AKB48を2015年に卒業し、2023年12月に結婚を報告した松井咲子さんが3rd写真集「妄想椿」(KADOKAWA)を2023年12月25日に発売しました。発売にあたって単独インタビューができましたので、写真集のカットとともにお届けします。(2023年12月 KADOKAWA)
(タイトルの『妄想椿』(もうそうつばき)と、“妄想する松井咲子”という意味で、椿は、松井咲子さんの誕生日である12月10日の誕生花だそうです)
松井咲子プロフィール 1990年12月10日生まれ、埼玉県出身 血液型O型
20代から30代へ
――2021年にファースト写真集を出しました。
「『20代最後にファースト写真集を』とお話をいただきました。
AKB48のときには、グラビアをそれほどたくさんやっていなかったので、心配や不安はありました。やってみると撮影も楽しく、最初で最後の気持ちで1冊でも出せるのが奇跡だと思っていました。
2作目、3作目まで出せたのは驚きです」
――撮影に抵抗は?
「AKB48でも選抜総選挙のときなど、ときどきやっていました。グラビア要員ではなかったかもしれませんが、いい意味でギャップも含め、楽しんでもらえたのかなと思います」
――どうして3冊まで出すことに?
「どうしてなんでしょうか」
(編集担当者)「もちろん、売れたからです!」
「いい意味でギャップがあったのかもしれないです。最初はファンの方もびっくりされたと思います」
――3冊とも妄想がテーマの写真集です。妄想を演じる側になって、男性目線からの自分を作り上げないといけいないこともあるかと思いますが。
「私自身が妄想が好きなので、男性目線で『こういうのだったら、ドキッとしてもらえるかな』と考えたりしました。
2nd写真集はコスプレが多かったので、現実世界ではありえないようなスリットが入ったスカートは、妄想の世界ならではだなと思います。そういうところも楽しんで見てください」
――今回は妄想ストーリーはありますか?
「今回はエッセイはないので、みなさんで思い思いの妄想をしてほしいなと思います。今回は見てくださる方々に委ねます」
今回は水着はなく、全部ランジェリーです
――愛媛の道後温泉での撮影だそうです。
「楽しかったです。とてもいいところでした。9月上旬に撮影したので、すごく暑かったですけど、夏休みに観光しながら撮影したようなカットもあります。街を散策しながら、楽しみながら撮影しました」
――和室で撮りたいという希望があったそうですが。
「昔から、和の雰囲気は落ち着きがあって好きでした。
1作目、2作目ではそこまでがっつり和テーストが入っていなかったので、ひとつ大人になった、年を重ねたからこその、和のテーストで撮ることができました。
今回は水着はなくて、全部ランジェリーです」
――表紙の写真について。
「ぱっと見て和室な感じと、赤いランジェリーが大人っぽさが出ていると思います。前の2冊と比べても、大人の雰囲気が出ていて、そういったところも目を引くんじゃないかと思っています」
――3作目のカメラマンは1作目、2作目とは違っていましたが。
「今回が初めてだったので、カメラマンがとても無口でした(笑)。ちょっとした緊張感の中、撮影が始まったんですけど、すごくエモーショナルな写真を撮ってくださる方でした」
「お尻のカットを入れてください」
――お気に入りのカットの理由は。(写真参照)
「紫色が好きで、1作目も2作目も紫色の水着でした。今日の服も紫色です(笑)。
AKB48のときから、私をイメージしてもらえる色は「むらさき子」と言われるぐらい、紫色です。このランジェリーは色もきれいでお気に入りです。
特にこのカットは見開きで大きく使われていて、『どうしてもこれ入れたいです』と、最初は候補に入っていなかったカットをリクエストして入れてもらいました。
ポーズも大人っぽかったので、今までにない感じになりました」
――Tバックも多いです。
「自分で選んでいったらそうなっちゃいました。
結構多めにお尻のカットを入れてもらいました。
後ろ姿とか、お尻だけのカットも、『顔はいいのでお尻を入れてください』(笑)とわがままを言って、入れてもらったカットがいくつかあります」
――写真を自分で選ぶのは大変ですよね?
「そうですよね。自分がいいと思うのと、周りの方がいいと思うものが違ったりすることもあるので、いろいろ考えながら選びました。
ファンの方の『このカットが好き』という声を聞いて、『じゃあ今回こういうのを入れよう』とか、『たぶん女の子はこっちのほうが好き』とか、いろいろと組み合わせました」
――衣装は何点ぐらい着ましたか?
「いっぱいありますね。10着以上あります。紫以外だと、薄い水色の部屋着も好きですし、ピンクっぽいパキッとしたワンピースも街の雰囲気にも映えていて気に入っています」
――以前の写真集よりもグレードアップしている点は
「雰囲気もシチュエーションも大人になった写真集だと思うので、昔のファンの方にも見てほしいです。
普段も応援してくれている方は、大人になったことは分かると思うんですけど、研究生のときに応援してくれていたファンの方に届いてほしいなと。
『咲子さん大人になったね』と言ってもらえると思います」
“握手会の野戦病院”と呼ばれていました
――過去の自分の写真と比べてみるとどうでしょう。
「AKB48のときと比べると、表情が柔らかくなっていると思います。
メイクやまゆ毛の流行りもあったと思いますが、昔の写真を見返すと気の強そうな表情に、キツく見えるような写真が多かったなと。20代から30代になると、穏やかになるというか、雰囲気も変わったと自分でも思います」
――卒業してからAKB48の同期と会うことは?
「2015年の夏に卒業したので、在籍期間よりも卒業してからのほうが長くなりました。
今も、わさみん(岩佐美咲)と定期的にライブをやったり、プライベートでは前田亜美ちゃんとよく会います。まりやんぬ(鈴木まりや)、すーちゃん(佐藤すみれ)、あやりん(菊地あやか)、しほりん(鈴木紫帆里)も、小森(美果)とも連絡は取っています」
――AKB48時代、咲子さんの隠れファンの方が多かったのは知っていましたか?
「え? イチ推しじゃないけど、来てくれる方は多かったです。
握手会で、他の人に塩対応された帰りに、『締めは咲子さん』と、癒されて帰っていくファンの方が多かったです。
『握手会の野戦病院』と呼ばれていました(笑)。安心感はあったみたいですね」
――健康や美容に関して気をつけていることは
「日焼け対策や保湿ですかね。
昔は何も気にしなかったですし、乾燥に悩むようなことはなかったです。
(AKB48の)年上のお姉さま方が、『日焼けと保湿は絶対にするように』と言っていたので、より意識するようになりました。この撮影のときも真夏で外だったので、たくさん日焼け止めを塗って挑みました」
――最近、元ゾフィーの上田航平さんとのご結婚を発表されました。決め手になったのは?
「長く一緒にいることで自然の流れではあったんですけど、自分で言うのもなんなんですが、めちゃくちゃ仲が良くて、友だちみたいに何でも話せます。
仕事のことも相談しあえたり、仕事に対して尊敬しているので、ごくごく自然な流れで、安心感があります。1st写真集のときから電子版で買ってくれていたので、活動は応援してくれています」
――1st写真集で帯のメッセージを書いてくれた山里亮太さんには報告しましたか?
「山ちゃんには20歳の頃からお世話になっていて、婚姻届けを出した直後に報告して、おめでとうと言ってくれました」
久しぶりに取材でお会いしましたが、昔の咲子さんのままでした。写真集は3冊ともおすすめです。(撮影・取材 岡田)