前回のコラムでお約束したとおり、2003年に取材したオーディション(発掘オーディションを含む)、発表会の中から、個人的に大推薦したい芸能予備軍を4人紹介いたしましょう。
項目は次のとおりです。♪出場者名(取材時年齢)、出身地、出場オーディション・発表会、取材日、受賞項目(受賞者のみ)
♪斎藤唯可(15歳)北海道出身
北海道の大地が育んだスーパーボディー(172cm B92)が評価されて審査員特別賞をGET! 受賞後、東京でお会いしたときも、飾らない、自分の思いを淡々と語る姿に好感を持ちました。
2004年春には、バスケットボールの強豪校に進学するとのことで、もしかしたら、バスケットの選手としてお目にかかる日が来るかもしれません。
もちろん、高校時代に部活に打ち込んで、のちにモデルや女優になった人もたくさんいます。そうした人たちを人生の目標として頑張ってほしいものです。
♪小山正代(15歳)福岡県出身
HMS、パラマ芸能塾双方にとって期待の演歌の星。キャラクターも明るく、トーク中心のタレント活動でも十分に行けそうな感じです。
芸能塾の大先輩である氷川きよし、今年デビューした神園さやかを見てもわかるように、ただ歌が上手いだけでなく、どれだけ多くの世代の人たちを癒してくれるかが若手演歌歌手ブレイクの条件になっています。いろいろと場数を踏んで自分を磨いていきましょう。
♪宇田彩夏(11歳)愛知県出身
PENTY'Sの衣装、ハロプロ系の選曲という典型的なイマドキの小学生予備軍。こうした娘が、JAOのプレゼンに登場したこと自体、スクールの現状を考えると異例のことのように思えます。
歌もそこそこ歌えてますし、勢いも感じられます。もっともっと彼女をプッシュして、ここのところ今ひとつ勢いのないJAOの活性化につながればいいのですが。
♪久保賢徳(16歳) 広島県出身
Webでお聴かせできないのが残念ですが(笑)、いい声してます。日本に、これだけエルトン・ジョンに声質が似ている人(選曲は「Your Song」)がいるだけでもビックリですが、彼にこの曲を歌うようにアドバイスした、スタッフの選曲センスにも拍手を送りたい気分です。
系統的には、徳永英明や稲垣潤一などの、AOR系バラードが合っている気がします。こうした正統派の男性ボーカリストは思った以上に不足しているので、自分で詞や曲を書きためるなどして、表現力を高めていくことがデビューへの近道かもしれません。
2003年は「Recommended Eggs発掘オーディション」開催や、単行本「スクランブルエッグのコラムを持って街に出よう」発行などの行事が重なったため、全国規模のビッグオーディションを取材する機会がほとんどありませんでした。
それでも、上記に挙げた素材に出逢えたことは、オーディションの大小にかかわらず、原石は至る所に眠っていることを示しているように思えます。
4人のこれからの活躍に期待します。また、2003年、取材にご協力いただいたすべての業界関係者のみなさんに感謝の意を表します。