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白組・壊れない愛が欲しいのがスッペシャルジェネレ~ションの原点

written by スクエアダンス

  Last Updated: 2005/05/25
本記事を無断で複製・転載することを禁じます。
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このキッズ連載コラムでは、毎年新春と夏の時期に行われている、ハロー!プロジェクトのメンバーが総出演するコンサート(略してハロコン)について書くことを、お決まりごとのように心がけています。

その最大の理由は、キッズを含めてハロプロのメンバーは、普段はテレビ・ラジオ・雑誌・コンサート・イベント・スポーツなど多方面にマルチな活動を行っていますが、最も基本の活動は「歌手」であって、その歌をファンの前で披露する場所(コンサート)が、最も彼女たちのホームポジションに適していると、私は考えているからです。そして各メンバーは、みんな「プロジェクトの一員である」という自覚が強いので、ハロプロ全員による相乗効果は、もの凄いエネルギーになって客席に伝わってくるのです。

今年(2005年)の新春のハロプロ・コンサートにもいろいろなドラマがありました。行けなかった方でも、ライブDVDが発売されていますから、お茶の間でその臨場感を体験することが可能です。

『大乱舞』よりも『紅組』・『白組』

今回の新春コンサートは新しい試みとして、すべての曲をオリジナルメンバーと違うメンバーが歌う=単純に言うとカラオケ大会みたいに他人の歌をうたう、ことがコンセプトとなっている驚きのコンサートなのです。

ところで、この『大乱舞』DVDを見て、こう感じた方はおられませんでしょうか?

『いつもと違う人が歌っているので、とても新鮮ですね。飯田さんの卒業シーンも感動しました。ただし全体的に人が多すぎる気がするんですけど……』

とても鋭い意見です。

ハロプロメンバーは総勢45名(安倍なつみは活動自粛で欠席、他にハロプロエッグ20名が参加)ですから、世間一般のコンサートに比べて人が多いと感じるのは当たり前なんですが、それだけの理由ではないようです。プッチモニの曲を6人で歌っているし、タンポポやミニモニ。の曲を8人で歌っているし、違和感ありありです。……やっと、わかった!オリジナルの倍の人数なんですね。

この『大乱舞』コンサート(2005年1月29日~30日、横浜)は、その直前(1月3日~23日、東京・大阪・名古屋)に行われていた、『紅組』コンサートと『白組』コンサートをまるごと一緒にしたようなものです。

『紅組』と『白組』は宝塚歌劇団のように出場者が違いますが、歌う曲目は(1曲を除いて)すべて曲順も含めて同じです。このため、2組を合体した『大乱舞』では、それぞれの曲を歌う人数が、オリジナルの倍となるのです。

残念ながら、『紅組』と『白組』それぞれのライブDVDは、ハロプロのファンクラブ会員限定の商品となっていて、一般発売されていません。しかし、今回の『カラオケ大会コンサート』を楽しむならば、『大乱舞』よりも、オリジナルの人数で歌っていく『紅組』や『白組』公演が、数段上回っています。入手できれば、『紅組』や『白組』のライブDVDが絶対お勧めです。

『紅組』マイ・セレクション

『紅組』は、モーニング娘。(12名)、カントリー娘。(3名)、メロン記念日(4名)、松浦亜弥、ハロー!プロジェクト・キッズ(7名)、美勇伝(2名)の総勢29名の大所帯です。

スクエアダンスなりに、お気に入りを3曲セレクトしてみました。もちろんキッズ中心になるのですが、いつものご愛敬ということで(笑)。

●09.ミニモニ。ジャンケンぴょん!(矢島舞美、新垣里沙、田中れいな、中島早貴)
4人とも活発なミニモニ。でチームワークが良い。特に田中が、なりきっているところがGood。中島はここで本領発揮。

●18.モーニングコーヒー(飯田圭織、斉藤瞳、みうな、梅田えりか、あさみ)
みうなのスター性を強烈に印象付けられてしまった。この曲に関しては、みうな1人だけ輝きが違う感じ。

●23.チュッ!夏パ~ティ(小川麻琴、村上愛、道重さゆみ)
白組圧勝との声もあるが、私は3人トータルで紅組も五分と見ている。村上はハワイアン系がお似合い。小川は新潟の後輩・久住小春にアイドルソングのエキスを伝授するために、貴重な経験となったはず。

