地方発アイドルを代表するユニット「SHIP」(山形・酒田)、「pinkish」(埼玉・大利根)が共演した「SP Magic TOUR 2005」の取材に行ってきました。(2005年8月9日 Live Inn Magic)
前列 SHIP(左から、かおりん、れっぴぃ、あいぴょん、りり)
後列 pinkish(左から、miho、kaori、haruna、mami)
「SHIP」「pinkish」は、昨年夏に、同会場で共演して以来、「姉妹ユニット」として、各種イベント、ライブに出演を続けています。
今回のライブは、両ユニットが、3年ぶりに復活する「マジックアイランド」レーベルからのCDリリースが決定したのを記念したもので、ゲストとして、苫小牧発アイドル「タッチ」、Live Inn Magicではオナジミの三好さやかさんを招いて開催されました。
ちなみに、「スクランブルエッグ」での取材は、pinkishが約1年ぶり、SHIPは、何と2年半ぶりとなりました。両ユニットとも取材当時からのメンバーが残っており、筆者の顔を覚えてくれていたのは嬉しいところです。
それでは、ライブの模様を、まずゲストからお送りしましょう。
【タッチ】
ライブ連投の疲れも見せず、新曲の「キラキラ海岸」や「17才」「思い出の九十九里浜」などのカバー曲を熱唱。曲の合間には、3人で日夜考えたという「卒業」をテーマにしたコントも披露してくれました。
【三好さやか】
仕事先の岐阜からはるばる駆けつけてきたとのこと。かねてから熱望していたSHIPとの共演が、SHIPステージのアンコールで実現。大変感激した様子でした。
【pinkish】
ダンサブルにアレンジされた童謡のメドレーを、激しい振りで踊る姿は、夏祭りの季節にピッタリです。ユニークなトークにも磨きがかかってきました。
【SHIP】
こちらはオリジナル曲をはじめ、「夏の扉」「はんぶん不思議」といったおなじみのカバー曲で場を盛り上げてくれました。
2年半前と比較すると、ステージの表情の出し方、トークなどに、メンバーの「自覚」を強く感じました。酒田、東京でのステージを数多くこなしてきたことによって、確実にライブの「空気」を支配できるようになったからかもしれません。
終演後に、両ユニットに現在の心境などを聞いてみました。
Q:SHIPにとってpinkishとはどんな存在ですか
S:私たちと対照的に、黒系の衣装が多いのに、とても似合っていて、とてもさわやかな感じがします。これだけは私たちにはなかなか真似ができないです。
Q:pinkishにとってSHIPはどんな存在ですか
P:大先輩、お姉さんです! ハモるときのユニゾンの使い方、ステージでの表情の出し方はぜひ見習いたいです。
Q:SHIPは、ライブでは必ずCoCoの曲を歌っているようですが、振り付けとかは、昔のビデオなどを観て覚えているのですか。
S:もちろん、参考には観ていますよ(笑)。ただ、細かい振り付けとか、表情は自分たちで考えて作っています。
(注:筆者は、CoCoをはじめ、ribbon、中嶋美智代、Qlairなど、乙女塾系アイドルのコンサートは一通り行った経歴を持っています)
Q:童謡をメドレーで歌うのはなかなか大変そうですが、いかがでしょうか(→Pinkish)
P:大変ですね。1曲ずつだったら、童謡は他の曲より短いですけど、メドレーになると、息つく間もないですから。
Q:これからの抱負を聞かせてください(→SHIP、pinkish)。
S:SHIPらしさを残しながら、もっとダンスも披露できるようにしたいです。
P:いろいろなスタイルの「童謡」を皆さんにお見せしたいです。
また、両ユニットのCD制作プロデュースを担当した、マジックアイランド代表 牧田和男さんにも新しいCDのコンセプトについてうかがいました。
「SHIP pinkishとも、それぞれの持ち味を生かしながら「地方発アイドル」の枠から踏み出す第1歩として今回の企画を考えました。レコーディングでは、メジャーで活躍しているミュージシャンの方に多数参加していただきました。タイアップなども付きつつあります。内容的には、全国展開しているアイドルと全く遜色ない出来になっていると思います。どうぞ期待していてください!」
早ければ、今秋にも、両ユニットの新曲が全国発売されるとのことです。どんな歌を聴かせてくれるか、今から楽しみです。(撮影・取材 KEN)