2015年2月末にSKE48を卒業した岩永亞美（つぐみ）さんが2016年8月2日に『今しかない～now or never～／いつまでも』でソロデビューしました。その発売を記念してインタビューをしてきましたので、その様子をお届けします。（2016年7月19日 都内某所）
岩永亞美（つぐみ） 1994年5月10日生まれ、岐阜県出身 血液型A型
――卒業したのが2015年2月ですから1年半ぶりぐらいです。どのように過ごされていたんですか？
「将来、音楽にかかわりたいなと思っていて、卒業するときに『長い春休み』って伝え方で1年かそれ以上、ボイストレーニングや作詞、楽器の勉強をするつもりでいて、一般の人に戻ってゼロから始めようという気持ちでいました。
でもファンの人が悲しんでて、私はファンの人に会いたいし、また芸能活動をしたいのにファンの人を悲しませるのは違うなと思って、（2015年の）4月ぐらいに『私は元気だよ』って報告するつもりでブログを始めて、そうしたらSKE48を先に卒業した先輩が番組をやってるところにゲスト出演してから表に出るようになって、それからは月に1回あるかないかぐらいのペースで歌を歌ったり、ファンの人とゲームをしたり握手をしたり、というゆったりとしたイベントをしていました」
――卒業を決めたときには将来どうやっていくかについて明確な計画があったんですか？
「私は20歳でやめるって決めてて、でも卒業発表は1月にしたんですけど、9月、10月ぐらいには決まってて、タイミングいつかなってところで、1月の最初の公演で言ったんです」
――そうでしたよね。振り袖で成人式に参加してたときには、もう卒業発表してましたね。
「卒業発表の次の日が成人式でした。新年最初に申し訳ないって思ったんですけど、私、選抜に入れてもらえてたので、ファンの人が感じてるタイミングと私たちが感じてるタイミングが違うんですよね。だから伝わり方も違ってきちゃうから、申し訳ないって思うかしかなかったです」
「自分の声が使いこなせるようになりました」
――CDを出すことになった経緯を教えてください。
「人とのご縁が重なって、『CDどうですか？ 歌ってほしい曲があるんだけど』って声をかけていただいて、声をかけてもらえるなんて思ってもいなかったので、実は『私には無理です』って3回ぐらいお断りをしました。それでもスタッフさんが熱心に声をかけてくれて『じゃあやります』ってことになってたんです」
――やるって決めたのはいつごろですか？
「3月です。イベントのときにカバー曲ばかり歌ってたから、いつかはCDを出したいというのもあって、ファンの人に『CDを出す』と言ってたんですけど、それがいつになるかもわからなかったし、これをやればファンの人は喜んでくてるなって思って、最初不安だったから受けられなかったんですけど、家族も『いいんじゃないの』って言ってくれたので、やってみようという気持ちになりました」
――先に卒業した先輩には相談した？
「陽さんは音楽活動をしているので相談しました。『私、歌まだ全然だめなのにこういう話があって……』って相談したら、『練習とか勉強とかもいいけど、人前に立つことが一番経験になるし、伸びるよ。自分もそうだったから』って言われて、確かに今こうやってライブやってたほうが自分の経験にもなっているし、たぶん知らないこともいっぱい知ることもできたし、自信があるわけではないけど、やってみよう、という気持ちになりました」
――ボイストレーニングは続けてたんですか？
「はい。SKE時代からいくつか場所は変わりながらやっていて、東京に引っ越してきて、習いたいボイストレーニングの先生が東京にいて、今はその先生に習ってます」
――習い続けることで自分に力がついてきた感じはありますか？
「今の先生はすごく熱心な先生で、自分で歌って自分でうまくいったと思っても『こういう風に聞こえてるんだ』と教えられて、人の意見聞くことが一番かなと思って。先生に習ってよかったなって思ってます」
――自分の歌声を録音して聞いたりもしますか？
「やってます。私、自分の声が嫌いなんです(笑)。アイドルっぽいかわいい声じゃないから、SKEのレコーディングのときにすごく困ったし、あこがれてる人の声と自分の声が違いすぎて、悲しいなと思ったり。私、YUIさんの声にあこがれてるけど、自分の持ってるものは違うし、自分の声をどうやって活かしていいかわからなくて……。でも、今のボイトレの先生は私の声をこういう風にしたらいいよって教えてくれるので、うまくなったという感覚はないけど、自分の声がだんだん使いこなせるようになったんですよ。前は似せて歌ったりとかしてたところも、自分の声にちゃんと向き合えるようになりました」
