福岡県の博多を拠点に活動しているHKT48の初の出張公演が2月4日、聖地・秋葉原のAKB48劇場(シアター)で行われます。それに先立ち、彼女たちの最近の様子を紹介すべく、博多まで出張取材をし、意気込みなどをインタビューしてきました。(2012年1月25日 HKT48劇場)
この日のインタビューに答えてくれたのは今田美奈さん、本村碧唯さん、兒玉遥さん、松岡菜摘さん、下野由貴さんの5人(下写真左から右へ)です。
劇場初日から2ヵ月
――初公演から丸2ヵ月が経ちましたが、この2ヵ月で自分たちなりに成長できた部分はどんなところですか?
兒玉遥「毎日公演をしているとダンスの先生たちから『こうしたらいいよ』というのを教えていただいているんですよ。そういうのを直していくたびに公演の完成度が上がったり、自分の表現力とか実力が上がっていくのがうれしいなと思っています。そういうのを続けていくうちに、毎回いい内容になってきていると思います」
下野由貴「最初はどういうことをしたら来てくださった皆さんが喜んでくれるのか全然わからなくて、ただ一生懸命歌って踊ることしかできなかったんですけど、最近は、こういうところでこういう目線や表情をしたら喜んでくれるのかなって思って、客観的に見れるようになりました」
今田美奈「表情のレパートリーを広げるために、歌詞によって表情を変えることを毎日やってきて、少しずつできるようになりました。私がやっている『チョコの行方』は『男の子にチョコレートを渡したいのに渡せない』という歌詞なので、女の子らしく自分でテーマを決めてやっています」
本村碧唯「私はもともとダンスをやっていたんですけど、毎日やっていて『できた!』と達成感があるダンスが最初はあまりできてなくて、どうしたらいいんだろうって考えてる毎日だったんですけど、それがだんだん少なくなってきました。今、いちばん気をつけているところはダンスのメリハリや表情です」
松岡菜摘「最初はダンスのスキルもないし自信もなかったので、今思えば淡々とこなしてた感じがあったんですけど、最近は、はじめて来てくださる方や、何回も来ていただいて私を応援してくださってる方にも楽しんでもらえるように、1回1回の公演を大事にするようにしています」
ファンの方たちの“声”
――今、AKB48、SKE48、NMB48と比べれば、劇場でファンの方の顔が覚えられるくらい何度もファンの方が足を運べる状況だとは思いますが、ファンの方の感想やアドバイスで印象に残っていることはありますか?
兒玉遥「公演中にミスをすることがあって、そういうときには『焦らず、しっかり丁寧にするといいよ』とか、ダンスの経験がないのでダンスの表現力を上げるといいよって言ってくれます」
下野由貴「ユニット曲の『この胸のバーコード』は歌詞が難しくて、3人とも迷ってたり悩んでたりする時期があったんですけど、ハイタッチのときやお手紙をくださった方から『良くなってたよ』とか、『表情がすごく良くなってた』『手の動きが良くなった』と言ってくださると、成長しているんだなぁ、というのが実感できてすごくうれしかったです」
今田美奈「『曲が続くときの表情の切り替えが大きくて良かったね』とか、『後ろのほうまで見てくれてありがとう』とか、公演中に自分でも覚えていないようなことまで言ってくれるのがうれしいです」
本村碧唯「しゃべるのがちょっと苦手で最初あんまり入っていけなかったんですけど、『もっとずかずかと入っていったらいいよ』とかアドバイスをくれたりして少し入れるようになりました」
松岡菜摘「初日から来てくださってる方にハイタッチのときに毎回、『自信持って頑張れ』って言ってくださるので、それが印象に残っています」
――SKE48の福岡での全国握手会でHKT48がゲスト出演して一緒に『手をつなぎながら』をやったそうですが、SKE48のメンバーから何か声をかけてもらいました?
兒玉遥「フレッシュって声をかけていただきました。アピールできる場だから大きく元気に踊ろうと思って、思いっきり踊ってたんですよ。そうしたら『元気だね』『若いね~』って(笑)」
HKT48の『手をつなぎながら』
――SKE48ではなく、HKT48が演じる『手をつなぎながら』公演で『こんなところがいいところです』って自分たちで紹介してもらえますか?
