SKE48チームS都築里佳「愛を君に、愛を僕に」インタビュー
2022年5月28日にSKE48チームSオリジナル新公演「愛を君に、愛を僕に」がスタートしました。初日前夜に行われた夜公演のゲネプロを終わった直後に都築里佳さんに単独インタビューをし、新公演について存分に話してもらいました。(2022年5月27日 SKE48劇場)
都築里佳プロフィール 1995年11月8日生まれ、愛知県出身 154.5cm 血液型O型
「マイ・ドリーム」と「LIVE MASTER」が自分の気持ちに当てはまって涙が
――ゲネプロを終えてみての率直な感想を。
「初日は昼・夜と分かれていて、私は夜だけの出演メンバーです。
基本的に昼メンバーを中心にリハーサルが進んでいったので、私は曲ごと、ブロックごとにしか合わせることができなかったのですが、今日、ゲネに立って、『やっと新公演もらったんだ』『本当に初日の幕が開くんだな』と実感できました。
最後に歌う『マイ・ドリーム』は、みんなそれぞれSKE48でかなえたい夢があると思うから、「夢をあきらめず今も活動できているのは、周りの方たちのおかげという気持ちで歌おうね」って話し合いました。
私の夢のひとつがオリジナル新公演だったので、なかなか実現できずに悔しい思いをしていたあの日の自分に、「踏ん張ったらちゃんとかなうんだよ」って言ってあげたかったし、そのころを思い出したら涙が止まらなくなっちゃって……。
この曲の歌詞が自分の気持ちにいちばん当てはまって、最初から涙がずっと止まらなくなりました。
『LIVE MASTER』も、チームKIIの『お待たせSet list』のような曲で、自分の歌割りが『もう叶わないと 落ち込んでる日々も』という部分で気持ちが入りやすくて、この公演をもらうまでのチームSの曲だなと思いました。
今までずっとチームSのことを見てきてくださっていた方や、今はちょっと離れちゃったとしても、あの頃のチームSを知ってくださっている方は、聞きながら歌詞の意味を感じられるので、おすすめの曲です」
今のチームSは真面目
――オリジナル公演を作り上げていく経験はどうでした?
「いろんなことがありました。メンバーみんなでぶつかったし、いっぱい泣きました。今のチームSのために曲も衣装も用意してもらって、公演として16曲準備していただけることが本当に本当にありがたいことです。一から準備して作っていくことを経験できて本当に良かったと思います。
同期(4期生)の誰1人オリジナル公演を経験せずに卒業していきました。自分も経験せずに卒業してしまうのかと思っていたので、なおさらうれしかったです。だって支配人の斉藤真木子ちゃんや須田亜香里ちゃんですらオリジナル公演を経験していないのですから。居座って良かった(笑)」
――レッスンを進めていく段階で気づいたことは?
「良くも悪くも今のチームSは真面目。
真面目なのはいいことなんですけど、真面目すぎて指摘されたことを後から1人で冷静になって考えたときに、『あそこはああできたのにな。だからああ言われたのかな』ってネガティブに考えちゃう。
私が入ったころのSKE48は、同期もチームEも負けん気が強くて、見返してやろうという勢いのある子が多かったです。世代の違いもあると思います」
――どうしたらいいでしょうか。
「私が入ったころのSKE48はメンタルが体育会系でした。そこをポジティブにとらえて、いい意味で負けん気を持ってほしいです。
『自分だめだな』と自分を責めるのではなく、『なにくそ!』って思ったほうがいいから、ネガティブにならないように習慣づけて、段階的に全員がポジティブになっていけばもっと自然と良くなっていくんだろうなと思います」
「Fly me to the universe」は「エモい」がテーマ
――牧野アンナ先生の振り付けはいかがですか?
「ほんとに、26歳にはきっついです(苦笑)。でも『SKE48をやってる!』っていう実感はあります。年の割には体力あるほうだと思うけど、やはりキツい(苦笑)。
中盤もしっとり見せるけど、ちゃんと踊らなきゃいけない。バキバキ踊る振り付けじゃない分、身体が硬かったりアイソレーション(体の各部分を別々に動かすこと)の基礎ができていないと、きれいに見えない。そういう面で苦労してるメンバーはいっぱいいて、そこはみんなで頑張っています」
――ユニット曲「Fly me to the universe」について。
「(振付師の)CRE8BOYさんはユニット曲ごとに『これが一番○○』みたいなテーマで振りをつけてくださっていて、私たちのところは、『一番エモい』がテーマです。
歌詞が宇宙的な感じなので、無重力で無機質っぽいところから、サビの部分で気持ちを爆発させていく流れをみんなで表現していこうねって話し合ってます。それがエモいってなったらいいですね。この曲が好きって言ってくれるメンバーも多いです」
――小室哲哉さんの楽曲は?
「世代的には後なんですけど、ダンススクールでダンスを習っていたときに、trfさんの楽曲は踊らせていただいたことがあったので、小室ソングは耳なじみがありました。『頼りは翼だけだ』はザ・小室ソングだと思いました」
――ファンの方に向けてメッセージを。
「今のチームSはみんなで殻を破れるように成長している段階です。初日以降もどんどん成長している姿をお届けしていきたいです」
生誕祭でオリジナル公演への思いをたくさん話していたので、この機会にしっかりとお話を聞けて良かったです。(撮影・取材 岡田)