――レコーディングをしたのはいつごろですか？
「4月のはじめごろです」
――力強い声ですけど、前からですか？
「SKEのときはアイドルだったから、ちょっと作ってた部分もあったけど、もともとボイトレに通ってたときに、『あなた中音域がちゃんと出せるタイプで、どちらかというと声が低いから、SKEの歌とかはつらいんじゃないの？』って言われててアイドルっぽく歌うレッスンをしてたんですよ。今は自分の出しやすいキーで曲をアレンジしてもらってるので、自分の声や自分の歌い方をレコーディングして気づいたりします」
――SKEのつうちゃんを知ってる人に言わせれば「思ったより力強い声だな」って思うじゃないかと思うんですけど。
「よく言われます。イベントを回ってて、『（声が）アイドルっぽくないね』ってよく言われます。当時はかわいいユニットばっかりだったというのもあると思うんですけど」
――まだ聞いたことのない人に『今しかない～now or never～』曲を説明するとしたらどんな曲ですか？
「すごくアップテンポで、サマーチューンだと思います。さわやかなポップスというか、夏らしいです。もちろん冬にもぜひ聞いていただきたいんですけど、夏リリースにはぽったりの曲だなと私は思います」
――歌詞はどうですか？
「『今しかない』はタイトルのとおり、超前向きで超ポジティブな歌詞で、何か目標を持ってる人が悩んでてどうしようって思ってる人が元気になるし、今しかないから頑張ろうって気持ちになる歌だと思います。私自身も結構悩んだりするので、ファンの人がこの歌の歌詞のワンフレーズをコメントでくれて、『あ、そうだな』と思って。『私がこれ歌ってるのにファンの人に言われてどうするんだ』みたいな(笑)」
――ライブでこの曲を歌ってるときにはどんな雰囲気になるんですか？
「めっちゃ盛り上がります。ファンの人がMIXも作ってくれたり、一緒に歌ってくれるところもあるし、ジャンプしたりタオルを振ったり、本当にこの曲があったら、盛り上がるというか、今までのライブとちょっと変わりましたね。みんなが楽しそうです」
――「いつまでも」の曲紹介もお願いします。
「バラード曲で、『今しかない』と対照的なバラードで、合唱曲に近いです。スタッフさんもそう言ってたし、ハモリのパートもいろんなタイプを録ったので合唱とか声が低い人から高い人まで誰でも歌える曲だなと思います。歌詞は、作詞してくれた方が震災に遭われたんですけど、そのときにまわりの人の存在の大きさとか、孤独なときにいてくれたまわりの人に対しての気持ちを書いた曲だそうです。私は震災は体験してないんですけど、東京に一人で出てきて心細くて、一人ぼっちでつらいなと思うときにこれを聞くと、家族とか友達とかが思い浮かぶし、本当にその人たちが大切だなって思える曲です」
「ファンの人のこと大好きなんです」
――ファンの人の割合はSKE時代のファンの人がほとんどですか？
「そうでもないですね。入れ替わってきて、はじめましての方も最近多くて」
――はじめての人は何がきっかけて来るんですか？
「ライブハウスのスケジュールを見て来てくれたり、フライヤーを見て来てくれたり、リリースイベントでショッピングモールを回ったりすると、たまたま立ち寄った人が来てくれたりとか、SNSが結構大きかったりしますね」
――昔のファンは少しずつ減っていくのは仕方ないですからね。
「私は今いるファンの人がすごく大事だけど、でもファンの人が離れていっちゃったら、その人が気が変わる理由は私にもあるし、その人が違う子に興味があったらそれはそれでいい。でも楽しかったなって思えるような人になりたいっていうのはずっとあるから、もちろん離れていくのは悲しいけど……」
――今のファンの様子はどんな感じですか？
「男性が多いけど、女の子はSKEの頃からずっと好きっていう子が多いです。あとはファンの人同士でカップルができたり、友達が増えたとか、そうやって出会いの場になれているのが自分はいいなって思うし、逆にすっごい昔のファンの人が戻ってきてくれてます。3年ぶりとか」
――すっごい昔のファンの人はなんで来てくれたんでしょう。
「最初の握手会からずっと来てくれてて、でもだんだんファンの方が増えてきて、そうなるとちょっと離れていくじゃないですか。『もう俺たちはいいかな』って感じで。でもやっぱりまた戻ってきてくれるってのはすごくうれしくて、今までの活動をずっと見てくれてるからこそ戻ってきてくれるし、たとえば握手会にずっと来なくなって、あの人はたぶん違う人を好きになったんだなって思ってたけど、また戻ってくるってことは、ずっとその間気にかけてくれてたわけじゃないですか」
