モーニング娘。がいて、Berryz工房がいて、℃-uteがいるにもかかわらず、スマイレージまで作ってしまったハロプロ。
一方、AKBという巨大な渦巻きが存在し、渡り廊下走り隊(「アッカンベー橋」は気に入ってます)がいるにもかかわらず、ももいろクローバー(以下、ももクロ)、東京女子流(ともに、5月5日デビュー)と、ガールズユニットを立ち上げ、相乗効果をもくろむ芸能界、久しぶりにワクワクする展開になってきました。
ただいま矢島舞美に浮気中
Berryz工房ファンに言わせれば、℃-uteのリーダーなんてどうでもいいことなのですが、昨年の夏以降、ずうっと気になる存在になっています。
演劇「ロマンチックにヨロシク」(09年12月5日、池袋あうるすぽっと)、合同生誕祭(10年2月11日、下記参照)、ともに矢島舞美目当てで行ってきました。
かつての矢島舞美は、おてんば娘という表現がピッタリの少女でしたが、突然、ドジで決断力がなく控えめなお嬢様キャラに変身、℃-uteファンも唖然とするくらい変わりました。
一部では、「猫を被っているだけ」、「演技しているだけ」、といわれていますが、ある種、少女の妖しさみたいなものが漂っていて、はまっています。
演劇の最後、舞台挨拶で出てくるとき、男優に対して微妙に距離を取って接触を避けていた感じだったので、本当に控えめで奥手なのかも、と思いながら観ていました。
さらに、合同生誕祭のとき、イントロ当てクイズがあったのですが、矢島舞美はまったく答えられませんでした。リーダーならば、面子に掛けても頑張るものですが、そういうタイプではない(勝負にはこだわらない)みたいです。それに、音楽漬けの生活をしている感じもしませんでした。
合同生誕祭のとき、「赤いスイートピー」という予想外の曲を歌っていました。現在の矢島舞美の心情というか、胸の内で膨らませている乙女チックな世界が伝わってきて、個人的には、真野恵里菜よりも少女の匂いがしていると思っていますがどうでしょう。
アイドルの暇なときの過ごし方といえば、カラオケかお菓子作りか犬の散歩が定番ですが、矢島舞美からは、どれも感じられません。部屋の中で、ぼんやりと物思いにふけっている姿しか想像できません。
ハロプロのアイドルとしては規格外のように思いますが、金太郎飴も飽きてきたので、たまにはいいかなと思って、浮気しています。(友理奈ちゃん、ゴメン)
スマイレージの弱点
ハロヲタ仲間の口癖に、「ファンに厳しく、タレントに優しい事務所」、というアップフロントを揶揄した言葉があります。
AKBにしても、ももクロにしても、ハロプロ基準では考えられない修羅場をくぐり抜けてきています。
AKBの握手会は、原則個人指名制ですから、忙しい人はメチャクチャ忙しいし、暇な人はまったくヒマなので、人気が一目でわかります。全員と握手なんてことは滅多にありません。ハロプロの握手会は、全員と握手できますから、部外者に人気の違いが分かることはありません。
ももクロのCD販売も、個々のメンバーから手渡しでもらえますから、行列の長さで人気がわかります。ハロプロでは絶対に出来ない手法ですが、それが効果的なのことは、数字を見れば一目瞭然です。
そういうスキンシップ商法がいいのかという問題はありますが、どうやって売ったのかまでは追及されません。出てきた数字が人気を決定します。
真野恵里菜だって自分の握手会にスマイレージを呼んでCDを売っていたわけですし、コンサート会場でポスター付販売をしていたこともあるわけですから、どっちもどっちです。
ももクロは、AKBからのおちこぼれ、あぶれたファンを取り込もうとしていますから、秋葉原に軸足を置いています。
スマイレージは相変わらず、ハロプロファン狙いです。エッグファンとか、真野恵里菜ファンが狙われているようですが、掛け持ちファンが多いので、巨大化は難しい気がしています。
それに、貸し借りで言えば、真野恵里菜はスマイレージに借りがあるわけですから、真野恵里菜のファンをスマイレージが食っても文句は言えませんが、絶対数が少ないのがネックです。
スマイレージが予定変更して、いつの間にかハロプロの一員になっていることもよく分からないのですが、誰もその辺の事情を説明していません。私もよく知りません。
そもそも、今年始めのコンサート、「モベキマス」の「ス」がスマイレージのことだなんて、直前まで知りませんでしたし、気がつかなかった人もいたようです。
Berryz工房のヲタ度、自称真ん中辺の私が言うのもなんですが、Berryz工房、℃-uteから、ももクロに流れる可能性はありますが、スマイレージには流れない気がしています。
Berryz工房でいえば菅谷梨沙子、℃-uteでいえば鈴木愛理といった人気メインボーカル組が、スマイレージの和田彩花、前田憂佳、福田花音と同学年なのですが、いまさら、菅谷、鈴木と縁を切って、スマイレージに流れるとは考えにくいです。そこに、スマイレージの構造的な問題があると思っています。
