BS-TBSがチョコレート『カレ・ド・ショコラ』(森永製菓)とコラボレイトしたバレンタインドラマ『恋チョコ』の制作発表が行われ、主演の高橋愛(モーニング娘。)さん、桜田通さんが参加しました。(2011年1月20日 TBS放送センター Jクラブ)
このドラマはARVという技術を使い、『カレ・ド・ショコラ』をアンドロイド携帯で撮影すると4種類のドラマが見られるというもの。このドラマは1月20日より見られるようになっています。Androidマーケットで「恋チョコ」アプリ(無料)をダウンロードし、起動したアプリからチョコレートの包装紙をAndroid携帯から撮影すると、チョコの種類により、12~13分のドラマが再生されるとのこと。BS-TBSでは2月14日に放送される予定です。
会見では早速そのドラマ再生のデモンストレーションを行い、本人たちにも見てもらったのちに記者会見が行われました。
――まずはざっとご覧になった感想を。
高橋愛「スマイレージのそういう(年賀状)のは見たことがあったんですけど、自分がそうなると不思議な感じで、『あ、自分が出てきた』って変な感想を持ちました」
桜田通「僕も新しもの好きなので、新しいことにチャレンジしてることが目の前で見れたので、すごくうれしくて、プライベートで(Android携帯を)買って見てみたいです」
――今回出演したドラマの役どころと感想を聞かせてください。
高橋愛「今回、文菜(役名)は思ってることはあっても表に出さないような、感情豊かではなく不器用な女の子で、どちらかというとちょっとダサい感じの女の子なんですけど、そういう文菜が天使に出会うことによって、天使のおかげで好きな人に告白するためにどんどんきれいになっていって、告白できるようになったときに……」
――あんまり先のストーリーは言わないでください(笑)。
高橋愛「すみません。切ないストーリーなんです(笑)。自分とちょっと違うキャラクターを演じることができておもしろかったです」
――自分と違うというのはどういう意味でですか?
高橋愛「自分は思ったことがすぐに顔に出たり口に出ちゃったりするので、こういう女の子ってかわいいなって思いました」
桜田通「僕は天使の役(アンジェ)をやらせていただいたんですけど、天使なのでふつうは人間には姿が見えないんですよ。文菜だけが見えて、僕は文菜の恋を助けようとするんですけど、そこには天使じゃなきゃわからないいろんな葛藤があって、そこは僕は人間なので、台本読んだときにも天使の気持ちがわからないから、大変で何度も読んだりしたんですけど、すごくかわいらしい作品で、天使の役を以前一度だけやったことがあるんですけど、今回は新しい天使の見せ方ができてやってて楽しかったです」
――二人は初共演だそうですので、お互いの感想を聞かせてください。
桜田通「最初は『あ、芸能人の方だ』って思ってすごく緊張したんですけど、文菜の役に入られてからは、僕が言うのはおかしいのですが、すごくアンジュの気持ちに入りやすくて、助けていただきました」
高橋愛「初めて会ったときには落ち着いた感じだったので、同じ年かちょっと下ぐらいかなと思ったんですけど、ものすごく若くて5つぐらい離れてるんですね。それにまずびっくりしたんですけど、しゃべってると、『まだ若いなぁ』って印象だったんですけど、役に入るとすごく大人っぽく見えて、若いからとかそういうのはなく、私も自然に文菜の役に入れたというか、すごく楽しかったです」
――今回リバーシブルドラマ(男性目線と女性目線のドラマがある)ということで、それに関しての感想や印象を聞かせていただきたいんですけど。
高橋愛「ちょっとセリフが違ったりするんですけど、そのセリフもちょっとニュアンスが違ったりして、撮影してるスタッフも『これ、どっちだっけ?』みたいな感じで、そういう体験をしたことがなかったので面白かったです。頭が良くなったような気がします」
桜田通「僕は台本を両方いただいて、Aで『アンジュはなんでこのセリフを言ってるんだ?』とか『なんでこの行動をしてるんだ?』とかがBで明らかになったりして、そっちのほうを考えながらお芝居をしなければいけなかったので、ふだんやったことのないことだったので、難しかったんですけど、やってて面白みがあって、実際見させていただいたんですけど、『こういう風になってるんだ』ってすごく面白かったです」
――今回の作品は恋の物語なんだそうですけど、高橋さんはモーニング娘。を卒業されると発表されましたが、今後やってみたいことはありますか?
高橋愛「モーニング娘。にいる間もこうやって演技の活動をさせてもらったりとかして、演技のお仕事に興味を持ったので、いろんなことに挑戦していきたいんですけど、こういったいろいろな役をやるのは楽しいので挑戦していきたいと思います」
――プライベートでは?
高橋愛「海外に興味があるので、語学的な勉強をしてみたいというのはあります」
――お二人にそれぞれバレンタインデーの思い出、エピソードがありましたらお願いします。
桜田通「バレンタインはですね、小中高とふつうに過ごしてきたので、特別バレンタインにチョコをもらったというイメージがあんまりなくて、バレンタインてふつう、好きな子からもらえた、みたいな思い出があると思うんですけど、姉とか母親にもらったというイメージしかなくて、家族の思い出しかないですが、今年のバレンタインは……いただけたらいいなと思います」
高橋愛「私は小学校のころに近所の子にチョコレートを持っていったんですけど、いなくってお母さんにあげた思い出があります」
――高橋さんは役では思っていることを話せない、実際は顔に出るタイプとおっしゃってましたが、恋愛面では積極的に言えるほうですか? また桜田さんにはどっちのタイプがお好きかどうかについて教えてください。
高橋愛「うちの母親は私の年にはもう2人子どもがいるんですよ。うちはお父さんが強くてお母さんはどちらかというと何も言わないので、『(お父さんみたいな)そういう人もいいけど、ちゃんと自分の意見を言える人がいいよ』と言われたりします」
――じゃあ実際に恋愛したときには積極的にいこうとしてます?
高橋愛「そう……なんですかね? そういう風になっていきたいです」
桜田通「確かに積極的な女性が魅力的だと思うし、そういう方もいいなと思うんですけど、僕はあまり自分の好きなタイプが自分ではわかってなくて、文菜っていう役の子もかわいいなと思えてきて、なんか内気な子で自分のかわいらしさに気づいてない子がいいなと思ったので、文菜みたいな子を募集中ですね」
――リバーシブルドラマで自分の目線じゃない側のドラマを見た感想を。
高橋愛「台本でストーリーはわかっていたんですけど、アンジュ側からのドラマを見たときにつながったというか、『あ、こう思って本当は言ってたんだな』と。アンジュがぼそっと言って文菜はさらっと聞いてたことを、アンジュは応えてくれてたんだ、とか。出てる本人なんですけど、わくわくしました」
桜田通「B面に僕と正反対な真っ黒の悪魔だ出てくるんですよ。その人がいい感じでフミナとアンジュをかき回すとはいかないんですけど、A面とB面が違って、言いたくて言えないんですけど、『なんでA面でああなのがB面でああなのか、お前のおかげか』みたいなことがあって、それは一観客として楽しめたので、早くみなさんに見てほしいです」
「ビタースイートエンジェル 文菜の場合」は『カレ・ド・ショコラ』Venezuela BitterをAndroid携帯で撮影するとドラマが再生されます。2月14日にはBS-TBSで放送、15日から3月31日までBS-TBSのWebサイトで配信、そして3月30日にメイキング映像も含めたDVDも発売される予定です。(撮影・取材 岡田)