乃木坂46の人気メンバー西野七瀬さんの2nd写真集『風を着替えて』(集英社)の発売記念イベントが行われました。イベントに先立って行われた会見の様子をレポートします。(2016年10月4日 東京都新宿区 福家書店新宿サブナード店)
西野七瀬プロフィール 1994年5月25日生まれ、大阪府出身 159cm 血液型O型
「治安がいい」
――今回撮影場所はマルタ共和国とイタリアということですけど、選ばれた経緯は何だったんでしょう。
「写真集の撮影場所を自分で決めていいよと言われたので、すごくいろんな国を調べたんですけど、その中で、ここがいいなと思ったのがマルタ共和国で」
――結構マイナーなほうじゃないですか?
「あんまり知ってる人は少ないかなと思うんですけど」
――どのへんがピンときたんですか?
「治安がいい」(報道陣笑い)
――もうちょっと違う答えが来ると……南国チックだからとか。
「南国ははじめからちょっとないかなと思って。あんまり自分には南国は似合わないので。はじめは雪国というか、寒いところでもいいかなと思ってたんです」
――雪国で厚手のコートとか?
「はい。そういうのもいいなと思ってたけど、マルタという名前もかわいいし、今回そこで撮影したことによって、マルタ共和国という国を知ってもらえるかなと思うので」
――実際に行ってみて治安は良かったですか?
「良かったです」
不機嫌そうじゃない笑顔がお気に入り
――イタリアのほうもご自身で選んだんですか?
「いえ。乗り換えの関係で。いつかはイタリアも行ってみたい国ではあったので、私、マンガの『ジョジョの奇妙な冒険』が好きなので、私が好きな第5部の舞台がイタリアで、だから、イタリアも行くってなったとき、『あ、そこでジョジョ立ちをイタリアでしたいな』と思って楽しみにしてました」
――マルタ選んで良かったですね。
「良かったです」
――お気に入りのショットはピンクの洋服を着てらっしゃってますが、なぜ選んだんでしょうか。
「今回の写真集って、笑顔の写真がいっぱい使われてるんですけど、これは2つとも笑顔ではないんですけど、笑顔じゃないほうを選んでみました」
――それはなぜでしょう。笑顔と真顔ならどちらがお気に入りですか?
「笑顔です」
――それでもこれがお気に入りなんですよね。
「あの、私、真顔がちっちゃい頃から不機嫌そうに見えると言われてきて、でもこの真顔は不機嫌そうに見えないので、そこがちょっとうれしかったというか」
――笑顔が多かったのはテンションが高かったんですか?
「高かったです。海外で、何も隠さずにそのまま歩ける解放感があって、そういうところが良かったです。海外に来てるって感じが出てると思います」
記念になるから……
――いちばんテンションが上がったのが載ってるところがあったら教えてください。
「マルタの観光地でアズールウィンドウに行ったときに、これじゃなくて、この次のページでテンションが上がりました。ふくろうを連れたおじさんがいて、たまたまタイミングが合って、肩に乗せたり手に乗せたりいろいろしました」
――肩に乗ったときのふくろうの様子はどうでした?
「結構、爪が……これは素肌なんですけど、ほんまはふくろうってちっちゃいふくろうならいいんですけど、これぐらいの中型になると皮のプロテクターみたいなのをはめないと本当は危ないんですけど、まあ写真集やから、『もし傷つけられてもまあ記念になるからいいや』と思って」
――記念だったら血が出ても良かったと(笑)。
「はい(笑)」
――ファンのみなさんにこんな感じに見てほしいというのがあれば。
「ありきたりかもしれないんですけど、読み終わった頃に一緒に行ったみたいに、『あ、マルタ行って来たなぁ』みたいな感じになってもらえたらいいかなと」
――写真集に乗っていないところでも楽しい思い出はできましたか?
「そうですね。結構撮影が終わってからイタリアのトレビの泉に行って、そこの泉にコインを投げて入ったら、またこの場に戻って来れるらしくて、投げてきました」
――入りましたか?
「自分で見えないんですよね(報道陣笑い)。けど入ったと思います」
ジョジョ立ち
――今回の写真集は乃木坂46のメンバーには見せたんですか?
