2011年1月12日(水)より愛知県の東海テレビで放送開始するSKE48主演ドラマ『モウソウ刑事!』の制作発表会見が行われました。(2010年12月22日 東海テレビ)
このドラマはとんでもなく飛躍した妄想をめぐらせて事件を解決する新米刑事、別名「モウソウ刑事」(松井珠理奈)が真犯人を見つけるまでをコメディタッチで描いていくという、15分の連続ドラマです。
ストーリーとしてはコスプレコンテストが行われた孤島のホテル「斜陽館」で奇妙な殺人事件が起き、殺されたのはホテルのオーナー(桑原みずき)。容疑者は殺された時間から館の中に居合わせた複数の男女と推定され、『モウソウ刑事(デカ)』こと松井珠理奈が現れ、容疑者を勝手に妄想し、真犯人を見つけていくというもの。
見どころとしては各回ごとに主人公が代わり、松井珠理奈扮するモウソウ刑事の妄想の世界を演じます。話数ごとのシチュエーションにこだわり、アイドルがここまでやるのかというところも見どころ。SKE48の34人のメンバーが出演ますがドラマの中で研究生も隠れキャラのように出てくることがあるのでそこにも注目してほしいとのこと。
また、モワリーという妄想キャラクターが随所にストーリーテラーとして出てくるのですが、その声を松下唯さんが担当する予定だそうです。
会見の登壇者1人30秒ずつアピールしてくれました。その内容を紹介します。
松井珠理奈「今日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。モウソウ刑事役の松井珠理奈です。私が演じるモウソウ刑事は、私と同年齢の中学2年生なんですけど、中学生なのにユニークな妄想をして、それで事件を解決することになっているんですけども、その妄想でみんなの心境が変わってしまうので、今回は誰がどういう妄想をされるのかというところに注目して見ていただけたらうれしいなと思います」
木崎ゆりあ「私は巫女さんの格好をしているコスプレイヤーの格好をさせていただいたんですけど、すごく人に流されやすい性格になっていて、あるときにはすごく大きな声で怒ってしまったり、またあるときにはみんなと一緒に盛り上がって楽しんでしまったり、いろんな表情をしているゆりあを見ていただきたいと思うので、ぜひそこに注目していただけたらうれしいなと思います」
平松可奈子「私は桑原みずきちゃん演じる奥様のもとで雇われているメイドさんの役をやらせていただいたんですけど、そのメイドさんは本当におとなしくてもの静かで、自分の感情をあまり外には出さない性格なんですけど、途中で矢神久美ちゃんに恋をしてしまい、禁断の愛に挑戦しているので、少しずつ感情が出ていくメイドさんに注目してほしいなと思います」
大矢真那「私はナースの役をしているんですが、今回いただいた役はみんなそれぞれ自分の性格に共通点がありまして、私は恐がりだったりとか、変にまじめだったりおどおどしていたり、そんな性格なんですが、珠理奈の妄想の中での私はその逆の性格で、きつくて乱暴な女の子の性格を演じているので、その現実と妄想との差をみなさんに見ていただいきたいと思います」
松井玲奈「アイドル歌手役をやらせていただきました松井玲奈です。今回アイドル歌手ということで、ふだんと変わらないと思えるかもしれないんですけど、実際にはちょっと冷たくてこの物語の中でつっこみ役を担当させていただくアイドル歌手を演じています。そして私はコスプレをしていないんですけども、劇中ではコスプレするシーンもあるので、ぜひファンのみなさんや見てくださるみなさまにそこを楽しみにしていただけたらうれしいなと思います」
矢神久美「私は桑原みずきちゃんの娘として桑原久美という役をやらせていただいてるんですけど、私は女の子なんですけど、男の子になりたいという、つまり、女の子が男の子を演じてる役を演じるという難しい役をやってるんですけど、一生懸命頑張ったのでぜひそこに注目してほしいなと思います」
桑原みずき「コスプレコンテストの主催者でオーナーの桑原みずきです。なんと38歳の役をやらせてもらいました。本当は18歳で20歳も上の役をやらせてもらって少し落ち着きを手に入れました。娘が矢神久美で、すごくシビアなシーンに挑戦しているのでそこを見てほしいのと、ガールズラブは絶対阻止ということで、久美と可奈ちゃんの関係にずばずば入っていくあつかましい母上を演じました。妄想のシーンでは、魚になりました」
高柳明音「修学旅行生兼、女子高生演歌歌手役の高柳明音です。売れない演歌歌手ということで、自分でCDを作って売って回ったりとか、SKE48にいるときには体験できないことを体験できたのがすごくいい経験になったなと思っています。私との共通点はカナリアのインコをいつも連れていて、そのカナリアの名前が“ちゅり”ということで、現実の私も鳥が大好きです」
向田茉夏「修学旅行生兼、女子高生演歌歌手・高柳明音のマネージャー役の向田茉夏です。現実には修学旅行生で普通の女の子を演じていて共通点も結構あるんですが、妄想の中では男のマネージャー役ということで、こんな格好でやらせていただいてるんですけど、難しかったんですけど、ふだんの私では見れないような行動とか言葉も見れると思うので、みなさんに見ていただきたいと思います」
