新人グラビアアイドルが1st DVDをリリースする本数が今年(2004年)に入って激増しています。特に夏に入ってからは、秋葉原で行われるアイドルのDVD発売記念イベントの数もとどまるところを知らないほど増えています。
アイドルのグラビアデビューといえば、以前はアイドル誌や青年コミック誌からが定石だったのですが、今や、このような紙媒体だけをフォローしているだけでは、新人アイドルはチェックできません。
Web媒体、CS・有線放送、DVD、CD写真集など、デビューするメディアが果てしなく増えてきて、新人を取り上げるメディア側としてもチョイスが難しくなってきました。
他のメディアで扱ってない新人を発掘して紹介するためには、やはり足で稼いだ情報が必要になりますが、DVDのメーカーはもっと必死です。ちょっと話題になったらすぐにDVD出演のオファーをしないと、何ヵ月も待たされたあげく、いざ発売になったらピークを過ぎてしまった、ということもありえます。
イベント毎の動員格差が激しくなっている
秋葉原でのグラビアアイドルのDVD発売記念イベントの現場では、タレントによる観客動員の格差がはっきりと出てきています。
テレビのレギュラーや雑誌の表紙を飾っているようなアイドルは、すぐに定員になって入ろうと思っても入れない一方で、水着での撮影タイムがあるにもかかわらず10人に満たないイベントもあるのです。
その大きな差は、タレントの著名度に比例するのですが、その著名度はどこから来るのかというと、結局のところ、マスコミに取り上げられるかどうかで決まったりするのです。
もちろん、新人なのですから、そう簡単にテレビや雑誌に登場することはできません。事務所に力があれば、うまくいくこともあります。もちろんアイドル本人に将来性があればまわりに少しずつ認められて知名度が上がっていくこともあります。
アイドルファンの情報源はオールドメディア?
アイドルファンの多くは、お気に入りのアイドルを新人のうちから探し出すのではなく、雑誌、スポーツ新聞、Web、テレビなどの媒体で話題になったタレントのなかから、なんとなく気になる子をチョイスして商品を買ったり本人に会いにいこうとします。
ですから、スクランブルエッグもそうですし、ドリームアイドルも、アイドルファンにとっての重要な情報源ともいえるわけです。
とはいえ、星の数ほどいる新人アイドルのなかから「これはっ!」という子がいきなり見つかるわけでもないですし、メディアを通して紹介しようとするときに、アイドルにネタがあるのとないのでは大きく違ったりします。
その「ネタ」というのが、今回のタイトルでもある、「ニュース性」「話題性」ということです。タレントに潜在的な力があれば、あとは「ネタ」さえあれば大きく転がって雪だるまみたいに人気がふくれあがるものです。
大きくならなくても、その「ネタ」をしばらくは看板にしていけるのです。演歌は1曲ヒット曲が出れば10年も20年も食べていけるといいますが、アイドルの世界でもある程度そのようなことがいえるかもしれません。
とはいえ、現実はそんなに甘いものではありません。アイドル本人が持つ潜在的なタレント性と、事務所と作品制作者の実行力と、彼らを後押しするメディア、そしてアイドルを支えてくれるファンの力が重なりあったとき、はじめてブレイクするのだと思います。
2004年に私がスクランブルエッグ編集長として取材したアイドルで、いろんな意味で話題性が高かった子を紹介しておきます。写真の下のコメントを注意深く読むと、これから起きるアイドル事情に詳しくなれるかもしれませんよ。
新人グラビア☆アイドルファンド第1号の5人。昨年の記者発表のときには相当話題になりました。(2004年11月14日 石丸電気ソフトワン)
CX「初代フ・ジ・ム・ス・メ」グランプリでデビューした下村真理。サラリーマン向け週刊誌で圧倒的なフェロモンを出したグラビアが印象に残っています。(MONDO21「グラビアの美少女」収録現場にて)
日テレジェニック2004に選ばれ大ブレイクの大久保麻梨子。スクランブルエッグで2004年にいちばんアクセスの多かったアイドル。(MONDO21「グラビアの美少女」収録現場より)
「すじドル」という新しい分野を開拓した高見美香。着エロ以上なエロ路線ですが、キャッチコピーと話題性の点で見過ごすことはできません。(2004年11月6日 石丸電気パソコンタワー)