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中野から秋葉原にネズミが大移動

written by 上木憲文

  Last Updated: 2006/04/30
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2006年4月、Berryz工房のコンサート会場で、松浦亜弥のコンサートチケットが販売される事態になりました。敏感なネズミは、難破船から大量に逃げ出したようです。

キャプテンの自己アピール

知名度は二流、チケット人気は超一流のBerryz工房を率いるキャプテン清水佐紀について、気がついたことを書いてみます。

2006年1月のハロプロ・新春コンサート「ワンダフルハーツ」の1コマ、吉澤ひとみ、石川梨華、辻希美、清水佐紀、矢島舞美がステージ上に揃うシーンがありました。

清水佐紀以外は、ユニットの「リーダー」という肩書きなので、清水佐紀の「キャプテン」という肩書きには、違和感を覚えます。

言葉の用法として、どちらが正しいのかという問題は置くとして、「リーダー」には、自分を犠牲にしてユニット、あるいは、メンバーの引き立て役になることが求められますが、「キャプテン」には、そこまでは求められず、単なる代表程度にしか思われていません。

それが、Berryz工房のまとまりがイマイチと言われる原因、という指摘もありますが、ここではこれ以上踏み込みません。

清水佐紀の性格から考えて、Berryz工房のために自分を犠牲にしてまでも尽くす、という気持ちはなさそうなので、「リーダー」ではなく「キャプテン」という肩書きを与えたように思えます。

現在行なわれている、Berryz工房の単独コンサート「にょきにょきチャンピオン」では、夏焼雅・菅谷梨沙子の「あなたなしでは生きてゆけない」のとき、清水佐紀の華麗なソロダンスが見られます。これが今回のコンサートの目玉でもあります。

芸能界は長所を自慢する世界ですから、当然といえば当然なのですが、事務所が「リーダー」ではなくて、「キャブテン」という肩書きにした理由がなんとなく伝わってきます。

清水佐紀のソロダンスを見ていると、良くも悪くもこれがBerryz工房、という気持ちになります。

Berryz工房の素人

嗣永桃子、清水佐紀、菅谷梨沙子、○○○と並べたとき、○の中に人名を入れなさい、こんなヲタ的な問題解けますか?

○が3個だから、夏焼雅だろうと考えた人、正解ですが理由までわかりますか? 嗣永、清水、菅谷までは徳永千奈美の闇討ちに遭った人で、○はあくまでも予想ですが、可能性として一番高いのは夏焼雅と思われます。

昨年8月のよみうりランドのイベントで、ゲームに優勝して感想を聞かれた徳永千奈美は、「嗣永桃子ちゃんに勝ててよかった」という発言をしています。

さらに、今年3月のスポフェスの「いちおう100m走」のインタビューでは、「清水佐紀ちゃんにはダンスでは負けるので、勝ちたい」、4月の音楽番組では、「菅谷梨沙子ちゃんの私服がセクシー」と絡んでいます。

3例とも個人名を出す必要がまったくない場面なのに、いきなり名前を出して相手を面食らわせる手法は、徳永千奈美の得意技です。年上の嗣永、清水はそれなりに受け流していましたが、年下の菅谷はビックリして反論できないままでした。

だから、Berryz工房に1人だけ素人がいる、と言われるのですが、夏焼雅を闇討ちにできるのか大変興味があります。私が知らないだけで、既に夏焼雅は闇討ちに遭っているのかもしれませんが。

片想いの熊井友理奈、腕力がある須藤茉麻を避けているところが、露骨と思われるのですが……この2人を闇討ちできたら、徳永千奈美の根性も業界レベルと認められます。まあ、台本があった、と言われれば成立しない話ですが。

ハロプロファンの大流出

前々回のコラム「モー娘。ファンが見たAKB48」でも触れましたが、AKB48の影響をモー娘。本体はあまり受けませんでした。その代わり、モー娘。以外のハロプロには影響があったようです。

昨年からのハロプロファンの流れは、大雑把にいうと、ソロ活動のメンバー、松浦、安倍、後藤(この順でファンが減少していると思われます)からキッズに流れ、しばらく滞留してAKB48に流出しているようです。

そうした傾向は、昨年夏の時点で確認できましたが、今年2月の中旬以降、つまり加護亜依の喫煙問題発覚以降、流出が顕著になり、お蔭でチケットが取りやすくなったという皮肉な現象も起きています。

松浦亜弥19歳、安倍なつみ24歳、後藤真希20歳、ついでに言うと、「美勇伝」の石川梨華21歳、ピチピチの10代アイドルがハロプロにはいません。松浦にしても、この6月で20歳になります。

本来ならば、モー娘。から誰かを卒業させてソロ活動させるのがパターンなのですが、いまソロ活動できそうな子を卒業させると、肝心のモー娘。本体が立ちいかなくなる恐れがあって、いじれないジレンマに陥っています。

キッズからでも、エッグからでもチョイスすればよさそうに思いますが、なぜか人の移動が極端に少なくなっています。この1年間をみても、久住小春のモー娘。加入と、有原栞菜の℃-ute加入だけです。

もともと、人の増減を話題にしてきたモー娘。なので、増減がなくなれば話題に乏しいユニットになって、見向きもされなくなります。モー娘。に受け皿になるだけのパワーがなくなれば、ファンは求心力のある別のユニットを求めて、中野から逃げ出して行くのは必然と思われます。

48-20-17=11

AKB48もKチームが活動を開始して、Aチーム20人、Kチーム17人の2チーム体制になりましたが、人数的には計算が合いません。11人不足しています。

A、Kと来れば、次は当然Bですね。ビューティフルの「B」、美少女の「B」が上手い具合に残っています。

「AKB48は期間限定ユニット」、という疑いを払拭できない最大の理由は、メンバーのルックスだと思っています。業界基準に適合した美少女が少なすぎます。ですから、美少女系のBチームを作れば、そうした疑いも払拭できそうです。

こういうことを書くと、今でも十分可愛い、という反論が出そうですが、ハロプロの道重さゆみ、熊井友理奈レベルが少ない(コラム「紺野あさ美、道重さゆみの次は……」参照)。ゼロとまでは言いませんが、中野から逃げ出したネズミは美少女好きですから、そうした期待には応えてもいいと思います。

アーチスト系のAチーム、お笑い系のKチーム、美少女系のBチームならば、上手く棲み分けができそうですし、ファンもどれかにはハマレます。

Aチームも、Kチームも平均年齢はほぼ同じでモー娘。よりも1歳ほど若いのですが、さらに1歳くらい下げて、平均年齢15歳くらいのBチームを作れば、Berryz工房、℃-uteからもファンが取り込めそうです。

現在、多くのネズミは、洞ヶ峠(ほらがとうげ)をきめこんでいます。AKB48がまだ爆発的な人気になっていない理由も、その辺りにあると思いますが、「11人に期待!」なんて叫んでいるのは、私だけか。

私がハロプロからAKB48に宗旨替えしたのではないか、と疑っている人もいるかと思いますが、私は昔から、「新しき酒は、新しき皮袋に盛れ」、という言葉の信奉者なので、そういうことはありません、念のために。

[編集部注] 2006年4月28日、 紺野あさ美・小川麻琴が、モーニング娘。を卒業することが発表されました。紺野あさ美は7月23日に都内で行われるコンサート後、小川麻琴は8月末で脱退とのこと。本コラムは4月26日に入稿されたもので、今回の発表とは全く関係ないところで執筆され、発表後に修正されたものではないことを付記しておきます。

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