映画『アナザー Anothe』『桐島、部活やめるってよ』をはじめ、現在公開、公開予定のものだけでも8本の映画に出演の16歳の気鋭の女優、橋本愛さんを2年間追いかけて作られた初写真集『あいの降るほし』（ワニブックス）の発売記念イベントが行われました。（2012年8月5日 東京都新宿区 紀伊國屋書店本店）
橋本愛（はしもと・あい）1996年1月12日生まれ、熊本県出身 165cm 血液型A型
――まずは出来上がった感想はいかがですか？
「今まで2年間ずっと撮りためてた写真で、全部見覚えあるというか、懐かしい感じがしなくて、2年間の写真が集まってひとつの形になって、すんなり受け入れてる感じがあります」
――14歳のころからの写真が入っているわけですが、今、16歳になって2年前はどう見えるんでしょうか。
「幼いですね。あと20歳ぐらいに見られることも多くなって少女らしさというか、そういうのを見てて恋しくなります」
――年上に見られるんですか？
「はい。20歳の友達と一緒に歩いてて自分のほうが年上だって言われたり、複雑ですね。やっぱり若くいたし、まだ」
――今回10,645枚の中から150ページという大ボリュームな写真集ですね。
「そうみたいですね。一般的な写真集がどういうものかあんまりわかってないんですけど、1冊の分厚い本みたいになって重いので、持って帰られる方々に申し訳ない感じもあるんですけど」
――タイトルの『あいの降るほし』はどういう意味なんでしょうか。
「スタッフさんにつけていただいたんですけど、裏テーマとしてこの写真集の構成を行っていくうえで、絵本みたいにしようということで」
――お気に入りの1枚を見せていただいたのですが、あれはどういったカットだったんですか？
「あのときは沖縄のがけっぷちな場所で自由に動いていたときに撮られたものなんですけど、本当に何をしてたか覚えてなくて、出来上がりを見て、開いた瞬間衝撃が大きかったのがこの1枚でした」
――何ヵ所も行ったんですか？
「そうですね。2年の間にたくさん行きまして、一番遠いところに行ったのは沖縄です」
――海外に行って撮りたいなというのは？
「いえ、全然(笑)。そうですね、今はあまり海外に興味がなくて」
――たとえば行ってみたい国は？
「スイス。祖母がスイスに行きたいとずっと前から言っていたので、時間がなくなる前に祖母を連れて一緒に行っておきたいなと思っていて」
――モデルと女優業、どちらが好きですか？
「ふたつとも全然違う面白さですし、前まで女優業に対する想いや愛情というのは希薄だったんですけど、今は本当にどっちも大好きです」
左はお気に入りのカット。右は囲み会見中の様子です。
――今年はたくさんの映画に出演して忙しくないですか？
「最近はちょっと忙しいです。新しい映画も撮り始めました」
――いろんな役をやっていますけど、一番思い出に残っている役、自分と全く正反対だと思った役などありますか？
「役柄的に……正反対のものしかやってないですけどね。妖怪だったり鬼だったり幽霊だったり、でも全部自分の中で思い出に残ってます」
――今後やりたい役柄というのは？
「うーーん、でもそうですね、あんまり具体的なものはないんですけど、何がいいかなぁ……今のところあんまりなくて」
――来たお仕事はやる？
「そういう感じですね。今のやりたいことというのは、来た役を自分なりに最大のパフォーマンスして終わるという」
――プライベートでやりたいことはありますか？
「友達に会いたいです。そういう時間が少しでもあると、仕事とのバランスがうまくとれると」
――（出身の）熊本のお友達？
「熊本もそうですし、東京でできた友達も自分の中で支えてもらってる人たちに会う時間をもっと作りたいと思います」
――表紙になった写真はいつごろ撮ったんですか？
「今年の3月で、髪を切った直後です」
――髪を切った直後に撮ったこの写真をご覧になってどんな印象を持ちましたか？
「何年ぶりかのショートだったので久しぶりというか懐かしい感じがしました」
――髪を切ったほうが幼く見えたりしませんか？
「そうですね、ちょっと戻ったなというか」
――子どものときの写真も入ってますね。
「はい、とりあえず子どものときの写真を持ってきてって実家に頼んで送ってもらいました。セレクトは親だと思います」
――今後の予定をひととおり教えてください。
「昨日（8月4日）公開された『アナザー Another』という映画があり、8月11日に公開される『桐島、部活やめるってよ』っていう映画があり、9月29日に『BUNGO』という映画があり、10月6日に『ツナグ』という映画があり……今年は今のところそういう感じです」
記者は「アバター」で女優としての将来性に注目していましたが、あっという間に開眼した感があります。2年間に撮りためた写真集にも目を通すとその透明感がよりくっきりわかるのではないでしょうか。（撮影・取材 岡田）
