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真野恵里菜からMilky Wayまでの2ヵ月

written by 上木憲文

  Last Updated: 2008/05/01
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ハロプロ関係は、どういうわけか3月4月に話題が多い。3月2日の「真野恵里菜に関してのご報告」から、4月30日デビューの「Milky Way」まで、話題を拾ってみました。

真野恵里菜は次代のアイドル

2008年3月29日の「新人公演3月~キラメキの横浜~」が真野恵里菜にとっては、「ハロプロエッグ」としてのラストステージでしたが、特別なセレモニーもなく意外な印象を受けました。

なかには、真野のソロを期待した人もいたようですが、真野の歌唱力は亀戸で行われたデリバリーステーション(2007年10月20日)で明らかになっていますので、現時点では無理だったと思われます。

3月2日の「ご報告」の後半部分に、「様々なレッスンを経て~」という一文が入っていますが、ボイスレッスンを指していることは明らかです。

真野恵里菜にどこまでの歌唱力を求めるのかは難しい問題ですが、個人的には紺野あさ美レベルで十分だと思っています。

おそらく、事務所は松浦亜弥、藤本美貴レベルを求めている気がするのですが、歌唱力がついたからといって売れる保障はありません。デビューしてからでも歌唱力は伸びるものですから、真野に最初から高望みをしては可哀相です。

アイドル性に関しては、全く問題がないので、一日も早いデビューが待たれます。さすがに、今がピークとは言いませんが、17歳という年齢を顧慮する必要はあると思います。

真野の場合、歌唱力問題よりもどこからファンを獲得するのか、という問題のほうが実は大きくて、理由はわかりませんが、意外とハロプロ内では人気がありません。

系統的に柴田あゆみ系なので売れる、と安易に考えていると失敗する可能性があります。ハロプロファンは、正統的なアイドルを受け付けない人種みたいですから。

結局、外からファンを獲得しないと難しいのですが、内向き体制で守りに入っている事務所が、急に方向転換ができるのか疑問があります。

2月17日、日本青年館で行われた音楽ガッタスのファーストコンサートでも、真野恵里菜はかなり目立っていましたので、この時点で真野の一人立ちは決まっていたと思われます。

福田花音の応援

2008年3月8日に行われた第3回デリバリーステーションは、1回目、2回目に出場しなかったメンバー(澤田由梨、古峰桃香、前田憂佳、佐保明梨)4人に、福田花音を加えて行われました。

しかも、初めて300枚の整理券を配布して入場制限までしたのですが、全くの空振りに終わりました。整理券で入場した人は6割程度で、最終的には一般にも開放され、私も前から7列目中央で観ることができました。

エッグの2枚看板、前田憂佳、福田花音が出演するので混乱を避けたかったようですが、整理券を持っていても入らなかった人がかなりいました。会場の構造上、立ち見の方が見やすい、ということもあったようです。

福田花音は、今回のステージではあまり目立ちませんでしたが、ボーカルを任せられていました。前田憂佳1人ではボーカルが不安、ということなのでしょう。

3月12日が、福田花音の誕生日なので、そのお祝いを兼ねて、という含みだったみたいですが、実態は明らかに助っ人で、テンションの低い前田憂佳のサポート役を上手くこなしていました。

ここだけの話、前田憂佳って鈴木愛理に性格が似ている、と思ったのですが、どうでしょう。

Berryz工房と℃-uteの違い

2008年4月5日、℃-uteのよみうりランド、「~LOVEエスカレーション~」、4月6日、Berryz工房の横浜BLITZ、「Berryz工房フェスティバル~2008春~」の第3回に行ってきました。イベントの内容は他のサイトで確認してもらうとして、気がついたことだけ書きます。

℃-uteは当たり前のことですが、村上愛が抜けたので、高校2年の矢島、梅田の下が、中学3年の中島、有原となって、高校1年がいません。そのために、高校生2人と中学生5人という二つのグループに分かれてしまい、両者の間には越えられない溝が存在しているようにみえます。

