2010年7月7日に発売となったSKE48の3rdシングル『ごめんね、SUMMER』について選抜メンバーにインタビューすることができましたのでお届けします。(2010年6月 日本クラウン)
左より石田安奈、高柳明音、松井珠理奈、矢神久美、向田茉夏、木崎ゆりあ
(木崎の「崎」の右側の上は「立」の字(﨑)ですが、互換性を考え、本サイトでは「崎」で表記させていただきます)
役柄設定に合わせて走ってます
――ではまず『ごめんね、SUMMER』の曲紹介からお願いしましょう。
松井珠理奈「この曲は男の子が恋をしている純粋な気持ちを、夏の代表的な海の青さとか、砂浜の白さで表現しているので、夏にぴったりな曲になっています」
――PVの撮影で何か印象に残っていることはありますか?
矢神久美「砂浜で撮ったんですけど、下に貝殻がありまして、足場が悪かったんですよ。踊っている間はみんな笑顔で楽しくやってたんですけど、曲が鳴り終わった瞬間に、足が痛くって」
――裸足じゃないよね?
矢神久美「サンダルなんですけど、痛かったんですよ。砂が入ってきて」
――PVを見ると踊ってるシーンと制服で走ってるシーンがあるけど、どっちが大変?
高柳明音(あかね)「走っているシーンはみんな別々に撮ったので、私の場合は早朝から山まで行って走ったりして、大変というよりは楽しかったんですけど、メンバーによっては1キロぐらい走った子もいて、私は結構さわやかに走ってたんですけど、メンバーによってはお父さんのために走ってたりとか」
――一人ずつそういう設定があるんですか?
高柳明音「あります」
――じゃあその一人ずつの設定を教えてください。
松井珠理奈「私は学校の好きな男の子が転校してしまうというので、それを追いかけるという設定です」
矢神久美「私は漁師の娘なんですよ。お父さんが漁に出るときにお弁当を忘れて、学校に行く前に急いで持っていくっていう設定です」
高柳明音「私はきれいな景色を見るために走ってます。その結果、きれいな景色も最後に映ってます」
向田茉夏(むかいだまなつ)「私はテニス部の部活の朝練に遅れないように3人(※向田茉夏、石田安奈、木崎ゆりあ)で走ってます」
松井珠理奈「もう遅れてるんですけど、という設定ですけど」
――玲奈ちゃんは?
松井珠理奈「けんかしている友達に謝りに行くという設定です」
――高柳さんと玲奈ちゃんはリアルな高校生じゃなくなってしまったじゃないですか(笑)。セーラー服を着てどんな気持ちになりました?
高柳明音「半年ぶりだなっていう(笑)。公演で制服っぽい衣装を着ることがあるんですけど、セーラー服を着たのは卒業してから初めてだったので、私が通ってた高校の制服に似てて、『あ、こういう風に着たな』とか、懐かしみながらというか、違和感なくできたかな」
松井珠理奈「玲奈ちゃんはフィッティングのときに小さい声で『やばい、コスプレになる』って言ってました(笑)」
――踊りの振り付けの面ではどんな特徴がありますか。
向田茉夏「歌詞に沿ったわかりやすい振り付けが多いです。『海』とか『ごめんね』とかファンの方も覚えやすい振りなんじゃないかなって。私たちメンバーも振りをつけていたときに、『青空片想い』よりも早くスムーズに覚えられました」
初めて選抜に選ばれて
――安奈ちゃんは初選抜に選ばれたわけですが。
石田安奈「前回はカップリング曲を歌わせてもらったんですけど、やっぱり7人の選抜に入りたいなと思っていたので、入れてうれしいのと、プレッシャーがあって、テレビとか取材とかやっているうちに、楽しいこともあるし、いろいろ勉強になったこともあります。
自分がチームKIIなので、SKE48やチームKIIをいろんな方にも知ってもらえる機会にもなるし、今までは明音ちゃんと茉夏が引っ張っていたので、今回は自分も(KIIを)引っ張っていく存在にならなきゃいけないんだなとうれしい反面、不安もあって。でもとにかく悩んでいるより楽しんだほうがいいんじゃないかなと思ったので、楽しくやってます」
――ゆりあちゃんはどうですか?
