ハロー!プロジェクト、℃-uteの鈴木愛理さんの1年ぶりのソロ写真集『この風が好き』の発売記念イベントが行われました。(2012年7月8日 東京都新宿区 福家書店新宿サブナード店)
この日は12時から京都で、そして18時から東京で計2500人参加のイベントでした。
鈴木愛理 プロフィール 1994年4月12日生まれ、千葉県出身、 血液型B型
高校生最後の年
――1年ぶりの写真集ですが、できあがった感想はいかがでしょうか。
「今回の写真集は主に九州で撮影をしたんですけども、高校生最後の年ということで、制服姿も貴重な写真集になっているのかなっていうのと、あとは1年ぶりなので、前回のものよりは少し大人っぽくなっているところも、あるのかな?ないのかな?という感じなのですが、一番の見どころは、初めてろくろ体験をしたことで、昔からやってみたくって、今回実際に自分で指を入れて回してみたので、初めての緊張感と、真剣な表情が収まっているので、そこが見どころかなと思います」
――九州は実際に行ってみてどんな印象でしたか?
「ご飯が大好きなので、撮影がなかった日の夜ご飯にもつ鍋を食べに行かせてもらえて、すっごく幸せで、もつのコラーゲンのぷるぷるな感じが影響して肌も調子のいい状態で、撮影にのぞむことができたという思い出があります」
――自分で大人っぽいと思えた部分はありましたか?
「意識しないで大人っぽくなったと言われたところは民家で撮影したシーンで、横に寝転ぶシーンのあとに起き上がる中間に『ちょっと止まって』と言われて急に撮っていただいたカットがあるんですけど、そときの表情が『大人っぽくなったね』と言われたので、『そうなのかなぁ』と思いました」
――高校生最後の写真集になるかもしれないんですけど、どういうところが一番の見どころでしょうか。
「高校生になって『登校日』という写真集から、『巡る春』に続いて『この風が好き』まで3作連続で、よく見てみると物語がつながっているように見えたりする3作になっているかなと思うので、はじめから見ると鈴木愛理の高校生の成長がずっと見えたりするところが見どころだと思います」
――今日は撮影で使った制服ですが、制服を着るとしっくりきますか? それとも淋しい気持ちですか?
「淋しい気持ちにはならないんですけど、現役で着られるのは今年が最後なので、私生活の学校のほうでも、私の学校は私服でもいい学校なんですけど、できるだけ制服を着ようっていう意識で毎日制服で登校してます」
――お気に入りの写真(※下の写真参照)として見せていただいたのはどんなところが気に入っているんですか?
「こちら(右側)の写真は高校生最後の年ということで、ずっと着てきた制服に思いを寄せる、ちょっとしんみりとした、今だからできる空気感がお気に入りで、こっち(左側)はふだん自転車では登校しないので、自然がたくさんあるところの坂道で気持ちよく風を浴びながら自転車に乗っているところがまさに写真集のタイトルの『この風が好き』だなって感じがしたページだなと思ったのでお気に入りです」
――水着の写真もありましたがこちらも九州で撮影したんですか?
「九州で撮ったものもあります。淡色でも白とか明るい色が多いんですけど、今回は落ち着いた色の水着を着させていただいたので、多少大人っぽさが出てるのかなってところと、スクール水着のところは、スクール水着を着るのは学校のプールじゃないですか。だからできるだけすっぴんに近い状態で撮影にのぞんだのがこの写真集の中でちょっと違うところかなって思います」
女の子の設定が「父親が倒産して……」
――企画の打ち合わせから参加したそうですが、こだわりみたいなものはありますか?
「写真集の中に物語というか設定があって、今回の設定が難しいもので、ちょっと話が長くなるんですけどざっくり言うと、自分の父親が倒産して離婚してお母さんの地元の九州に帰った女の子の役というコンセプトがあるので、それを考えてやったら多少大人っぽい感じになったんですが、東京で追加撮影したときには明るい表情を多めにしたので、今まで以上に写真集の制作に考えたなと思います」
――設定が難しいんですけど、実際にお父さんに相談とかアドバイスとかありましたか?
