2009年8月5日に『強き者よ』でCDデビューを果たしたSKE48ですが、デビューにあたってのWeb上でのプロモーションがまだまだ足りないのではないかという強い危機感を持っていたため、東京キャンペーンの際にインタビューができないか申し込んでいたところ、8月9日のAKB48劇場の握手会の合間にいわゆる“JRコンビ”で実現できましたので、その様子をお届けいたします。(2009年8月9日 AKB48劇場)
左:松井玲奈(れな)、右:松井珠理奈(じゅりな)
2人が持っているCDは劇場盤『強き者よ』です。
たまたまサイトに初めて訪れた方のために初歩的な解説をしておきますけど、SKE48の松井珠理奈(じゅりな)さん(中1)と松井玲奈(れな)さん(高3)は姉妹や親戚ではありません。そして『強き者よ』はテレビ東京系のアニメ『真マジンガー 衝撃! Z編 on television』のエンディングテーマとして、また『アニソンぷらす』(テレビ東京)の8月のエンディングテーマとしてもオンエアされています。
――まずはオリコンでデイリーチャート初日4位ということでおめでとうございます。その感想から聞かせてください。
松井珠理奈「『うれしい』というのがいちばんはじめに思ったことなんですけど、握手会をしてCDを買っていただいた結果だと思います。本当にファンの方がいなければこういう結果にはならなかったと思うので、毎週行っている公演をもっと大事にして、もっとファンの人にSKEっていいなって思っていただけるようなチームに、もっと上を目指していければいいなと思いました」
松井玲奈「今までAKBさんのシングルに参加させていただいて、AKBさんはデイリーの上位に入ることはよくあるんですけど、(SKEがデイリー4位との)お話を聞いてもいまいちピンとこないんですけど、今までずっと一緒に頑張ってきたメンバーとこうやってCDデビューをして、ファンの方の力もあって、デイリー上位に入れたということで、聞いたときは信じられない気持ちだったんですけど、すごくうれしいなって思います」
――ファンの人は知ってると思うんですけど、まだ聞いたことのない方にどんな曲なのかを説明してもらっていいでしょうか。
松井珠理奈「歌詞を見てもらったり曲を聞いてもらったりするとわかりやすいと思うんですけど、何かに戦っている人が、(歌の中では)勝つんですけど、負けた人の気持ちがわかるっていう、自分たちの心情も描いたものなのかなと。自分も(SKE48の)オーディションを受かったのはうれしかったんですけど、でも落ちた人のことを考えるとこれから頑張らなきゃなって思うので。受験とかで頑張ろうというときに、聞いていただければいいかなと思います」
松井玲奈「すごくいろんなメッセージが入っている曲だと思うんですけど、自分が一歩踏み出したいときとか、そういう方がまわりにいるときに応援してあげたいと思ったときに、その方にプレゼントしていただきたい曲になっていると思います。戦う人を歌ってる曲なんですけど、戦う人を見てる、そばで見守っている人の心情も入っているんじゃないかなと思って、勇気を渡してあげられるんじゃないかなと思います」
――振り付けは今までの曲とはちょっと違うと思うんですが、どういうイメージでというのは先生から聞いてます?
松井珠理奈「『真マジンガー 衝撃! Z』のエンディングテーマなので、(振りで)Zを描くんですね。あとは、地球を持ち上げてる意味のところもあって、それを聞いたときにはすごいなって思いました。変わった動きが多いので」
――腰を沈めるのも多いですよね。
松井珠理奈「自分たちが戦っているつもりで、あとは戦いを応援するつもりで」
――振りで2人がちょっと抱き合う感じのがあったと思うんですけど。
松井玲奈「2番のところで。戦いに行く人を見守る女性というか、そういう人たちのことをイメージしたと振り付けの先生がおっしゃったので、サビの振りはかっこいいんですけど、SKEは基本的にすごくやりすぎちゃうぐらい頑張るので、今回も全力で踊ってたら、『振りは力を入れるところと抜くところを考えてあるので、みんなでしっかり考えて、振りの緩急をつけて踊ってほしい』って先生に言われました。
一番最後の静かになるところは真ん中にいるメンバー以外は座ってるんですけど、そういうのもはじめはみんなビシビシビシッ!って感じだったんですけど、ゆっくり戦士がまた立ち上がって戦いに向かう心情を自分で作りながらやってほしいということでした」
――SとKIIの32人で一緒に踊るときってどういうところに気をつかうんですか?