兒玉遥「最初の『僕らの風』が始まるポーズからパワーを感じてほしいのと、『Innocence』は大人っぽい曲で歌詞が難しいところはあるけど、私たちの年齢でもこんな表現ができるぞっていうギャップを楽しんでもらえたらと思います」
下野由貴「HKT48は仲が良くて、3曲目の『手をつなぎながら』はメンバー同士手をつないで、アイコンタクトしたり、手の振りをしたり楽しんでやっているので、そこで仲のよさが見せられるんじゃないかなと思うので、そういうところも見てほしいです」
今田美奈「HKT48は一人一人、どの曲に対しても必死に表現と表情を変えていて、公演のレッスンのときにも『表情を変えることでお客さんに伝わるから』って言われていて、みんな表情の切り替えや、フレッシュなところもありつつ、大人っぽいところもあるギャップを見てほしいです」
本村碧唯「いろんな曲でアイコンタクトをして自分たちが楽しんで、その楽しさを来てくださったみなさんに伝えられるようにってやっているんですけど、私がやっている『ウィンブルドンへ連れて行って』の手を3人で合わせるところで、アイコンタクトをとって自分たちも楽しんでいるところも見てほしいです」
松岡菜摘「ユニットになると3人になるので、最初、苦戦してて、リハーサルのときにお互いを見て刺激をしあって、『このユニット曲には負けたくない』って思って頑張ってるので、そういうところもチェックしてほしいです」
ユニット曲の見どころ
――じゃあせっかく今日は全ユニット曲のメンバーがいるのでそれぞれ代表として、ユニット曲をアピールしてもらいましょう。
兒玉遥「『Glory days』はところどころメンバーが目が合わせるところがあるのと、SKEさんのダンスを元にして振り入れしたんですけど、HKT48でどうしたらかっこよく見えるのかなって考えて、少しだけ違うところがあるんですよ。そういうところに注目してもらいたいです」
下野由貴「『この胸のバーコード』には小学校5年生のメンバーもいるので、大人っぽい歌詞の意味が理解できなくて苦戦したんですけど、スタッフさんに聞いたりして、この曲は他の曲に比べて激しく踊る曲ではないので、そのぶん、手の振りだったり表情だったりを伝わるように頑張っているのでそのあたりを見てほしいです」
本村碧唯「『ウィンブルドン~』は、自分たちが歌詞の中の女の子にならないと気持ちが伝わらないので、まず自分たちから楽しんで、私たちはダンスを大きく、その中でもかわいさを忘れないようにしているので、そういうところを見てほしいです」
松岡菜摘「『雨のピアニスト』は、先生に『指先までシンクロさせて』と、揃えるように言われているので、今はそれを目指してやっているので、ピタっと合ってるかを見てほしいです」
今田美奈「『チョコの行方』は、どこのユニットよりも身長差があって、古森結衣ちゃんと私は身長差が20センチぐらいあるんですよ。フリーの振り付けのところが結構あって、そこで私と植木南央ちゃんと、かわいいだけじゃなくて笑ってもらえたり、すごいって思ってもらえるように、いろんなことをしています。たまに(村重)杏奈が面白いことをしたり、私は大人っぽくしたりして、バラエティ的なところもあるので、そのあとのMCと一緒に楽しんでもらいたいです」
――2012年のHKT48の目標はみんなで話し合ってたりします?
兒玉遥「まとまり感? みんなが全員で目指す目標がまだはっきりと見えてきていないので、そういうのができたら頑張っていけるように、一人一人が頑張って勢いをつけていきたいです」
――AKB48のセットリストベスト100に出演したときひな壇で見た感想を聞かせてください。
下野由貴「私たちは今はまだダンスや歌のレベルは全然で、ただ一生懸命やっている姿を見せることしかできないんですけど、先輩のみなさんは見せ方だったりパフォーマンスがすごいなと思って。楽しんでいるのも伝わってくるし、お客さんも楽しんでいるのが伝わってきたし、自分たちもパフォーマンスのレベルを上げていって、でも一生懸命やるのは変わらずに見せる力を上げていかなきゃいけないな、と感じました」
――毎日の楽屋やレッスン場の様子を少し教えてください。
今田美奈「みんな若いので元気ですね。走り回ったりしてますけど、レッスンのときはちゃんと集中してて、楽屋にいるときとレッスン場にいるときの切り替えが前はあまりできなかったんですが、最近は振り入れのときには、一人一人がついていこうという気持ちがあって積極的に聞いたりするようになりました」
――Google+ではどういうところを楽しんでやっていますか?
本村碧唯「まだ私たちのことを知らない方がいっぱいいるので、いろんな私たちを知ってもらえるように毎日更新しています」
――HKT48は元旦公演で書きぞめを披露してその後、劇場に貼っていましたが、松岡さんはどんなことを書いたんですか?
松岡菜摘「私は『過程を大切にする』という目標なんですけど、自分はすぐ答えを求めちゃったりするタイプなので、ちゃんとひとつひとつを達成して成長していけたらと思って、過程を大切にすると書きました」
――AKB48シアターに出張公演するということで、その意気込みを最後に聞かせてください。
兒玉遥「今は福岡の公演がほとんどなんですけど、今やっている公演を東京でやれるということで、東京の人にHKT48をアピールして、『HKT48良かった』って思われるようにしたいのと、この公演を行うことでもっともっとHKT48を知ってもらえたらいいなと思います」
HKT48初の出張公演(AKB48劇場)は2012年2月4日(土)14:00~/18:00~です。初めて見る方、SKE48の公演は見たことのある方、博多まで見に行った経験のある方、いろいろでしょうが、抽選で当たった方は彼女たちの日頃の公演の成果が出せているのかどうか、それぞれの目でお確かめください。(撮影・取材 岡田)