秋葉原で「発掘!グラドル文化祭」を経営し、現役グラビアアイドルもやっている手束真知子さんのDVD『軌道修正~ノーギャラ~ル』(グラッソ)の発売記念イベントが行われました。イベントに先立ち、DVDのコンセプトや近況などをお聞きしましたのでその様子をレポートします。(2018年3月25日 東京都千代田区 ソフマップ アミューズメント館7F)
手束真知子プロフィール 1986年2月25日生まれ、155cm B91 W58 H84
11年ぶりのDVD
――DVDはどのぐらいぶりなんですか?
「11年ぶり……手束真知子としては初めてのDVD、ファーストDVDとなります(笑)」
――DVDを出した感想を聞かせていただけますか?
「まさかって感じで、私はDVDを出さないとずっと思ってたし、(「発掘!グラドル文化祭」の)お客さんから『出さないの?』って言われても『無理だよ』って言ってたんですよ。理由としては、私がアイドル(SDN48)を終わった時代って、グラビアDVDが結構激しい系の時代だったんですよ。昔のDVDのイメージを持っていたので、『こんなんになってるのか』って衝撃を受けたってことと、私がヌード写真集を2冊出しているので、ヌードまでいった私がふつうのDVDを出せるわけないと思ってたので、映像になるとどのぐらい激しくしなきゃいけないんだ、っていう思いがあったので、無理かなぁと思ってたんですけど、タイトルどおり“軌道修正”ということで、DVDを11年ぶりに出すことができて、本当に驚きとうれしさと、長年やってきて良かったなという感じですね」
ノーギャラで軌道修正ができます
――サブタイトルにある『ノーギャラ』というところですけど、これはどうなんでしょう。
「これは実は私が企画を持って行ったというか、『ノーギャラでもいいのでふつうのDVDを出させてください』ってお願いしてDVDを出すことができたので、それを表に出していこうっていうところと、あとは考えてるところがあって、今ってアイドルとアダルトが分けられて、アイドルはTバックがだめみたいのがあると思うんですけど、以前に激しい系のDVDを出しちゃった子はたぶん、戻ってこれなくなってるなっていうのがあって、1回たとえば手ブラやったら次は、そのあとはそれが当たり前だよね、みたいになっちゃうところが、グラビア業界が成長していかないよな、ってずっと思ってて、『ノーギャラで軌道修正ができますよ』っていう仕組みを作りたかったんですよ。なので、ゆくゆくは『軌道修正~○○』シリーズがどんどん作られていったらなっていうのがあります」
――作品の内容の紹介をお願いします。
「たぶん、18歳のグラドルがやるような内容です。18歳の2nd DVDぐらいなイメージです。まず、海辺を走るところからあるんですけど、私、32歳なんですけど、『32で海辺走らせてくれるの?』って新鮮な気持ちで作ってたので、そのへんを18歳ぐらいだなと思って見ていただけたらうれしいです」
『ヤンマガみたい!』
――当時の映像と見比べちゃう人も出てくるかもしれませんが。
「いいと思います。でもかなり大人になったので、表情だったり体型だったり、いろいろ大人になった私を見ることができます。本当の10代、20代の私を見て、ヌードを見て、軌道修正を見て、みたいな。表も裏も見れるっていう」
――いつごろどちらで撮りましたか?
「11月末に沖縄に行きました。『ノーギャラでいいので沖縄に連れていってください』って言ったんです。どうしても海で撮りたくて、でも11月だったので、(ジャケット写真の)岩を担ぐっていうのはヤンマガのときにめっちゃやったので、『ヤンマガみたい!』ってずうっとテンションが上がりながら撮りました」
――久々にやって大変だったことはありましたか?
「特にはないですね。このDVDの撮影は、むしろヌードのほうが大変だったので。ずっと楽しくやりました」
――チャプター的にも王道のアイドルのDVDの作りを考えてるんですよね。
「そうです。夜のベッド、朝のベッド、あとは泡風呂、プールでキャピキャピとか。プールのところはすごく風が強かったんですよ。なので、DVDの中身も『風、強い!』みたいな感じに映ってます」
――おすすめのシーンというと。
「朝ベッドが、じゃりン子チエみたいな髪型してるんですけど、すごくピュアに撮れてるんですよ。最後は彼シャツで手ブラみたいにセクシーになってるし、かわいいとセクシーが一緒になっているので、おすすめです」
――今後はどういう方向で?
「軌道修正シリーズがたくさん出たらいいなと思います」
――誰かをプロデュースするとか?
「そうですね。手束真知子としては2作目はこういうのは要らないと思っているので、きっとこういうのをやりたいと思っているアイドルはいると思います。なので、今日のイベントをきっかけにアピールしていきたいと思います」
――最初は「ノーギャラでもいいからやらせてください」で始まったわけですけど、最終的にはどのような形になったんでしょうか。
「手売り分だけです(笑)。本気で。コツコツと売っていきます(笑)」
――作っておいて良かったなって感じはあります?
「すごくあります! 私は今のところヌードのイメージがあると思うんですけど、それだけでは終わらないよ、っていうのをアピールができた気がしました」
――SKEやSDNしか知らない人のファンにはどう映ってるんでしょうか。
「結構このDVDは手売りで売ってる分、良かったね、っていうのを直接聞くことができるので、喜んでいただいていると思います。アイドル時代だけの人でもたくさん買ってくださったり、みなさんニコニコしてくださってます」
――昨日元SDN48の福田朱子さんを取材してきたんですけど、ファンの前で水着になるのは恥ずかしいと言ってましたけど、手束さんの場合はどうですか?
「私は毎日水着なので(笑)、お店やってるので」
――お店のほうはどの様子ですか。
「『発掘!グラドル文化祭』というお店をやっていて、3年目になるですけど、徐々に毎日匍匐(ほふく)前進の思いで少しずつ進んでるって感じですね。なんとか口コミだったりとか、テレビ取材も来てくださってなんとか毎日楽しくやってます。女の子が良くて、みんなグラビアアイドルなんですけど、すごくいい女の子とすごいいいお客さんに囲まれて幸せに生きてます(笑)。店が幸せすぎて、例えばお花見とか花火とか、デートに行くようなところに全部お客さんと女の子と一緒に行けるんですよ。だから、結婚しなくてもいいかな、みたいな(笑)。デートもしなくていいかなって」
――軌道修正シリーズのグラビアを出したいと思っているグラビアアイドルについて何かメッセージを。
「自分のやりたいことができた自分のこんなときに戻りたいな、こんなことをしてみたいな、ってことをなんでもさせていただいたので、全員これになったらいいんじゃないかなって(笑)。まずはノーギャラスタートで(笑)。売れるかどうかはわからないですけど、激しめな時代を乗り越えた女の子たちにぜひ軌道修正して自分の思うグラビアアイドルに進んでいってほしいなと思います」
紆余曲折あった彼女ですが、今が幸せで、さらにグラビアアイドルを応援する姿勢は素敵でした。(撮影・取材 岡田)