2011年9月いっぱいで卒業が発表されたSKE48の1期生、松下唯さん。『パレオはエメラルド』の東京全国握手会のときに少しだけお時間をいただいたので、今の心境をお聞きしてきました。(2011年9月19日 幕張メッセ)
松下唯さんはSKE48の1期生として劇場デビューから公演を続け、その歌声の魅力が知れ渡ったのが2nd公演『手をつなぎながら』の『Innocence』という曲の歌い出しです。また、SKE48内の『二次元同好会』の会長として、アイドルグループとしては少し異例のヲタ活動(?)が仕事につながっていく道筋を作るきっかけを作ってくれました。
2010年2月に足のけがにより長期休養が発表され、車いすでコンサートに登場したり、番組に出演したり、復帰も間近かのような状況にもなっていたのですが、2011年8 月25日のチームS公演にて、9月いっぱいで卒業することが発表されました。
そのときにはオンデマンドで配信されていましたので、本人の挨拶の様子を抜粋ですが、お伝えします。
松下唯「まだチタンのボルトが入りっぱなしで手術をして抜かなければいけないんですけど、もっとみなさんを待たせてしまい、自分でも『この日に復帰できる』というお約束ができなくて、『待ってるよ』ってみなさんの声に応えられるか考えて、お母さんとも家族みんなとも話したし、すべて考えて卒業という道を選びました。自分で決めたことなのでいろんな思いはありますけど、後ろ向きの決断にはしたくなくって、これからは私なりの人生を歩んでいこうと思っています」
そして「松下唯 明日への一歩」というタイトルのお別れ会を2011年9月28日にSKE48劇場で行うこととなり、その様子も生配信する予定となっています。お話を聞く時間はあまりなかったのですが、少しだけでも彼女の心境をお届けしておきます。
――生誕祭に『万華鏡』で登場したとき(8月9日)にはもう卒業する気持ちは固まってたんですか?
「そうですね。そのときにはもう。自分の中では固まってた感じでした」
――ちょっとつらかったですか?
「いろんなことが頭の中によぎって。回想というか」
――卒業発表のときにはメンバーもあんまり知らなかったのでしょうか。
「心配な子には教えてはいたんですけど、真那とか久美とか。真那とか特に。何も知らせずに言うと、そのあと歌があるので、真那には最初に言っておいたんですよ。『あのね』、って。そのときもすごく落ち込んでて。カフェでお茶しながら話したんですけど、泣きそうになっちゃって。『いやでもね』、ってなだめて(笑)。当日も『(前もって)言ってくれてなかったらやばかった』って言ってました」
――SKE48(チームS)では『PARTYが始まるよ』『手をつなぎながら』『制服の芽』と3つセットリストをしましたが、ゆいみんからだと何が印象に残ってますか? 私としては『Innocence』だったりするんですけど。
「『Innocence』は分岐点というか、松下唯を表現できた大切な曲でもあるので、そこで名前を知ってもらえたというのはすごく大きいです」
――『万華鏡』はどうですか?
「初センターだったので、『雨のピアニスト』は玲奈が真ん中で両脇だったんですけど、やっぱりセンターってこんなに大変なんだって思って。ダンスの先生にも『センターだから』って言って指導されるんですけど、自覚というか、センターってすごく大変なんだなと思って、あらためて珠理奈を尊敬しました。あの子はすごいんだな、と思って」
――自分が卒業してからのことについて後輩にいろいろ引き継ぎをしているようなんですけど、まずは『二次元同好会』はどうなるんでしょうか。
「自分の中では決めてるんですけど、まだ発表はしてないです。支配人さんから聞かれたんです。『どうするの?』って。私は決めてたので、誰々にしようと思いますって言ったら、『そうだよな』って感じで。楽しみにしていただけると」
――直接は言えないけど記事を通してメンバーみんなに伝えたいことはありますか?
「全体的にはそのままのみんなを出していってほしいなと。個々で心配なことは直接『ここはこうしたほうがいいよ』とか言ってるんですけど、やっぱり飾らないのが一番だなと思います」
――ファンの方には会える人と会えない人がいるので、SKE48のメンバー・松下唯からの松下唯ファンへのメッセージをここで教えてください。
「まずは急な発表になってしまったので、そこは申し訳ないというのと、ずっと待っててくださったので感謝の気持ちを伝えたいです。(25日の)握手会に来てくださる方には直接言えるんですけど、来られなかった方にはブログでしか『ありがとうございました』と言えなかったので、自分で決めた前向きな卒業なので、ケガして離脱してからの卒業なのでもしかしてかわいそうだなと思われる方もいるかもしれないんですけど、それは思わないでほしいなというのと、笑顔で『バイバイ』というよりは『またね』という感じの気持ちで卒業したいなっていうのはありますね」
――今後についてはどのように?
「やりたいことはいっぱいあるので、どうなるかはまたじっくりと考えて決めていきたいと思っています」
ゆいみんといえばまずは歌声という印象が強いのですが、声優という仕事をするのもいいですし、また何か別の道もあるのかもしれません。また会える日が来るといいですね。「明日への一歩」を快く送り出してあげたいです。(撮影・取材 岡田)
松下唯メモリアル写真館
編集部に保存してあるデータからゆいみんの足跡を写真でたどっていきましょう。まずは2008年10月5日の『PARTYが始まるよ』初日公演から。
ゆいみんは2列目左です。
ユニット曲は「星の温度」でした。
以下、公開済みのものの再載がしばらく続きます。
「手をつなぎながら」公演ではユニット曲「雨のピアニスト」を。
後半全体曲の「Innocence」の歌い出しの声は衝撃でした。
『闘真伝』のCM撮影
2009年10月25日『制服の芽』初日公演(初公開)のゆいみんです。
「合格Kiss」
自己紹介
初のセンターとなった「万華鏡」
「仲間の歌」のあとのMC
「水のないプール」
2010年7月「セットリストベスト30」に車いすで登場。みんなで「仲間の歌」を歌いました。
本日(2011年9月28日)20:00~SKE48劇場で「松下唯 明日への一歩」が開催されます。SKE48 live on demandでも無料配信されますのでぜひごらんください(会員登録が必要です)。
DMM.com LIVE!! ON DEMAND SKE48ライブ