それに、ユニットとして線が細いのが気になります。簡単に苦労の違い、と言ってもいいのですが、ももクロみたいに路地裏にでもキャンペーンで出没するなどということは、スマイレージでは考えられません。
ももクロを一言で説明するとしたら、「福田花音が6人いるユニット」、でしょうか。
それにスマイレージの手法が一年前の真野恵里菜と同じで、とりあえずコンサートのオープニングアクトとして出演して認知してもらうことみたいですが、真野恵里菜のときは、効果があったということなのでしょうか。
前から思っているのですが、何十万枚も売り上げているアイドルの前座なら判らなくもないですが、3万がどうかというアイドルの前座で歌ってどうしようというのでしょうか。
断ってみたら如何でしょう。「Berryz工房だって、一杯一杯なので、ファンにスマイレージの応援なんか頼めません」とか、「℃-uteは、いま売り上げが減ってピンチなので、そんな余裕はありません」とか。
巨大なAKBファンをターゲットにしないで、身内同士でファンの奪い合いをしている構図は、見苦しいとしか言いようがありません。
真野恵里菜がデビューしても、スマイレージが動き始めても、Berryz工房への影響は、あまり感じられませんでした。
他から常に狙われているBerryz工房ファンですが(真野恵里菜応援企画に、須藤、菅谷、嗣永、熊井の4人が参加しました)、団結力があるというか、意固地になっているというか、わき目も振らず一筋なので、「6th誕生祭」、「ファンの集い」(下記参照)、を見る限り、平和ムードが漂っていました。
私が言うのもなんですが、スマイレージファンは、傷んでいる気がします。もともと、エッグファンであり、真野恵里菜のCD販売で、スマイレージと握手をするために心ならずもCDを買っていたはずですから、懐具合が心配です。それにファンが若いので、資金が続くのか気にはなります。
ナゾのノリメンLIVE
ハロプロエッグから選抜された8人によるライブステージ(10年2月28日―下記参照)がありましたが、不思議な企画でした。気がついた方も居られるかと思いますが、ステージ全体が40センチくらい高く作ってありました。「本気なんだ」、と思ったのですが……。
全員で最初に1曲歌って、その後、ソロで1曲ずつ8人が歌って、最後に全員で1曲歌って終了。2人とか、3人で歌う企画を期待していたのに……何それ。
まあ、何それは、他でもありました。会場で当日券を売っているのにはびっくりしました。ええっ、私は、昼・夜ともに落ちた、イヤ、落とされたというのに。まあ、内容的に観て欲しくないのだろうと推測できますが……ところで、チケットは完売したのでしょうか。
あまり悪口を言うのは、やめとこう。ライブの途中、スマイレージの2曲目から着席になって、ステージがよく見えるようになったので……ラストの「友情 純情oh青春」までも着席というのは、可哀相でしたが。
それにしても、このLIVEで何か収穫があったのでしょうか。ハロプロエッグの高校生以上は全員出演、小中学生から佐保明梨、竹内朱莉を抜擢、かなりのリスクと思いますが、この人選、企画でよかったのでしょうか。次に繋がるのでしょうか?
ゲスト出演したスマイレージに触れると、福田花音は完全に和田彩花の自慢のトークを狙っています。並びが、下手側から、小川、前田、福田、和田の順。インタビューも下手側からなので、福田が先攻できます。
それが芸能界だ、と言ってしまえばそれまでですが、福田花音もすこしは手加減しないと、福田vs和田という図式だけが目立つことになってしまいます。
Berryz工房のギクシャク感もかつては酷かったものですが、スマイレージも勝るとも劣らないようで、初めてスマイレージを見たBerryz工房ファンでもビックリしていました。
和田彩花が、リーダー就任に際して、「頑張らなくていいから」、と言われたそうですが、スマイレージのリーダーは、中澤裕子・吉澤ひとみクラスでないと勤まらないのではないかと思っています。
アイドルの消耗戦とは、つまるところファンの消耗戦のことですから、資金が続くファンを抱えたアイドルが生き残る、というとても単純な話ではあります。スマイレージファンも当然ながら、分かっているとは思いますが。
今年になってからの参加記録。
2010年1月4日 中野サンプラザ「モベキマス」
1月10日 中野サンプラザ「モベキマス」
1月13日 TOKYO FM HALL「熊井友理奈ソロイベ」
1月13日 TOKYO FM HALL「熊井友理奈ソロイベ」
1月14日 TOKTO FM HALL「菅谷梨沙子ソロイベ」
1月28日 TOKYO FM HALL「嗣永桃子ソロイベ」
2月11日 TOKYO FM HALL「℃-ute合同生誕祭」
2月13日 錦糸町アルカステージ「デリバリーステーション06」
2月28日 山野ホール「ノリメンLIVE」
3月3日 横浜BLITZ「Berryz工房6th誕生祭」
3月14日 山野ホール「Berryz工房ファンの集い」