんでしょうか。
「山口県あたりだと思います」
――12月に発売のDVDには何が入っているんですか？
「四国一周が入っているんです。前編2枚、後編2枚の4枚が入っていて、12月22日に発売されるのは後編です」
――ありきたりな質問で申し訳ないんですけど、ロケで一番大変なのはどんなところなんでしょうか。
「一番大変なのは宿がないときです」
――あれはテレビのとおり、誰も助けてくれないの？
「そうですね。カメラが遠くから回ってる感じであとはおまかせで」
――本当に宿が見つからないときにはどうするんでしょう。
「寝袋を資金で買ってもいいんですけど、持ち歩くのがすごく大変なので、マンガ喫茶とかカラオケボックスとかファーストフード店で夜を過ごしてます。女の子なので外で寝るのは危険なんですよ」
――宿の次に大変なことは何ですか？
「お金にかかわってくることは全部なんですけど、ご飯が食べられないとか電車賃がなかったりとか。あとは寒さと暑さですね。この半袖とスカートという衣装なので、冬はめちゃめちゃ寒くて」
――衣装は洗濯することはあるんですか？
「でも（ロケに）行って帰ってきたりするので、大阪で洗濯しますね。何着かは持ってっています」
――関西より西の地区ではこの番組はどのぐらい放送されてるんですか？
「なんか点々と放送されてるみたいで、四国も一部だけ放送されてます」
――放送されてる地域とされてない地域とどっちがやりやすいんですか？
「それは放送されてるほうが(笑)。やっぱり声かけても全然反応が違いますから。宿も、（番組放送地域では）事情をわかってくれているので、『泊まりませんか？』みたいなことも言ってくれたこともありますし、知らないとコスプレの女が調子に乗ってやってるだけに見えますからね。『何かの勧誘ですか』と注意されたこともあります」
――逆にやってて良かったと思うことはどんなことですか？
「四国編では特になんてすけど、行ったことのない場所に行けたりすることが一番うれしいです。海とかびっくりするぐらいきれいだったりするので、野生のイルカを見たときとか」
「コスプレで街を歩かせたらおもろいんちゃうか」
――人見知りはあまりしないほうでした？
「めちゃくちゃ人見知りでした」
――それをどうやって克服していくんですか？
「克服というか、完全に一人でなんでもやらなければいけない状況に追いやられているので、気づいたら、窮地に立たされてという感じですかね。今でも苦手ですけどね。宿探しにしてもスタッフの人に『はいぞうぞ』と放り投げられるので、今まで家では末っ子やし、なんでも親についていったら遊園地にいけるような環境に育ったので、こういう経験はほぼ初めてというか」
――それはいい経験ができたということですよね。
「まあ、振り返って初めてそう思えるけど、やってるときはもう……」
――エヴァの衣装を着て旅をするというのは自分の発案なんですか？
「この衣装で漫才やってて、それを局の人が『エヴァのコスプレの女の子おるけど、あれで街を歩かせたらおもろいんちゃうか』みたいな感じで採用してくれたらしいので」
――相方さんはどのように？
「去年の冬に解散して芸能界はやめました」
――それがコンビ名「桜」なんですよね。一人でやっていくのは大変ですか？
「大変です。今年一年はもう」
――今年はロケ一色ですか？
「それでもいろいろやらせてもらいましたね。ファッションショーに出させてもらったり、吉本の舞台に立ってネタをさせてもらったり、写真集とカレンダーも撮りましたし」
――ロケのときの格好は髪の毛やメイクは自分でやらなければいけないんですよね？
「はい、ロケのときは全部自分で。メイクさんがどうしていいかわからないみたいで(笑)」
――写真集ではどんな感じのを撮ったんですか？
「蜷川（実花）さんともう一人のカメラマンさんで撮ったんですけど、蜷川さんのほうは女の子って感じの、色使いもメルヘンな感じで、もう一方は女の子が見ておしゃれだなと思ってくれるようなパターンが多いです」
――早希ちゃんのファンはどんな方が多いんですか？
「男の方が多いです。でもこれは女の子でも欲しいなぁと思うようになってます。蜷川さんのファンの方にも知ってもらえたらうれしいなと思ってます」
――撮ってて高まった衣装とかシチュエーションとか覚えてますか？
「表紙のカットはバスの中なんですけど、めちゃめちゃおしゃれなセットで、蜷川さんもめちゃくちゃうまくって、撮るのがめちゃくちゃ速いんですよ、カシャカシャカシャカシャって。こっちに何の負担もかけさせないというか。やっているうちにこっちも慣れてきて、『ちょっととろんとした目をしてみよう』とか言ってくれるので、照れくさいのがなくなってからは楽しくなりました」
――アイドルサイトとしては一応、好きなタイプの男性も聞いておきたいんですけど。
「ないんですよね。そこらへん淡白というかあんまり興味ないんですよね。そう言うと吉本あたりでレズ疑惑が浮上して……本当最悪(苦笑)。お年頃なんで早く結婚相手が見つかるといいです」
――(笑)だってどういう人がいいとか教えてくれないと紹介もできないじゃないですか。
「アニメの趣味を理解してくれる人ですかね」
――ルックスにはこだわらないの？
「筋肉質で強そうな人は怖そうなので、今流行りの草食系がいいです」
――ロケでイケメンの人には出会わないんですか？
「ロケ中はそのスイッチ完全にないから、どんだけ男前でも思わないです」
――今年1年を振り返るとどんな年でしたか？
「ピンになってからなので一からのスタートなんですよ。今までやってたネタも全部できなくなって、単独ライブも今年3回やったんですけど、こういう写真集もやって挑戦の年かなと思うんですけど」
――東京には来ることはあるんですか？
「進出というわけではないですけど、月に2～3回ぐらいは来てます」
――では読者の方へのメッセージをお願いします。
「四国一周は四国ならではのいろんな大変なことがありますので、ぜひ買ってください。4枚って多いですけど、お年玉で買ってください。写真集はぜひ女の子も買ってください。コスプレしてないバージョンも見てください」
カテゴリーとしては芸人さんなので、グラビアアイドルとは違う反応ですが、ファンがつく理由はなんとなくわかるような気がします。「ロケみつ」を見たことのない方やまとめて見たい方はDVDをぜひともご覧になってみてください。(撮影・取材 岡田)