木崎ゆりあ「いちばん最初、選抜発表があったときには研究生だったので、まさか自分が選ばれるとは思ってなくて、びっくりが隠せない感じだったんですけど、びっくりした分すごくうれしくて、ほかのメンバーのみなさんに認めていただけるように、これからも頑張りたいなと思います」
――だいぶみんなとなじんできました?
矢神久美「最初からみんな仲良かったので」
松井珠理奈「研究生、KII、Sで一緒に活動することがないのであんまりお話する機会もないんですけど、ゆりあはチームSの公演に出てくれてたので、打ち解けるまで大変ということはなかったです」
★ごめんね、SUMMER(typeA)(DVD付) 日本クラウン 1,600円(税込) CD+DVD 2010年7月7日 ※「少女が真夏に何をする?」が入っています |
★ごめんね、SUMMER(typeB)(DVD付) 日本クラウン 1,600円(税込) CD+DVD 2010年7月7日 ※「羽豆岬」が入っています |
――ではカップリング曲の紹介もお願いします。『少女は真夏に何をする?』から。
松井珠理奈「今の高校生っていう感じがするんですけど。高校生が背伸びをして、お母さんに隠れてみんなで遊びに行くとか、ちょっと反抗的な感じがするんですよ。それが歌詞の雰囲気なんですけど、メンバー的にはダンスが上手な子が多いので、すごい踊るだろうなと思ってたらそのとおりで、この曲に関しては踊りにいちばん注目していただけたらと思います」
――『羽豆岬』(はずみさき)についてもお願いします。
高柳明音「友達が集まって旅に出るという点では、『少女は真夏に何をする?』と似てるんですけど、『少女は真夏に何をする?』は非行?的な女の子だけど、『羽豆岬』はみんなが仲良く旅をするみたいな感じで、そういうところに差があっておもしろいと思うし、PV自体がおもしろくて、画面の端から出てきたり、かき氷を食べさせあってたり、バスの中で撮ったりとか、結構凝ってて、初めて見たときに『楽しそうだな』って思って。実際メンバーたちも楽しかったって言ってたので、そういうのが伝わってくるミュージックビデオになってると思います」
――『羽豆岬』は実際の(愛知県の知多半島の)羽豆岬で撮ったの?
高柳明音「そうです」
――『ピノキオ軍』についても。
矢神久美「結構好きです」
――結構かっこよく作ってるし、ドラマ仕立てにもなってますよね。
矢神久美「そうなんです。いちばんびっくりしたのは戦車を使ったことで、あれってそんなに簡単に撮影で使えるのかってびっくりました。訓練してるシーンとかあって、みんなよくやったなぁって。大変じゃないかなって。みんな次の日筋肉痛だって言ってました」
――出口陽ちゃんが目立ってたね。
矢神久美「かわいかった」
松井珠理奈「かわいかった」
エンジェルロードで撮影
――ちなみに『ごめんね、SUMMER』はどこで撮ったんですか?
松井珠理奈「香川県の小豆島です」
――海に道ができるところ?
松井珠理奈「エンジェルロードです」
――『ラブレター』(テレビドラマ)の舞台になったところ?
松井珠理奈「そうです、宮澤(佐江)さんの出た」
――本当に時間によって道ができたり隠れたりするの?
松井珠理奈「そうです。最初は全然見えなくて、エンジェルロードの手前の砂浜でダンスの練習をしてて、時間が経って出てきたときにダンスシーンを撮りました」
――出てくる時間が決まってるから撮影も大変だね。
松井珠理奈「撮影してたら、地元のおじいちゃんおばあちゃんがバケツを持って近づいてきてなんだろうと思ったら、いきなり潮干狩りを始めちゃって、撮影ができなくなっちゃって、ごめんなさいって少し後ろのほうに移動してもらって、実は映ってないけど後ろのほうで潮干狩りしてます」
ファンの方たちの反応は?
――SKE48として新しい3曲と『ピノキオ軍』の4曲を7月7日に発売するわけですが、このシングルでこれからどういう方向を目指していきますか?
