古畑奈和(SKE48)ソロシングル「ひかりさす」発売記念インタビュー
2022年9月末にSKE48を卒業する古畑奈和さんが卒業ソロシングル「ひかりさす」を8月24日にリリースします。発売にあたり、古畑奈和さんへの単独インタビューが実現しました。ゴスペラーズの黒沢薫さんに楽曲のプロデュースを依頼した経緯や、楽曲について詳しくお話を聞きました。(2022年8月 株式会社ゼスト会議室)
古畑奈和プロフィール 1996年9月15日生まれ、愛知県出身
黒沢薫さんと決めていました
――まずは黒沢薫さんにプロデュースをお願いした理由についてお聞かせください。
「Nona Diamonds(『第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』ファイナリストライブの歌唱メンバーによるユニット)で『はじまりの唄』をリリースしました。そのときのプロデューサーが黒沢さんで、作詞作曲もしてくださって、すごく素敵な楽曲に仕上がりました。
それだけでなく、誰よりも熱量を持って私たちを指導してくださったり、最後までやり遂げる姿勢や、私たちのことを広めようと頑張ってくださる黒沢さんの人柄に惹かれました。
私のアイドル活動を締めくくる卒業ソングがもし頂けるのなら、黒沢さんに安心して任せられそうだと、そのときから思っていました。
大切なファンの方たちに届ける曲ですし、一緒に大切に作ってくださる方がいいと思って、黒沢さんにお願いしたら引き受けてくれました」
100パーセント自分の気持ちにフィット
――曲を制作するにあたり、黒沢さんとどのようなやりとりがありましたか?
「まず最初に『どういう言葉を入れたい?』と聞かれました。
私は『サヨナラじゃない』ということを伝えたいし、さらっと流れてしまう『ありがとう』にならないように、『ありがとう』は多用したくないとお答えしました。
ファンの方に本来の意味で『ありがとう』を大切に伝えたいから、軽々しいメッセージのようにしたくなかったからです。
でも一番は、『応援していて良かったと思ってもらえるような曲にしたいです』とも伝えました。
黒沢さん自身、私のことをいろいろわかってくださっていたのか、これほどまで私の気持ちに寄り添った歌詞になっているのに私もびっくりしました」
――どのぐらい自分の気持ちにフィットしていますか?
「100パーセントです!」
――自分の本心をそのまま100パーセント歌を通して伝えることに気恥ずかしさはありますか?
「いいえ。恥ずかしさはなかったです。
本当に私のアイドル活動の11年が詰まった歌だと思っているし、卒業した後のこれからも楽しみにしてもらいながら『まだ次がある』と思える前向きな卒業曲になっていて、すごく好きです。
弱いところを見せたくなくて、強くありたいという気持ちがあって、将来に不安を抱えていたとしても強くあろうとするのは私っぽいなと思って、うれしかったです。
『私の背中見つめていて』とか、卒業後のことまで触れるのは、わりと勇気がいることだと思います。あれ? ちょっと熱くなりました(笑)」
思うままに歌いました
――出だしだけ聞くとバラード曲かと思いきや、アップテンポの激しい曲調に。
「黒沢さんは私のエモーショナルな部分も評価してくださっているので、それを最大限に生かしてくださったのかなと思います。
私のバラードもいいねと言ってくださっていたので、最初、聞いたときに『バラードだ、素敵! どうやって歌おうかな』と思っていたら、曲調が変わりました。『古畑さんらしいところがどこかにあるといいね』と言ってくださっていたので、こういう構成になったのかなと思いました」
――レコーディングで黒沢さんからアドバイスは?
「『思うままに歌ってみて』と言われました。私の歌い方を大切にしてくれつつ、『ここはこうやって歌ったほうが、もっと伝わるかも』とディレクションしてくださいました」
――息の吐き方、声の大小など、歌の細かいニュアンスに古畑さんらしさが出ていました。
「そこに関してはいいねと言ってくださる方が多くて、私も、ビビらずにレコーディングできました。事前にたくさん練習していったので、その点ではうまくできた気がします」
いろんな原色の赤が入ったドレス
――ミュージックビデオの撮影は?
