5月8日、突然、モーニング娘。10期オーディションの開催が発表されました。誰も予想していなかった話だと思います。
10期オーディションに触れる前に、9期オーディションの評価が先だと思いますので、その辺りから始めたいと思います。
9期メンのポジション
9期メンの「素」が分かるのは、2月にディファ有明で行われた「モーニング娘。FCイベント2011.2~Morning Labo! Ⅱ~」ですが、内容的によかったのかどうかは、評価が分かれると思います。
企画自体は鈴木香音中心でそれなりに面白かったのですが、9期メンの良さを引き出し、応援してもらえる態勢が作れたのかというと、疑問が残ります。それがそのまま、「まじですかスカ!」の数字に現れたと考えられます。
結果論になりますが、鈴木香音メインは避けて、譜久村聖か生田衣梨奈で組み立てた方が、面白くはないかもしれませんが、作りとして、つまりメンバーの「素」をあからさまにしないという意味合いで、よかった気がします。
お気に入りの鈴木香音の騒がしさに閉口しただけだろう、と言われれば確かに。ドン引きしていました。
譜久村聖は、どこから見ても、8.5期生でした。扱いも9期生というよりも旧メンに近く、純粋な9期生ではない、という立場が明示されていました。それならば、別枠、たとえば6期の藤本美貴的な存在、扱いにしてもよかったと思います。
話を元に戻せば、20数人いるエッグからどうして譜久村聖だったのか、という疑問は残ったままでした。
生田衣梨奈の線の細さは相変わらずですが、チョットだけポイントが上がりました。今回のイベントで、生田の底は意外と深いのではないか、ひょっとしたら大化けするかもしれない、という期待が膨らみましたので。
鞘師里保は、ユニットには絶対に必要なタイプですが、ポジション的に高橋愛みたいな立場になるのではないかと思っています。バランスを考えると、鞘師里保を前面に出してやっていくというのは、ユニット的に危険すぎて決断しにくいと思います。大人の論理ですけど。
逃がした魚は大きい
モーニング娘。のオーディションというと、「逃がした魚」が、問題になります。
7期の久住小春だって、一緒に須磨愛を入れておけば、卒業しないですんだかもしれませんし、8期オーディションでは、柏木由紀、佐藤すみれ、吉川友が落ちています。
今年1月に9期メンバーが4人加入したのに、4ヵ月後に再度オーディションを行うという発表は、「この4人ではだめだ」と言っているようなもので、かなり失礼な話です。一体、誰が4人を選考したのでしょう。
なんでつんく♂さんが、バタバタしているのか、さっぱり理解できません。
コラム「9期オーディションについて」で触れましたように、佐保明梨と長澤和奏を入れておけば、全く問題がなかったはずです。実は二人とも男だったとか、5歳年齢を詐称していた、とかいうのなら話は別ですが。
それに、やっていることが不可解です。
ハロプロエッグに意味もなく、15歳以下のかわいくて使えそうな子をかき集め、さらにオーディションでモーニング娘。としてスカウト(エッグと一部、年齢が重なっています)しようというのは、虫がよすぎます。
それでなくても、現在は女性ユニット全盛と言える状況で需要も多い。
当然、争奪戦になるわけで、エッグをリストラされた前田彩里でさえ、即、就職口が決まって、アイドルユニット「AKBN O」に参加しています。いっそのこと、おおっぴらに高額の給料を提示して集めてはどうでしょう。最低保障年収○○○万とか。キャパ嬢と一緒ジャンと言われれば確かにそうですが。
「まじですかスカ!」を巡って
10期オーディションの開催は、CDの売り上げ枚数から考えると、今の状態でリーダーの高橋愛が卒業すると、ユニットとして持たない、という危機感があったからと思われます。東日本大震災のどさくさで、9期メンバーが参加した最初の曲「まじですかスカ!」(4月6日発売)の数字が飛んでしまっていますが、初動枚数が、33600枚、月間(4月中)で4万枚弱でした。
亀井絵里・ジュンジュン・リンリンの抜けた穴は大きく、9期メンバー4人では、全くカバー出来なかったようです。
