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ミラクル久住小春の騎馬戦

written by 上木憲文

  Last Updated: 2005/07/08
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広報部長(つんく♂)の「ミラクル」発言は、正しいのでしょう。ポリシーとして、ルックスと性格で取った子を「エース」とは、どうしても呼べなかったのだと思います。とりあえず久住小春論です。

久住小春へ責任転嫁

「モーニング娘。オーディション2005」の最終審査には、久住小春、須磨愛、稲垣恵子、古川愛季、久保梨沙の5名が残り、合宿審査なしで久住小春に決まりました。

この決定の過程については、いろいろと批判があるようですが、石川梨華の卒業までには7期生を決定したい、という意向が最初からありましたので、審査過程の問題には触れません。

5名の中から一人を選ぶなら久住小春で問題ないと思います。線が細い、ここからの上がり目が期待できない、即戦力すぎる、等々の批判は承知のうえで決めたものと思われます。

もともと、久住小春は80年代のテレビ番組「ちびっこ歌合戦」で活躍したNに雰囲気が似ていて、30代後半から上の世代にとっては、無条件で○を付けたくなるタイプなのです。

今年(2005年)になって、飯田圭織、矢口真里、石川梨華と主力メンバーが3人も辞めているわけですから、何人取っても批判はなかったはずです。2人なら、久住・須磨、4人なら、稲垣・古川まで、若い順に取ればいいだけの簡単なオーディションだったはずです。

なぜ、久住小春一人に絞ったのでしょうか。5期生、6期生ともに4人ずついるユニットに7期生として1人だけ入れる感覚が理解できません。7期生は、ある意味モーニング娘。の、ひいてはハロプロ全体の浮沈を負っているわけで、そんな重責を12歳の久住小春一人に負わせてどうするのでしょうか。

久住小春では、何年も持たないことは分っていながらオーディションの帳尻合わせをした(上に説明しやすい子を取った)、という印象が残ります。スタッフの気持ちは、すでに8期生オーディションの是非に向かっているように思われてなりません。

ハロプロファンの反応

視点を変えて、ハロプロファンの久住小春に対する反応について書きます。

モー娘。ファン ----> 大歓迎
モー娘。・キッズ以外のファン ----> 懐疑的
キッズファン ----> 無視

広報部長が、なぜ後藤真希を引き合いに出して、久住小春を持ち上げたのか理解できないのですが、初期からの後藤真希ファンは、「失礼な話」、と怒っています。

後藤真希の「I HAVE NEVER SEEN」(スクランブルエッグ第11号参照)を聴いている私もビックリの発言で、もう少し違った比較をすべきだったと思います。

久住小春と同学年が多いので、寛容のように思われるキッズファンですが、無視を決め込んでいます。前々回のコラム「モーニング娘。になれるチャンス」でも書きましたように、キッズファンは基本的にモー娘。が大嫌いです。久住小春が、モー娘。7期生ではなくて、Berryz工房の2期生だったら、大歓迎になったと思います。

それに、久住小春本人の責任ではないのですが、握手会の予定が、すべてBerryz工房のイベントと重なっているのも評判が悪いですし、「ハロモニ。」で流した地震情報もすこぶる評判が悪い。

Berryz工房が新曲「なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?」を初めて歌ったとき、その冒頭で新潟県中越地方の地震情報を流し、それに続く久住小春情報のとき全く地震情報を流さなかったのは、理解できない話で、新潟出身の久住小春のときに流してこそ、つじつまがあうものです。少なくとも、1分1秒を争うような内容ではなかったのですから。

FC限定握手会

2005年6月18日、品川プリンスホテル・ステラボールで行なわれたファンクラブ限定、久住小春握手会イベントに行ってきました。

その模様は、ネット上でいろいろと書かれていますからここでは触れません。ただ、FC限定握手会について触れておきます。

「FC限定握手会」って、どういう意味合いなのでしょうか?

ファンクラブの会員に、特別なサービスとして無料で、しかも先行して握手ができる美味しい体験、なのは間違いありませんが、視点を変えるとこういう見方もできます。

ハロプロのファンを集めたので、あとは自分の実力でファンを獲得しろ、という新しいファン獲得のためのイベント。狭いところに押し込んで、催眠商法よろしく自分をアピールしてファンになってもらうために握手をして駄目押しをするイベント、とも言えるわけです。

たぶん、2割くらいの人が、久住小春ファンになったような気がしますが、どうでしょうか。

裏を返せば、美勇伝のファンも、Berryz工房のファンも、Wのファンも、そのぶん減ったことになります。決まったパイの争奪戦を繰り返しても仕方ないと思うのですが、相変わらず続いているようです。

夏焼雅と久住小春の騎馬戦

夏焼雅と久住小春は学年も同じですし、体格的にも大きな違いがありませんから、今年の「スポーツフェスティバル」の目玉企画としていかがでしょうか。

花の92年生まれ、と言われているこの世代(現、中1)は、全国的に見てもレベルが高いようで、谷間の90年生まれとは格段の違いがあります。ですから、人気がこの世代に収斂してしまう可能性がありますので、もっと大切にすべきです。

久住小春が活動を始めたタイミングで、℃-ute(キュート)というBerryz工房以外のキッズ7人のユニットを作ったわけですが、「久住小春に保険をかけた」、と言われても仕方がないでしょう。

握手会への動員が期待通りだったのかどうか知りませんが、全国区という気はしません。7期生オーディションの国分亜美のほうが全国区でした。ですから、久住小春の知名度を上げるためにも、騎馬戦でアピールが必要、と思いますが……。

花の92年生まれを4人抱えているBerryz工房ですが、5月のカレー工房で人気を博した嗣永桃子、熊井友理奈、Zepp TokyoのBerryz工房ライブで、存在感をアピールした菅谷梨沙子と、案外駒が揃っています。

その菅谷梨沙子が、「オンナ、哀しい、オトナ」のダンスレッスンを密かにしている、なんてことはないのでしょうね。(分らない人は、コラム「『LOVEマシーン』のジャケット写真」参照)

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【満足度】5
【コメント】久住可愛い♪
【ペンネーム】よっしー