「いや、見せてはないです」
――じゃあこれから見せるって感じですか?
「見せないです(報道陣笑い)。自分からは見せたりはしないです」
――じゃあ楽屋にこっそり置いておくとか?
「いやぁ……。あんまりあつかましいことはせず、自然に、知らないところで見てもらえたらいいなと」
――お気に入りのショットではジョジョ立ちのポーズは見せてもらえなかったんですけど、どんなポーズだったか見せてもらえますか?
「あ、はい(下写真参照)。これです」
――イタリアでジョジョ立ちした感想を聞かせてください。
「結構、ずっと目標にしてたことだったので、目標を達成することができて、うれしかったです」
――好きなキャラクターはいらっしゃいますか?
「主人公のジョルノ・ジョバァーナも好きなんですけど、フーゴかな? パンナコッタ・フーゴというキャラクターがいるんですけど」
――ジョジョ立ちといえばオリエンタルラジオのあっちゃんとか披露してますけど、あれは西野さん的にはどうですか?
「切れがあってすごいなと。全然私は及ばないです」
――何パターンかのポーズは決めたんですか?
「結構いろんな種類のポーズは撮ってもらったんですけど、選ばれたのは今やったやつです」
いも料理は裏切らない
――タイトルが『風を着替えて』となっているんですが、これはどういった意味で?
「意味はわからないですけど、秋元先生がいくつか候補を考えてくださって、それを見て、これがいいかな、みたいな感じやったんですけど。『風を着替えて』って意味が、日本語ができてないじゃないですか(報道陣笑い)。でもそのほうがいいなと思って。矛盾した感じがいいかなと思って」
――今日は赤の衣装ですけど、何か意味はあるんですか?
「いえ、意味は全然。かわいかったからです」
――真顔の表情が怒ってると言われると言ってましたけど、それはこれから変えていきたいというのはあるんですか?
「でも顔相なので仕方ないかなっていうのもあるけど、なるべく口角を上げることによって、不機嫌な感じは消えるかなと思ってます」
――イタリアでおいしかった食べ物は何ですか?
「……じゃがいもはどこの国でもおいしいんだなと(報道陣笑い)。いも料理は裏切らないなと」
――その2ヵ国でやりたかったことでやれなかったことや心残りなことがあれば教えてください。
「海で撮影したときに、カメラマンさんに『浮いてみて』って言われたんですけど、浮けなかったんで、それが後悔しました」
――それはカナヅチってことですか?
「いや、泳げるんですけど、浮けなくて悔しかったです」
フィルムのカメラをお願いした
――出来上がった写真集を見た最初の感想を。
「今回、フィルムのカメラで撮ってくださいとお願いしてやってもらったんですけど、言ったものの、ちょっと不安なところもあったけど、見終わってみて、あ、フィルムにしてもらって良かったなって思いました」
――どうしてフィルムってお願いしたんですか?
「あんまりフィルムカメラで撮られる機会も少ないし、川島小鳥さんがフィルムのカメラで撮ってるっていう印象があったので、今回せっかく撮ってもらえるなら、小鳥さんが撮る写真の世界観に自分も入りたいなと思ってお願いしました」
――フィルムだと現場でプレビューできないですけど、それの不安はありませんでしたか?
「そうなんですよ。めっちゃ不安でした。誰も見れないので、海外やし、荷物検査されたときに全部おじゃんになったら、とか、結構不安だったんですけど、ちゃんと無事に(出来上がりました)」
――3作目の写真集が出るとしたら今度はどこに行きたいですか?
「うーん、うーん……。暑いところはないです。寒いところがいいです。犬ゾリとかしたいです」
――ライバルグループのAKB48の島崎遥香さんが卒業発表をしたことについてどうご覧になられてますか。
「卒業したあとは女優さんとして活動なされると聞いたので頑張ってほしいなと思います」
――ご自身の将来と結びつけて考えることはないですか?
「ないです。まだ」
――最後にひとことお願いします。
「すごく平和な気持ちになれると思います。みなさんもぜひ風を着替えてください」
場をなごませてくれる会見でした。(撮影・取材 岡田)