――ふつうの恋愛の話とちょっと似てる部分があって面白いですね。
「だってファンの人のこと大好きなんですよ。だからちょっと来なくなると寂しいなって思ったり。寂しがりやなんですね、きっと。ファンの方が久しぶりに帰ってきたときはいつも泣きそうになります。だってせっかく会ったのにある日突然、急にお別れしちゃって悲しくないですか？」
――昔応援してくれた、自分の名前を知ってる人に向けて伝えたいことはありますか？
「8月2日にCDデビューが決まって、オリジナル曲がもらえて、私も初めてだからこの先のことは正直わからないんですよね。でも結局はファンの人と楽しくいれたらいいなと思うので、これからもこんな感じで音楽活動を続けていけたらと思います。今、自分のできることが自分の頑張り次第で全部できるから、もっと音楽を知って、いろいろと経験をさせてもらってることに感謝しながら早く一人前になれるように頑張っていきたいなって思います」
――しばらく会っていない、前応援してくれてたファンの人に向けてはどうでしょうか。
「たまには見て！(笑)」
――東京の生活はどうですか？
「え……常に寂しい……。でも自分の部屋があって、自分の好きなものに囲まれて、洗濯、料理とか今までお母さんに任せっきりだったのに気づきました。この前、偶然中西（優香）さんにばったり会ったので、ちゃっかりご飯をご馳走してもらう約束しました(笑)」
――キャンペーンは30ヵ所もあるそうですが、体力は大丈夫ですか？
「全然大丈夫です。もう楽しくて。本当に楽しいんですよ。で、一週間ぐらい空くと悩んじゃうんですよね。『寂しいなぁ～イベントないな～』って。この先のことはまだはっきり決まってるわけではないですけど、ライブやイベントはファンの人がやりたいことを参考にしながらやっていますので、一度見に来てほしいなと思います」
つうちゃんがこんなにファン思いだというのはインタビューしてみないとわからなかったです。（撮影・取材 岡田）
発売記念ライブの様子（ニコニコ本社B1F）
8月2日発売オリコンシングルデイリーチャートで2位、タワーレコード全店デイリーチャート１位を獲得
岩永亞美コメント「卒業してやみくもにライブ活動を始めて、今回の楽曲に巡りあえて、そして何よりもファンのみんなに背中を押されてここまで来れて本当に幸せです。先の事はわからないけど、まだまだやりたい事もたくさんあるし、歌のタイトル通りで本当に“今しかない”！ と思ってチャレンジしていきますのでファンのみなさん、よろしくお願いします！」
両Ａ面となる「いつまでも」のMVは全国のセブンイレブンで購入・支払い可能な“テイクアウトライブ”にて期間限定独占販売を行うとのこと。 （配信期間は2016年8月２日～9月30日まで。ダウンロードは2016年10月31日まで）
【購入サイト】
http://www.takeoutlive.com/web/
【テイクアウトライブご利用方法】
http://www.takeoutlive.com/web/flow/
★岩永亞美「今しかない～now or never～／いつまでも」リリースイベント
2016年8月6日 モレラ岐阜店 ローズプラザ
2016年8月7日 名古屋パルコ店 西館1F
2016年8月11日 ソフマップ アキバ☆ソフマップ1号店8Fイベントスペース
★岩永亞美ライブ情報
◆8月11日（木）渋谷DESEO
open 12:00 / start 12:30
前売 ￥2,500 / 当日 ￥3,000
チケット：https://t.livepocket.jp/e/xi500
◆9月3日（土）渋谷DESEO mini with Village Vanguard
1部：open 16:00 / start 16:30
2部：open 19:00 / start 19:30
前売 ￥3,000 / 当日 ￥3,500
チケット：8/21 am10:00～ http://www.deseo.co.jp/mini/
◆10月30日（日）名古屋SPADE BOX
1部：open 14:00 / start 14:30
2部「：open 18:00 / start 18:30
前売 ￥3,000 / 当日 ￥3,500
チケット：8/21 am10:00～ http://www.heartlandstudio.co.jp/index.html
◆12月24日（土）渋谷DESEO
1部：open 16:00 / start 16:30
2部「：open 19:00 / start 19:30
前売 ￥3,000 / 当日 ￥3,500
チケット：8/21 am10:00～ http://www.deseo.co.jp