小野晴香「モウソウ刑事の予備として作られたカイソウ(回想)刑事役の小野晴香です。私は平田璃香子演じるカイソウ刑事のしっかりしていないリーダーを支えているという、裏リーダー的存在でもあるんですけども、見てのとおりスケバン刑事風の格好をしてるんですが、あくまでも真面目にモウソウ刑事に負けないぐらい事件を真剣に捜査たところを見ていただきたいと思います」
中西優香「コスプレコンテント出場者、姫の格好をしている中西優香です。ふだんは男子系女子と言っていて男の子っぽいところが多い一面を見ていただくことが多い私ですが、今回はこんなに乙女ドレッシーな格好と、内面も今回は女の子らしい感じになっていると思うので、ぜひふだんとは違う一面を見ていただけたらうれしいなと思います」
平田璃香子「カイソウ刑事のリーダー兼メルヘン担当の平田璃香子です。今回は見てのとおりちょっと夢見る夢子ちゃんみたいな、若干痛めな女の子を思いっきり演じさせていただきました。小野晴香ちゃんと私と出口陽ちゃんの3人が無駄に決めている決めポーズにも注目していただきたいと思います」
木下有希子「コスプレコンテストに出場しているカウガール役の木下有希子です。この役はですね、すごく元気でカタコトで言っていて面白いんですが、第4話で高田志織さんと一緒に戦う部分もあるのでそういうところも注目して見ていただきたいです」
須田亜香里「シスター役のコスプレをさせていただいている須田亜香里です。私の役は一見おしとやかで清純ですごくピュアなイメージがあるんですけども、実は腹黒疑惑があってですね、実はふだんからメンバーやファンのみなさんから腹黒疑惑を受けられていまして、そういったところが私とシスターの共通点で、とっても親近感があるので、自覚はないんですけど、腹黒らしいです」
加藤るみ「雇われシェフとして謎の女役として登場している加藤るみです。私を見てこのぼさぼさ頭とスウェットでなんでシェフと思った方もいらっしゃると思うんですけど、私がシェフです。ドラマの中ではシリアスな表情をしてるシーンもありますので、ぜひそこに注目していただけるとうれしいです。包丁を持ったりするのですが怖いと思わないでください」
高田志織「コスプレコンテスト参加者、ネコ耳天使の高田志織です。今回はコスプレコンテストの常連ということで、見ての通りいちばん誰よりもコスプレに気合いを入れてます。そして今回初めてアクションシーンを経験して、普段の動きでは想像できないぐらい切れ切れで戦っているので、ぜひそこに注目してほしいなと思います」
出口陽「カイソウ(回想)刑事役の出口陽です。私が演じる女の人は背筋が凍りつくような思い出ばかり持っている、ちょっと不思議な女の人を演じているんですけど、ドラマの中でちょっとしたホラーシーンもあるので、そこにぜひ注目していただけたらうれしいです。ゾワリン(モワリンとは別のキャラクターの声)もよろしく」
石田安奈「修学旅行生をやらせていただいている石田安奈です。修学旅行生はすごく明るくて元気な女の子なんですが、フレンドリーで天然というキャラクターなのですが、まわりがすごく真剣な話をしているところでも、いつも笑顔で明るくふるまっている女の子です。そして私はいつもSKEで使っている衣装を着させていただいているんですが、こういうところでもSKEらしさが出ていると思うので注目してください」
――まず衣装についておうかがいしたいんですけど、男装している矢神さん、いかがですか。
矢神久美「心境は男の子の格好をしたことが今までたぶんなかったと思うんですよ。だから男の子っぽく見せるにはどうしたらいいのかわからなくて、最初悩んだんですけど、今はこの姿に慣れてふだんの自分の姿を見るとそっちのほうが不思議に思えてきます」
――松井珠理奈さんにお伺いします。みなさんの多くは初めて演技に挑戦するということで、演技面でメンバー内で新しい発見のようなものがありましたら教えていただきたいのですが。
松井珠理奈「私は平松可奈子ちゃんの演技が本当にすごいなと思ったんですけども、可奈ちゃんてそんなに『演技できます』というオーラよりもすごくかわいい女の子のイメージが強かったので、今回一緒の現場になって可奈ちゃんが主のシーンになったときに泣く演技がありまして、そこでカットがかかってもずっと泣いてたんですよ。それを見たときに本当にすごいなと、本当に役に入り込んでるんだなと思って、それを見て『可奈ちゃんて、女優向きなんだな』って思いました」
――ドラマの中で玲奈さんはアイドル歌手、珠理奈さんはモウソウ刑事ということで、玲奈さんはクールな性格ということで一緒の撮影のときにエピソードなどありますか?
松井玲奈「シリアスなシーンを撮っているときに、すごくそのときの気持ちに入り込みすぎてしまって、一日中ふさぎこんでたというのはあったんですけど(笑)、でも基本的に撮影中はそんなにしゃべることもなく、おとなしくしてました」
――特に日常の関係がおかしくなるようなことはなかったですか?
