本誌編集部では作曲家・プロデューサーである中崎英也さんが小柳ゆきに続き、清貴を世に送り出そうとしていた時期に氏のスタジオへおじゃまし、お話をうかがってきました。
12号に掲載されている内容のうち、中崎氏が代表をしている音楽スクール、DISC HITS MUSIC SCHOOLについて語っていただいた部分を公開いたします。
――今、やってらっしゃるDISC HITS MUSIC SCHOOLはどんな内容ですか。
「みんなでディスカッションしながら自分の詞や曲を見つめましょうという内容で。
いちばん大切なことは、自分の作品が相手にとってどう見えているのかを知ってほしい、っていうことなんです。何ヵ月かやったなかでいつも同じ評価が出たりしますよね。そういうのを見て『俺の書くモノって、俺のやりたいのって、こういうことだったんだ』って確認してほしいっていうか。
僕だけじゃなくて生徒も含めて話すんですよ。今のヤツらは堂々と遠慮なく人の作品の評価をするんですよ。僕がドッキリするようなこともバシバシ言うんですよ(笑)。正直にみんなで言うなかで、見えてくる部分があると思うんで。そういうディスカッションの場っていうのが学校なんです」
――今は作詞コースと、作曲編曲コースですね。
「特に詞のコースは、僕が作曲家として実際に仕事をしてる状況とまったく同じにして、歌手も設定して発注をするというパターンなんですよ。僕がストックで置いてある曲をみんなに渡して詞を書かせます。やってみると実力のある生徒が多くて、実際に僕が発注して作家としてデビューしてる人がいます」
――それぞれ1クラス何人ぐらいでやってらっしゃるんですか。
「10人ぐらいです。最初は大きいクラスでやろうかと思ったんですけど、実際にやってみるとこの方法は手間のかかる作業で、さらさらと添削して済むっていうわけにはいかないんですよ。他の学校をやめてきた人も多くて、もっと詰めてやりたいという要望が多くて。今はこのぐらいの人数がちょうどいいかなって。
発注するといい作品が上がってくるし、困ってるときには選択肢のひとつとして生徒の作品があるのは助かるし、生徒のほうも作品が実際に使われることがあるわけですから。お互いにいいスタンスでやっていけてますよね」
――年齢的には。
「学生の子もいますし、20代後半で仕事をしてからいらっしゃる方もいます」
――入校オーディションはどんな感じで。
「作品を送ってもらってます。ただ最初からハイレベルな人ばかりを取っているというわけでもないです」
――中崎さんから見てこのスクールはどんな存在なのでしょう。
「理想的な場所だと思ってます。やっていて楽しいところです。詞のコースがあることで、曲のほうがメインにならないように、常に詞のほうに頭が向いているようになってきているところがいいところです」
――生徒は随時募集なのですか?
「そうです。ホームページがありますので見てください」(この記事の最後にリンクがあります)
今回公開する部分は以上です。あとは12号をお読みください。 最後に他のブロックのインタビューのごく一部をご紹介します。 |
作曲家・中崎英也
――作曲家になるにあたってどういうアプローチを?
「雑誌の後ろのほうに音楽出版社の一覧表が載っていたので(略)」
――「売れるシングルを」って発注される秘訣はあるんですか。
「(略)僕が作曲家になったときはいっぱい作曲家がいて、(筒見)京平先生を頂点にして
(略)」
プロデューサーという仕事
――せっかくですので小柳ゆきさんの話を聞かせてください。
「バンドをふたつプロデュースしていて大変な時期だったんです。(略)」
――彼女にはどういうイメージで曲を書いたんですか。
「彼女の歌を何回か聞いて、スケール感のある、伸びやかな歌っていうのによさがあって。(略)」
――これからの1年の音楽シーンはどうなるんでしょうか。
「今、ちょうどプロデュースしてる子が17歳の男の子なんですよ。R&B的要素がある子だけど(略)」
人の意見で自分を知る
――プロに向いている子はどんな子でしょうか。
「自分はこうしたい、っていうのをはっきり持っている人ですね。 それが実際に希望どおりにいくかどうかは別にしても、『根性はあるのでなんでもやります』というよりはよっぽどいいんじゃないでしょうか」
――どこかで習うときの心構えは。
――とっかかりがない人が身近にできる上達方法は。
「好きなアーティストを徹底的に真似をすること。真似をすることで(略)」
――デモテープを聞くときに「いいな」と思わせてくれる子に共通点はありますか。
――プロになりたい人全体に向けて最後に何かヒントのようなものでいいのでお言葉をいただきたいのですが。