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モーニング娘。10期オーディションの評価

written by 上木憲文

  Last Updated: 2011/11/13
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2011年9月29日、モーニング娘。の日本武道館コンサートで10期メンバーが発表になりました。飯窪春菜(高2)、石田亜佑美(中3)、佐藤優樹(小6)、工藤遥(小6)の4名です。この時点で、モーニング娘。は13名になりました(翌日の高橋愛卒業で、現在は12名)。

今年1月に4名の9期メンバーが加入し、更に今回も4名が加入し、ほとんど、新ユニットと呼んでいい状態になりました。今回は、10期オーディションを中心に、9期も含めた論評をしたいと思います。

満点の取り方

個々のメンバーの是非はひとまず置くとして、10期メンバーの取り方としては、満点をつけてもいいと思います。4期オーディションで、石川梨華、吉澤ひとみ、辻希美、加護亜衣を合格させた時と似ています。

このときは、中3、中2、小6、小6(2000年3月30日現在)という構成でした。今回と似ていると思いませんか? 少なくとも小6を取るのに1人ではなく、2人にしたのは正解だと思います。

4期のときも、必要性とは別に、遊び相手感覚で入れたと思っています。

今回も、どちらが本命で、どっちが遊び相手だったのか知りませんが、結果として2人にしたのは好かったと思います。
それに前からいっているように、多人数ユニットで、高校生世代がいなくて、中学生と大学生世代から上という構成は、かなり歪んでいます。

ですから、高校生の飯窪春菜を取っただけでも評価は上がります。

それに、中3が譜久村聖1人というのも変ですので、石田亜佑美を入れて2人にしたのも正解だと思います。10期オーディションは、ユニットのバランスを優先させ、ガツガツした選考をせず、なんとなく余裕を感じさせる結果だったように思われます。

今回も最終審査に残った8名のうち、5人が中1、小6でしたから、10期メンバー全員がこの世代からでもよかったわけですが、そうはなりませんでした。

ユニットのオーディションで評価順に上から取るというのは、受けはいいですが、ユニット的にいいのかどうかは別問題で、珍しくユニット全体のバランスを考えた結果になったようです。

背負っているもの

9期メンバーが加入して10ヵ月になりますが、透けて見えてきたものがあります。

4人とも背負っているものが大きく重たいみたいですが、間違ってもそれを下ろす気がない、というこがはっきりしてきました。それは、エッグだったり、事務所だったり、スクールだったりするのですが、多分本人たちは気がついていないのかもしれません。

しがらみやら、プライドやらに邪魔をされて、一体感が生まれないまま、10ヵ月が過ぎようとしています。確かに、鞘師里保の怪我とか、生田衣梨奈が小川紗季卒業による代役とか、事件はあったわけですが、上手くいっているとはお世辞にも言えません。

原因の一つは、「ハロプロTIME」を観ているとわかりますが、9期の年長者である譜久村聖の扱いが、どこまで行っても4番目なことです。しかも、小川紗季の代役が同学年の譜久村聖にならないところに、9期の難しいところがあります。これでは、譜久村聖でまとまるのは無理です。

たぶん、10期メンバーの方が、一体感は早く生まれるのではないかと期待しています。石田にしても工藤にしても、背負っているものはあまり重くないようで、過去に対するこだわり、しがらみは薄いように思われます。

10期は飯窪春菜が引っ張れば3人ともついていきそうです。それに、なんといっても、飯窪は将来のリーダー候補ですから(波風を立てるのが好きなのであえて書きますが)、実力よりもそうした面を評価して取った、と勝手に思っています。

いっそのこと、飯窪春菜を9、10期のリーダー兼連絡係にでもしてみたら、案外9期もまとまるような気がします。

工藤遥の評価

工藤遥に対するエッグファンの評価はかなり高かったので、合格させたことに対する批判は少ないと思いますが、個人的には、加護亜衣の匂いがして、あまり好いとは思いません。それはかなり根本的な話になるのですが、「芸能人の前に社会人たれ」という言葉があります。

まあ、死語のような言葉ですが、工藤遥に一番必要な言葉だと、ハロプロエッグの新人公演のときから思っていました。

工藤遥の言動の中に、「アイドルは、常識なんて知らなくても、恥ずかしくない。ちゃんと歌えて踊れればいい」、という考えが見え隠れしていて(ある意味、娘。の伝統みたいですが)、2、3年は早いと思っていました。

一般常識の欠如をどうするのか、という問題が横たわっていることに、本人は当然としても、周囲の人間も案外気がついていないようです。辻・加護が加入したときも、先輩メンバーはかなり苦労したようですが、誰が工藤遥の教育係になるのだろう、とあらぬ心配をしています。

佐藤優樹が本命?

このコラムの第1回は、10年前、紺野あさ美について書いたものですが、佐藤優樹を観ていると、その紺野あさ美を彷彿させる雰囲気が漂っていて、気に入っています。

常識的には、工藤遥(=加護亜衣)の遊び相手として佐藤優樹(=辻希美)を取ったようにみえますが、素材的には逆の可能性もあり、9期、10期8人のメンバーの中で、唯一のホームランバッター候補、と勝手に期待しています。

今回も、元モデル、バックダンサー、ハロプロエッグと多彩ですが、前歴に対するこだわりというか、しがらみみたいなものが、9期ほどには感じられず、過去に束縛されることはないようです。

モーニング娘。は、4期、5期と4人ずつスカウトしていますが、後の方が微妙に修正というか、反省もあるようで、上手くいくみたいです。今回も、9期の反省があって10期メンバーを決定した、そんな気がします。

10期オーディションの成否は、飯窪春菜の力量に掛かっているのでしょうが…10期メンバーから怪我とか病気で離脱、なんてことがないように願っています。(2011年10月22日記)

参加記録

5月29日 横浜BLITZ「Berryz工房新曲イベ」
6月4日  横浜BLITZ「Berryz工房FCイベ」
6月18日 山野ホール「Berryz工房新曲イベ」
6月19日 汐留AX「ハロプロエッグSP」
6月27日 TOKYO FM HALL「鈴木愛理イベ」
6月29日 TOKYO FM HALL「矢島舞美イベ」
7月19日 パシフィックヘブン「エッグイベ」
8月7日  中野サンプラザ「ハロコン」
8月20日 TOKYO FM HALL「アップアップガールズ(仮)公演」
8月28日 横浜BLITZ「Buono!ライブ」
9月3日  日本青年館「Berryz工房&℃-ute SPライブ」
9月11日 横浜BLITZ「ハロプロエッグ発表会」
9月18日 渋谷C.C.Lemonホール「スマイレージ・コンサート」
9月18日 サンシャイン劇場「ゲキハロ公演」
9月19日 サンシャイン劇場「ゲキハロ公演」
10月1日 シアターBRAVA!「ゲキハロ公演」
10月2日 シアターBRAVA!「ゲキハロ公演」

cover ブスにならない哲学(初回生産限定盤A)(DVD付)
アップフロントワークス
1,680円(税込)
CD+DVD
2011年11月16日
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