「そうですね……うちのお父さんはまだ現役のプロゴルファー頑張っているので(笑)、結構本番に弱いとか言ってるので、ライブとかも見に来て、私が本番のステージで堂々としてるところを見て、『どうしたらいいんだろう』という話をされたことがあるんですけど」
――逆に相談されると。
「はい。よくできるよね、って言われたことあるんですけど、でもまあ、ポジティブになるように話をしたりとか、あとは先日、私芸能生活初めてから10周年経ったんですけど、その際に両親から時計をいただいたんです。それはお守りだと思っているので、いただいたお守りをよりちゃんとお返しできるように、なかなか試合とか見に行けないんですけど、常に後ろから支えていけたらなと思っています」
――お父さんに逆アドバイスを?
「はい。私とか母親がすごくポジティブに考えるんですけど、お父さんすごく弱気なんですよ。私はライブで、父はトーナメントですれ違いが多いので会える機会をなるべく持ちたいなと思います」
「ゆび祭り」の感想
――「ゆび祭り」でBuono!として出演した感想を少し聞かせてください。
「いろんなアイドルの方が出演するライブで、Buono!として自分たちのライブ以外のところで出るのは初めてだったので、楽屋のスクリーンでステージの様子が映ってて、ほかのアイドルのみなさんのパフォーマンスを見て、圧倒されて本番にのぞんだので、でもその緊張感とBuono!として武道館に立つのが初めてだったので、たのしくライブできたなと思いましたし、いろんな方のアイドルにも行きたいなと思いました。
あと、一番最後にAKBさんの『ヘビーローテーション』をまさか私が踊る機会があるなんて思わなかったので、すっごい楽しくももち(※嗣永桃子さん)の『I want you!』てやったりとかしたのが思い出に残っています」
――指原さんは何か声かけてくれましたか?
「はい。ももち(嗣永桃子)とも仲良くって、あいさつしたときに、すごい至近距離だったので、もっといっぱい話せたら良かったなとも思ったので、またお会いできる機会があったらいいなと思います」
――高校最後の夏休み、何かやりたいことはありますか?
「学校のクラスが今までの中でいちばん仲がいいクラスで、積極的に企画をしてくれる子がクラスにいるんですけど、バーベキューしたいねっていう話が挙がってるので、参加できたら参加したいなと、高校生活の思い出としてそういうものも作りたいなって思います」
――この10年を振り返っていかがですか。
「10年ということは8歳のときからやっていることになるので、今の18から始めて10年後だったら28なので重みを感じると思うんですけど、8歳から始めると最初は小学校の部活動みたいな感じでみんなやっている部分とかもあったので、今となって振り返るからこそあっという間だったなという気持ちとか、でも長かったという気持ちも両方あるんですけど、最初℃-uteとしての単独ライブでは持ち歌が足りなくて自分たちの曲だけでライブすることができなかったんですけど、今となっては立ち見席が出るくらいたくさんの方に応援してもらって自分たちの曲だけでセットリストができるようになったというのは、10年間の活動のひとつの証だなと、この前のライブですごく感じました」
――これから先の10年はどのように?
「そうですね。10年後になると三十路目前ていうのが、なんだこれって思うんですけど、今までは提供していただいた歌を自分から発信するという形でパフォーマンスをしてきたのですが、今から10年はいい意味で昔の出発点に戻ると考えて、自分でも物を作って発信していけるような、一段階成長できるといいなと思っています」
――10年後に制服着たりはしますか?
「そうですね……体型維持ができていたら(笑)みんなで着たいです」
短い時間でしたが、濃い内容の囲みインタビューでした。(撮影・取材 岡田)