しかも、この5人グループが一枚岩ではなく、虚虚実実の駆け引きを日々繰り広げています。

Berryz工房は、高校2年から中学2年まで各学年が揃っていて、ユニット内にグループはありません。しかも、上の2人、つまり清水と嗣永が下の2人、熊井、菅谷に気を遣っているので、上下関係がフラットになっています。まあ、体力的な問題が大きかったのでは、と言われると返す言葉がありませんが。

横浜BLITZの第3回は、清水―菅谷、嗣永―熊井、徳永―須藤―夏焼という3チームに分かれてゲーム対決がありました。

嗣永桃子にとって熊井友理奈は一番安心できる相手、と思っているようです。足元をすくったり、裏切ったりは絶対にありえないので、熊井とコンビが組めるととても嬉しそうです。ただ熊井には、そうした感情が理解できないようで、嗣永に付きまとわれている、という被害者意識が多少あるようです。

菅谷梨沙子がコンビの清水佐紀をはめようとして、言ってもいないことを、さも清水が言ったかのよう宣伝していました。下克上のBerryz工房ならではですが、℃-uteでは絶対にありえない話です。

結局のところ、下克上のBerryz工房が好きか、5人の果てしない℃-uteバトルが観たいのか、というところに収斂されているように思います。

清水佐紀の感想

2008年4月20日、横浜アリーナで行われたBerryz工房と℃-uteの合同コンサートに行ってきました。

昼の部が東スタンドの最前列、夜の部がアリーナAブロックA2列、早い話、周回コースの最前列です。もう少し正確に言うと、Aブロックは東スタンドのちょうど反対側になります。つまり、昼と夜では、左右逆に観ることになります。

例えば、「スペジェネ」は、昼はBerryz工房が正面、夜は、℃-uteが正面になっています。当然、萩原と中島のブリッジが見られるわけですが、萩原舞の指先が上になっていました。

前回のコラムのせいなのか、受信機から延びる背中のイヤホンコードがやたらと目につきました。それにしても、背中は絶対に見せられない姿になっていました。ガムテープで、どうだと言わんばかりにべタッと貼り付けてあったりして、チョット興ざめです。なかには首筋に貼り付けて髪で隠していた子もいて、統一感のない処理方法でした。

ラストで、鈴木愛理のテープが外れそうになっていたのに、誰も直してあげなかったのは意外でした。℃-uteのメンバーの何人かは気がついていたはずですが……疲れていて、そんな元気はなかったのでしょうか。

バトルコンサートと銘打っていたわりに、バトルらしい部分というと、清水と中島のダンス対決ぐらいでした。

中島早貴のダンスを見ていたら、清水佐紀はこんな感想を持ちながら踊っていたのではないかと、ふと思いました。
「あんたのダンスは派手だけど、軸がぶれすぎ。美しくない!」

「Milky Way」 は絶妙の組み合わせ

2008年4月30日に「アナタボシ」でデビューするMilky Wayは、久住小春、吉川友、北原沙弥香の3人ユニットです。吉川ファンだからというのではないですが、組み合わせがいいので期待できます。

吉川も北原もデリバリーステーションの第1回出場者です。小さなイベントですが、決してランダムには出場させていない、ということが理解できるはずです。(コラム「Buono! vs. AKB48」の足元参照)

この3人、身長、体重はもちろん、ルックス、歌唱力を含めてバランスがいい。一番気に入っているのは、性格的な凸凹の吊り合いがとれている点で、Buono!に似たユニットだと思います。

ユニットは組み合わせが重要です。組み合わせ的には、久住小春と萩原舞の「きら☆ぴか」が良かったですが、Milky Wayは更にその上を行く組み合わせだと思います。

ハロプロ関西から生まれた「SI☆NA(シーナ)」(安部麻美、岩嶋雅奈未、中山奈々、須磨愛)とか、「High-King」(高橋愛、田中れいな、清水佐紀、矢島舞美、前田憂佳)よりは、結成意図が伝わってくるユニットです。

Milky Wayは、単独ユニットとしても十分やっていける力がありますので、1曲限りのユニットにするのはもったいない。ライバルが、「THEポッシボー」なんてことは、絶対にありませんので。

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