松井珠理奈「みんなで言った話なんですけど、前回3位という、予想もしなかったうれしい順位をいただけて、それより上に行きたいという気持ちはあるんですよ。紅白歌合戦にもし出させていただけるなら『ごめんね、SUMMER』をSKE48全員で歌いたいです」
――発売前でもSKE48チャンネル(公式YouTubeチャンネル)でPVが見れるからファンの方たちからの反応もあると思うんだけど。
石田安奈「アメブロをやらせていただくようになって、コメントで『選抜おめでとう』とか、『期待してるから頑張ってね』とか多くて、いろんな方からコメントをしてくださったのが初めてだったので、頑張ろうって気持ちになりました」
高柳明音「『青空片想い』の振替握手会で握手する機会が多くて、PVを見た感想で一番多かったのが『♪僕のいたずら』のところですごい顔してるんですよ。いたずらしてる顔をカメラの前でしたことをすごく覚えてて、使われないだろうと思ってたんですよ。そうしたら使われてて、それがファンの人には好評で、『あそこがすごくお気に入りだよ』って言われました。あとは走ってる姿がさわやかでいいって」
向田茉夏「私は『選抜おめでとう』ぐらいしか言われないかも。PVに関してもあんまり話題にならず、違う話になります。結構いちご系の話になります」
矢神久美「PVを見て『あれは何をしてるの?』っていう質問が多いです。『何を振ってるの? 何をしたかったの?』って。その設定の説明をよくします」
木崎ゆりあ「いちばん初めて書いたブログのコメントが何個ぐらい来るんだろうって思ってたら、すごくたくさんのコメントをくださって、『おめでとう』『よかったね』『頑張ってね』とかいろんな言葉をいただいて、すごくうれしかったです」
松井珠理奈「私は、ミュージックビデオで男の人とすれ違うシーンがあるんですけど、あの男の人になりたいってよく言われます。あとダジャレを考えてくださって。ファンの人がダジャレ同好会みたいなのを作ってくださって。ダジャレをファンの人が言って『珠理奈、これ何点?』ってよく言われますね」
七夕の思い出
――7月7日発売なので、せっかくなので七夕の思い出などを聞かせていただきましょうか。
高柳明音「ひこ星様と織姫様(天の川)を見たいのに、名古屋は絶対曇りなんです」
矢神久美「幼稚園の頃に短冊(たんざく)を書いて、大きい笹が幼稚園にあってそれにかけるんですけど、七夕が終わると家に持って帰って飾っていいんですけど、だいたい笹の葉は枯れてるんですよね。そういうことを思い出します」
松井珠理奈「私も小さい頃に七夕で短冊に『歌手になりたい』と書いた覚えがあって、かなってます(笑)」
向田茉夏「ショッピングセンターで、七夕になると誰でも書けるような笹の飾りがあるじゃないですか。それに書いて飾ってました」
――茉夏ちゃんは小さい頃歌手になりたいとかそういう気持ちはなかったの?
向田茉夏「全然思ってなかったです」
木崎ゆりあ「ゆりあは書いてる人のを見る人でした。何書いてるのかなぁって」
石田安奈「小学校で七夕のときにかけるじゃないですか。そのときに先生も短冊を書いてたんですけど、先生は『今年は彼氏ができますように』って書いてて、そのときに安奈と友達が、別の紙に『先生の彼氏は○○先生です』ってかけた覚えがあります」(※小学生から小悪魔キャラですね)
――では、今年後半のSKE48の抱負を珠理奈ちゃんがまとめてください。
松井珠理奈「こうやってCDも出させていただいてるので、名古屋だけじゃなくて、全国的に私たちのことを知っていただける機会が増えてきていると思うんです。そういう機会をいただいているので、それをチャンスだと思って私たちSKE48の魅力をどんどん伝えていって、好きになってもらって名古屋のシアターに足を運んでいただいたり、大阪公演や東京公演もさせていただいているし、握手会でも福岡などにも行かせていただいているので、もっともっと47都道府県回れたらいいなと思っていて、アメーバブログでも遠くの方がコメントしてくださっているので、コンセプトが『会いにいけるアイドル』なので、47都道府県回って私たちのことをもっとたくさんの方に知っていただければと思います」
7月はSKE48劇場での公演は少ないですが、全国握手会やホールコンサート、テレビや雑誌で見かけて彼女たちの活躍ぶりにご注目ください。今日売りの『ヤングアニマル』は表紙、巻頭グラビア、巻末グラビアです。同じく『BOMB』ではブックインブック(切り離し可能な付録カラーグラビア)で特集されています。(撮影・取材 岡田)