松井玲奈「なかったと思います」
――大矢さんにお聞きします。コスプレコンテストに参加している人の中でいちばん“なりきった”感があるのは大矢さんから見てどなただと思いますか?
大矢真那「ゆっこですかね。木下有希子はなりきったというよりそのままという感じがしまして、元気なキャラとかしゃべるときにカタコトになるんですよ。むしろそっちのほうがゆっこっぽいなと思いました」
――珠理奈さんはふだんはどんな妄想をしているのでしょうか。
松井珠理奈「あんまり妄想するほうじゃないんですけど、ほかのお仕事で公演に出演できないことが多いので、この前も自分の音楽プレイヤーで『制服の芽』公演を全曲聞くというのをやったんですよ。ちゃんと自己紹介があるのも妄想しながら、自己紹介の分も空けてユニット曲をやるというのをブログでやってて、みなさんも一緒にやってくださってたんですけど、出られないときってすごう淋しかったりするんですけど、その裏ではほかのメンバーが頑張っているので、自分もその公演に出ているんだという風に妄想しながら、このユニットでこの曲をやってるって妄想をしていることが多いです」
――桑原さんは初めての演技なんですか?
桑原みずき「韓国のドラマでちょっとだけやったことがあるんですけど」
――それは失礼しました。死んでしまう人の役ということで大変だったことなどありませんでしたか?
桑原みずき「みんなと一緒の斜陽館(番組上の建物名)でのシーンではずっと死体の役だったので、目を開けて呼吸がわからないようにしているのが大変でした。でもみんながガサガサするので、すごく目線がつられそうになるんですけど、しっかり目を開けて頑張ってます」
――目を開けて死んでるんですか?
桑原みずき「最初、軽い気持ちで監督と相談して決めたんですよ。そしたら目を開けて死ぬシーンが何日も続いたので大変でした」
――松井玲奈さんにお聞きしたいのですが、そんな桑原さんにあるアイテムがみなさんを和ませることになっていたとお聞きしたのですが。
松井玲奈「メインの撮影現場にあった斜陽館のロビーに桑原みずきちゃんが生きているときの肖像画がとっても大きくって、みぃの笑顔の顔の部分を切り取って絵画に貼り込んでいるので、すごくアンバランスさが面白くて撮影に疲れたときだったり、朝早いときでもそれを見るとふっと笑顔になって楽しく撮影できました」
――みなさんうなづいてましたけど大矢さんいかがですか、そのあたりは。
大矢真那「入ってみんなにあいさつをしたいのに(桑原さんの肖像画を)見てふっと笑ってしまって震えが止まらなかったときがありました」
――ご自身ではその絵をご覧になっていかがでしたか。
桑原みずき「誰?って思いました。この肖像画のための撮影って思ってなかったので、疑問がいっぱいでした」
――最後に松井珠理奈さんに主演をつとめられた感想を。
松井珠理奈「はじめにモウソウ刑事役をさせていただけるというのを聞いたときに、“デカ”っていうのがすごく真剣で強くて私のキャラとは少し違った、元気というよりは少しシリアスな部分もあるってすごくあったので、役づくりも大変なんじゃないかと思ってて心配な部分もあったんですけど、台本も読ませていただいて撮影に入ったら、刑事というイメージを壊すぐらいなパワフルさだったり元気さだったり、ふだんの私に本当に近くってだじゃれを言ったり、すべってしまったりだとかそういう部分のある刑事をつとめさせていただいているので、みんなもそうだと思うんですけど、役作りをしなくても、自分らしさを出せているドラマになっているので、そのドラマでよりSKE48のことを知っていただけると思うし、好きになっていただけるんじゃないかなと思うので、できるだけ多くのみなさんに見ていただけたらうれしいなと思います」
――SKE48の来年(2011年)の目標を聞かせていただけますでしょうか。
松井珠理奈「来年は今回も初めてドラマに挑戦させていただいて、もっともっと新しいことに挑戦していきたいなと思うんですけども、この間AKB48さんとマカオで公演をさせていただいて、海外でもやってこうやってパフォーマンスをさせていただく機会が増えてきたり、あとCDをリリースさせていただくたびに名古屋以外の場所でもイベントや握手会やライブをさせていただく機会が増えて、ブログのコメントでも遠くからコメントしていただいたり、お手紙でも『会えないけど応援してるよ』といったファンの方もいらっしゃるので、名古屋まで来るのは遠いなという方には逆にこちらから会いに行っちゃうようになれば、たくさんの方にSKE48の魅力が伝わると思うので、これからもっと多くの方に支えていただいてどんどん成長できたらいいなと思います」
ドラマ『モウソウ刑事!』は東海テレビ毎週水曜日24:40~24:55(初回1/12のみ24:55~25:10)で全12回放送します。公式フォトブック(仮)は学研パブリッシングより2月28日発売予定、DVD化も決定していますので、東海三県以外の方はDVD発売をお待ちください。 また、会見後に矢神久美さん、木崎ゆりあさんを個別にインタビューしてきましたので、その記事のほうもお楽しみに。(撮影・取材 岡田)
SKE48矢神久美・木崎ゆりあ『モウソウ刑事!』見どころインタビューに続きます。