推測になりますが、最低でも4万枚程度は初動で出ると計算していたと思います。この辺りが、下限値、許容範囲だったのではないかと思います。
高橋愛のファンを5,000~10,000人(実数ではなく、CD換算で)と考えると、初動枚数の3万割れは確実で、容認できない話と推測できます。
それに、久住小春が入った直後の「色っぽい じれったい」、光井愛佳が入った直後の「笑顔YESヌード」ともに4万枚以上出ています。今回は、4人も加入したわけですから、当然それ以上は、と考えても不思議ではありません。
まあ、9期はタイトル通りだった、ってことをつんく♂さんも感じ取っていたのかもしれません。
スカ=外れ、と読めば、嫌味なタイトルということが分かります。スカが音楽ジャンルだなんて、都合のいい思い込みでしょう。
光井愛佳の疲労骨折
時系列的には、オーディションの発表が先で、光井愛佳の骨折が分かったのは後(発表は10日)、ということになっています。
あまりにも突然の10期オーディション発表だけに、実際は逆だろう、と勘ぐられる余地があります。というか、私も逆だろうと思っています。10期は、一つの区切りですから、どっしりとした本格的なオーディションにしてもおかしくはありませんが、必要性にすら疑問符が付くオーディションを慌てて行う理由がよくわかりません。
「まじですかスカ!」の不振を理由にするならば、もっと早い発表でもいいはずで、タイミング的には骨折とリンクしている、と考えるのが普通ですし、話として面白い。光井愛佳は、娘。への貢献度が少ない、写真集の売り上げが悪い(らしい)けど、とりあえず、イベント、コンサートの払い戻しだけは避けたいので、しばらくは様子を見ながら使っていくようです。
事務所のコメントでは、「約8週間の安静と加療が必要」となっていたはずです。それで、光井愛佳のスケジュールを見ると、バスツアーとANNEXイベントが入っています。共に絶対参加が条件の仕事です。
コンサートよりもワンランク上の大切な仕事なので、出来なければ、即、脱退(クビとも言います)のはずですから、安静ではなく、仕事を取ったものと思われます。
光井愛佳の骨折ニュースを耳にした方は、誰もが、2年前の有原栞菜の一件を思い出したはずです。(09年7月11日、事務所発表)
外反母趾を理由に脱退しましたが、現在も芸能活動を続けています。
「怪我→脱退」というイメージがハロプロファンの中に残っているだけに、とりあえず、高橋愛の卒業までは、光井をいじりたくはない、というのが本音ではないでしょうか。
10期オーディションの行方
「元気印」オーディション、らしいですが、詳細は開催概要をご覧くだい。
http://www.musume-audition.com/
応募資格は、4月1日現在で、10~17歳までの女性ですが、光井の補充を考えているのか、別のことを考えているのかで、合格人数は変わってきますが、たぶん、今回は、1~3名だと思います。
応募要項を読む限り、普通のアイドル・オーディションです。特別、歌唱力重視とも思えません。
現在の娘。の状況から考えれば、「華があって、パワーを感じさせる子」が欲しいと思いますが、つんく♂さんの中に、きちんとしたプランが出来上がっているとは思えません。
大雑把に言えば、9期メンバーとは違うタイプが求められていると思います。どこかのスクール生とか事務所所属の子だけは、避けてほしいです。
★自己PRになりますが、ただいま、T出版が運営をしているアダルトサイトで、小説を連載しております。アダルトサイトなのに、閲覧注意という但し書きが付いて公開されております、ハイ。
参加記録
2月5日 横浜BLITZ「℃-uteイベント」
2月19日 ディファ有明「モーニング娘。FCイベント」
3月3日 ハーモニーホール座間「Berryz工房コンサート」
4月17日 五反田ゆうぽうと「Berryz工房コンサート」
4月24日 C.C.Lemonホール「℃-ute&スマイレージ合同コンサート」
5月1日 中野サンプラザ「℃-uteコンサート」
5月17日 TOKYO FM HALL「菅谷梨沙子イベント」