2003年もあと1ヶ月となりました。
年末に向けてまだまだイベントも目白押しで、少々気が早い雰囲気もしますが、2回に分けて、今年の「スクランブルエッグ」の活動について、私なりのまとめを行いたいと思います。
スクールの勢いとは
なんといっても「スクランブルエッグ」今年最大の出来事は「Recommended Eggs発掘オーディション」を開催したことに尽きるでしょう。
4月から募集を開始し、書類審査、2次審査を経て、7月末には合格者が決定。合格者、その他特別賞などを受賞された方も、すでに次の展開に向けて動き始めています。
私自身、選考スタッフとして書類審査、2次審査に関わったり、最終審査通過者3名の取材(写真撮影)に出かけたりと、休日を利用していろいろ動き回りましたが、一連の流れで、最も強く感じたことは、これまでコラムで継続的にコメントしてきた芸能スクールの質的変化が、思った以上に進んでいたことでしょうか。
具体的には、これまで主流だった「スカウトを待つ」形態のスクールは影を潜め、レッスンに通いながら、外部のオーディションや、イベントに数多く参加して実践を積むスタイルが主流を占めているということです。裏を返せば、そうした方針だからこそ「Recommended Eggs発掘オーディション」に積極的にチャレンジして来たとも言えそうです。
スクールに勢いがあるかどうかは、ホームページをチェックすれば一目瞭然です。有力な新人アーチストを次々と輩出し、業界から注目を集めているところは、常に最新情報が更新され、ネット上からも活気があふれています。
しかし、残念なことに、ホームページの更新もままならない状態で放置され、業界内での評価を著しく落としているスクールが、我々が長らくお世話になってきた中に存在するのも事実です。
果たして、そうした、時代から取り残されつつあるスクールに、どういったアドバイスができるのだろうか? 「恩返し」の意味も込めて、考え直す時期に来ているのかもしれません。
オーディション入賞者のスクール事情
ところで、オーディション合格者の一人、河野真実さんは、現在、大阪の「リトルキャット」というスクールに在籍して、歌やダンスのレッスンを続けています。
「リトルキャット」といえば、そう、デビュー曲、第2弾が、オリコンチャート連続ベスト5入りを果たすという快挙を成し遂げた玉置成実さんが在籍していたスクールで、まさに、先に述べた「勢いのあるスクール」の代表格といってもいいでしょう。
もちろん、ホームページでも、在籍している生徒のオーディション結果情報や、校内、校外のイベント情報などが随時更新されており、生徒の方々の活躍ぶりが手にとるようにわかります。特に、河野真実さんの名前がこうした結果情報に掲載されることが多くなり、発掘オーディションで彼女をWebの表紙に選んだ我々にとっても心強いばかりです。
2次審査の19人に残った神原千里さんが在籍している「アクターズスクール広島」も、取材記事が示す通り、今にもメジャーデビューできそうな素材を多く抱えています。最近も、Webサイトに掲示板(BBS)を立ち上げ、生徒、元生徒、スタッフの交流の場として機能を始めています。
その他、2次審査には進出できませんでしたが、業界内で注目を集めているスクールに通って頑張っている応募者も多数見受けられました。我々の開催したオーディションを受けた経験が、少しでも今後の芸能予備軍活動にプラスになればと思っています。
さて、次回は、お待ちかね、今年の取材の中から、個人的に推薦したい芸能予備軍たちを一挙紹介いたしましょう。お楽しみに。
Online
Column - 2003年取材白書(2)期待の予備軍一挙紹介