「SKE48劇場と栄の街を歩いたりしてました。楽しかったです。1人の撮影は待ち時間がない分、さくさくっと終わりました(笑)」
――衣装についてはいかがでしょう。
「歌が情熱的なので、『赤色のドレスがいい』とお願いしたら、衣装さんが楽曲の要素でもある、激しいロックに合うようないろんな原色の赤を用意してくれました。ちょっと大人っぽい色味になっていて、ベルトもレザーで、かっこいい感じに仕上げていただきました。
スカートや袖の部分が透けているドレスもあまり見たことがなかったので、こういうところにも、衣装さんが思う私っぽいイメージにしてくださっていて、うれしかったですね」
◆古畑奈和「ひかりさす」Music Video
古畑奈和「ひかりさす」Music Video/2022.8.24 on sale - YouTube
◆楽曲情報、CD情報、イベント情報
古畑奈和ソロシングル「ひかりさす」販売詳細
“古畑奈和 ひかりさす”の検索結果|HMV&BOOKS online
今後のことはまだ秘密♡
――ファンの方たちの反応は?
「喜んでくださる方ばかりで、『奈和ちゃんらしいよね』と微笑ましく思っていただいたり、歌詞についても『奈和ちゃんそのままじゃん!』と言ってくださる方が多くて、すごくうれしかったです。
卒業にあたって私から何かプレゼントしたいという気持ちでいっぱいだったので、この曲を受け取ってもらえたらうれしいです」
――人前で歌うときには、どんな気持ちになると思いますか?
「悩んでいた時期に『あんなことがあったな』と思いながら大人な目線で歌える曲なので、成長した私の姿を見せられるようにしっかりと歌いたいと思います。
もちろん『今までありがとう』の気持ちも詰まっているので、そういった場面ではちゃんとファンの方の顔を見てやさしく歌いたいし、不安にさせないように歌いたいです」
――新曲発表の配信のときに、9月いっぱいで卒業したら、その先にやることが決まっていていると言っていましたが、今の時点で言えることは?
「活動することは決まっているんですけど、まだ秘密です。今はまだ何も言わないです。楽しみはもっと先に取っておきましょう(笑)」
カップリング曲にも私の成長した声が聞けます
――カップリング曲についても触れてください。
「『MESSIAH』(メシア)というタイトルで、以前出させていただいたミニアルバム『Dear 君とボク。』のに収録された楽曲のピアノアレンジバージョンとなっています。ピアノの跳ねている音や、バイオリンのきれいな音がたくさん聞こえる幻想的な曲に仕上がりました。
2018年に出したときとは声も歌い方も変わってきています。
ピアノバージョンということもあって、違う歌い方をしましたし、成長した私の声が聞こえると思うので、ぜひ『Dear 君とボク。』を持っている方は聞き比べていただけたらうれしいなと思います」
――日本ガイシホールの卒業コンサート(9月24日12:00~)に向けて考えていることは?
「いっぱいあるんですけどね……。まあでも、私の卒業コンサートですから、お昼にやるといえど、夜の雰囲気が醸し出されるんじゃないですか?(笑) 私が喜ぶことはファンの方もきっと喜んでくださると思います。たとえば、少女たちを転がしちゃうような?私のわがままを聞いてもらうようなところがあるのかもしれないです。私が喜ぶようなことといえばだいたい予想がついてしまうかもしれませんが、メンバーには私のおもちゃになってもらいます(笑)」
――最後にファンの方に伝えたいことを。
「アイドルとしてファンのみなさんに出会えたことがすごくうれしいし、アイドルを卒業してもこの縁がどこまでも続いていけばいいなと思います。もし、ファンのみなさんの心の中に私の力が必要になるときが来たら、私はここの業界にいますので、ぜひ甘えに来てください」
◆古畑奈和卒業コンサート~ハニーフェス~|SKE48 OFFICIAL WEB SITE
古畑奈和卒業コンサート~ハニーフェス~|SKE48 OFFICIAL WEB SITE
(撮影・取材 岡田)