『白組』マイ・セレクション

対する『白組』は、中澤裕子、保田圭、後藤真希、W(2名)の娘。卒業組と、稲葉貴子、ココナッツ娘。(アヤカ)、前田有紀、Berryz工房(8名)の総勢16名。こちらは、こぢんまりしていますが、アットホームな雰囲気がとても良いのです。

また、Berryz工房が全体の半分の8名を占めているわけですから、いたる所でBerryz工房のメンバーが出てきている印象が強く、キッズファンからすれば、「白組でお腹いっぱい」になってしまいました。こちらも3曲セレクトします。

●08.恋をしちゃいました!(熊井友理奈、辻希美、夏焼雅、須藤茉麻)
フレッシュフレッシュ。辻パワーが炸裂、歌唱力が目立つし、いろんな曲を歌いこなせる人。身長が左右対称になっていて見栄えが良いユニット。

●20.ちょこっとLOVE(加護亜依、徳永千奈美、清水佐紀)
徳永の長い足が強みになった曲。清水の身のこなしと赤い服も忘れられない。見ていて楽しいという意味では、この3人組が群を抜いていた。

●23.チュッ!夏パ~ティ(熊井友理奈、嗣永桃子、徳永千奈美)
「チュッ!夏パ~ティ=嗣永桃子」というべき強烈な存在感。桃ちゃんの大胆さに、徳永&熊井は少し恥ずかしそう。

キッズでは初のオリコンTOP10入りを果たす

Berryz工房の6thシングル「スッペシャル ジェネレ~ション」(2005年3月30日発売)が、オリコン7位を獲得しました。ハロー!プロジェクト・キッズのメンバーが所属するユニットでは(『ZYX』や『あぁ!』を含めて)、シングル・アルバムを通じて、初のオリコンTOP10入りとなりました。キッズ連載コラムを書いている私も、とっても感激しています。

ところで、この「スッペシャル ジェネレ~ション」ですが、今回も、主にボーカルを歌う4人(夏焼雅、嗣永桃子、菅谷梨沙子、熊井友理奈)と、主にバックでコーラス&ダンスする4人(清水佐紀、徳永千奈美、石村舞波、須藤茉麻)に色分けされています。

後者の4人のファンにとっては、『またか!』という失望感があるかもしれませんが、実はこの曲、コーラス&ダンスの4人が、なかなかいい味の存在感を出していますね。確か4+4のパターンは、どこかで見たような気が……。

そうか、さきほどの『白組』公演のDVDを見て思い出しました。

●24.壊れない愛が欲しいの(保田圭、前田有紀、加護亜依、夏焼雅、清水佐紀、稲葉貴子、石村舞波)

がまさにこのパターンの原点なんですよね。ボーカルチーム(保田、前田、加護、夏焼)とラップ隊(隊長=稲葉、清水、石村)のそれぞれが、持ち味を出せる秀作です。

この「壊れない愛が欲しいの」には、ボーカルがマルでラップ隊がバツ、なんて単純な図式は存在しません。ラップ隊でもきちんとやれば、見てもらえるんですよ。男性グループの『EXILE』にもボーカルチームとダンスチームがありますが、両方カッコいいですよね。

「スッペシャル ジェネレ~ション」とは曲調は違いますが、隊長=稲葉さんが「壊れない愛が欲しいの」を誠心誠意愛しているのがとても伝わりました。前向きな迫力満点の姿勢を、Berryz工房キャプテン=清水がきちんと吸収していると思いました。夏焼=ボーカルチーム、石村=ラップ隊も、偶然とは思えません。

先輩から後輩に引き継ぐ、という「ハロプロの伝統の良さ」を稲葉さんと清水佐紀に見つけた気がします。単なる「カラオケ大会」とは、わけが違うんですよ。

Hello!Project 2005 WINTERオールスターズ大乱舞―A HAPPY NEW POWER!飯田圭織卒業スペシャル
HAPPY BOX白組―Hello!project 2005 winter
HAPPY BOX紅組―Hello!Project 2005 winter

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