松井珠理奈「マイクが当たったりしないようにとか、やっぱり大人数で迫力があると思うので、そういうのを見てもらうために、サビでキレが揃っているとやっぱり大勢だとかっこいいので、そういうところを気をつけてます」
――今、握手会をたくさんやっていますが、たとえば名古屋と秋葉原の違いだとか、どんな話題になるのかを教えてもらえます?
松井珠理奈「名古屋の人は『公演見たよ』とかライブの話が多くって、東京の方は遠いので、『見に行くから』って言われることが多くて、そう言われると東京でやりたいって思います」
松井玲奈「ブログをやらせていただけることになって、最近個人ブログになって更新回数も多くなったので、握手会ではそれまでよりもブログの内容の話題が多くなって、ファンの方から聞かれるよりも先に自分からどんどん発信しているので、ファンの人たちも乗ってきてくれて、会話が弾むことが以前より多くなりました」
――S公演(『手をつなぎながら』)の新しいユニットシャッフルをまだ見てないんですけど、新しいパートについてひとことずつお願いします。
松井珠理奈「『ウィンブルドンへ連れていって』というかわいい曲をやってるですが、自分はやりたいと思ってたんですけど、『Glory days』のほうが自分に合ってるとは思ってたんですね。で、(ウィンブルドンを)やるって聞いたときには『(自分の)キャラじゃないな』って思って。
初期の子たちのかわいさには及ばないので、どうしようって考えて。ファンの人にも『自分のキャラじゃないよ』って言ったんですけど、『そんなことないよ』って言ってくださる方がいらっしゃったのがすごくうれしくて、これからも両方できたらと思ってやってます」
松井玲奈「私は『チョコの行方』をやらせていただいてるんですけど、ユニットシャッフルが決まってからも『雨のピアニスト』が好きすぎて、『雨のピアニスト』ができなくなるのが嫌だって思ってたんですけど、『チョコの行方』をやってるメンバーも同じことを思ってるんだなと思って、しっかり気持ちを切り替えて、『チョコの行方』に愛着を持ってクオリティの高いものにしていこうと思ったですけども。
……大矢真那ちゃんが間奏でジャンプするじゃないですか。あれができないんですよ! 今回の握手会のときにもファンの人に『なんで跳ばないの?』と言われ……真剣に跳ぶ練習をして、『おっ!』って言わせられるように頑張りたいです」
――では最後に、もし丸1日夏休みをもらったらしてみたいことはありますか?
松井珠理奈「私はメンバーと海に行きたいです。メンバー全員でどこかに行くのは決まって仕事なので、プライベートでメンバーとどこかに行きたいです」
松井玲奈「私はすごく見たい映画がたくさんあるので、1日中映画館にこもっていたいです」
――今、何が見たいの?
松井玲奈「『サマー・ウォーズ』とか『ハリーポッター』とか。『MW(ムウー)』も観たかったんですけど、もう終わっちゃって見に行けないんです」
その日の夜、CD購入者が抽選で見られるSKE48のスペシャル公演を見させていただきましたが、『ウィンブルドンへ連れていって』のピンクの珠理奈ちゃんは全く問題なくかわいくこなしていました。
そして、オリコンのデイリーチャートは最高2位まで行き、8月17日付けオリコン・ウィークリーチャートも5位となりました。武道館やSKE48劇場の公演でも『強き者よ』を聞く機会があると思いますので、このインタビューをお読みになったうえでもう一度見ると新しい楽しみ方ができると思いますよ。(撮影・取材 岡田)