5期生の序列
4期生には、石川、加護、吉澤、辻という明確な序列が存在した。
オーディション合格の発表順がそのまま成績順であり、序列につながるという思考回路が私には理解できないが、本人達はもちろん、ファンレベルでも納得している現実があった。
しかし、4期生がそうだからと言って、5期生も同じだとは限らない。
「LOVEオーディション21」から半年が過ぎたが5期生に、小川、新垣、高橋、紺野という序列が存在しているなんて誰も思わない。5期生には最初から序列はなかったようだ。
モー娘。に関する予備知識ゼロの高橋がそうしたことに気づくとは思えないし、紺野には4番目という負い目は全くない(番組的に面白く作っているケースがまま見受けられるが)。
モー娘。フリークの新垣は発表順の意味することは知っていたと思うし、小川も最初に名前が呼ばれたことの意味を十分把握したはずだ。
小川を見ていると、序列へのこだわりと4期生とは違う現実のギャップに戸惑っている様が伝わってくる。
「コーヒー1杯!」の話
あるカフェに通の人がやって来て、マスターに豆の挽き方からカップ、砂糖、はてはスプーンの温度までアレコレ注文をつけた。それを黙って聞いていたマスターは奥に向かって「コーヒー1杯!」と叫んだ、と言う話。
私はこの話が大好きだ。カフェ=オーディションと考えれば理解しやすい。つまり、どんなに違いを求めても結局は見つけられない、意味がない、ことを示唆している。
例えば小林幸恵が優勝した小室哲哉オーディションで小林と最後まで争った千葉千恵との差異は何だったのか、又、その選択が正しかったのか、ということだ。
モー娘。自体、平家充代が優勝したオーディションの敗退組を集めて結成されたわけで、仮に安倍なつみか福田明日香が優勝していたら平家がモー娘。に加入していた可能性が高い。
確かにオーディションの結果に「if」は馴染まないが、だからといって結果が常に正しい、と言うことにはならないことも確かである。
ガンバレ!小川麻琴
「芸能界で成功するかどうかは、本人の才能・能力が左右する」というのは、オーディションの方便であって、現実には本人の努力、周囲のサポート、そして時代の要請、あるいは時代の後押しが必要なのである。
「ピンクレディーの前で時代が踊った」という表現はそうした事実を伝えている。
本人は気づいていないと思うが、小川の中に潜むある種のプライドが成長を妨げているように思える。
5期生ファンは「5期生のお荷物」「3強1弱」「一芸の麻琴ちゃん」「冬でも暑苦しい」と酷評してはばからない。
有為転変の芸能界、半年前の評価にしがみつくのは自由だが、ここまで差がつくとつい叫びたくなってしまう。「ガンバレ!小川麻琴、まだ“努力”の二文字が残っている」と。
【満足度】 5
【コメント】 辞めないで!
まこっちゃん!
【ペンネーム】し-