8月に放送になったドラマ「阿久悠物語」の中で、鈴木愛理は桜田淳子の「わたしの青い鳥」を、高橋愛と新垣里沙は、ピンク・レディーの「ペッパー警部」を歌いました。
そのことが、モーニング娘。の新曲「ペッパー警部」とどのように絡んでいるのかよく分かりませんが、視界の中に「スター誕生!」があることだけは確かなようです。
鈴木愛理の歌唱力
番組「ベリキュー」で歌った「シングルベッド」(シャ乱Q)が、俎上になります。
8月に菅谷梨沙子が山口百恵の「ひと夏の経験」を歌っているので(コラム「8月3日のワンダフルハーツ公演で気がついたこと」参照)、鈴木愛理は桜田淳子の「三色すみれ」か、アイドル性を活かして「夏にご用心」を歌うと思っていました。意外です。
「シングルベッド」は、吉澤ひとみが「歌ドキッ!」(2007年5月)で、すでに歌っています。大人の匂いがする、気持ちの入ったいい歌で、吉澤ひとみが歌手であることを再認識させられた記憶があります。
14歳の鈴木愛理に「シングルベッド」を歌わせる理由が理解できないのですが、それは置くとして、歌が好かったのかどうかが問題になります。
結論から先に言いますと、鈴木愛理の「シングルベッド」の出来では、「スタ誕」は確実に落ちます。つまり決戦大会には出場できません。
その理由は、作曲家の三木たかしさんが番組の中で、詳しく説明をしています。相手は前田敦子(コラム「モー娘。ファンが見たAKB48 ~前田敦子から森咲樹まで~」参照)で、そのとき歌った曲は「淋しい天使」です。(1978年3月26日O.A.)
「歌を聴いて、上手いなぁ、と感じるか、いいなぁ、と感じてから、やっぱり上手いんだな、と感じるのかではすごく違いがあります。あなたの歌を聞いていると、上手いなぁ、とは感じるけど、いいなぁ、とはなかなか感じられない」
「歌の難しいところですが、音程も正確で、リズムもまったく狂わず、きれいな声でうたった歌が上手い歌と言われるけど、その歌が人の心を打つのかというと、そうでもないのね」(三木たかし)
前田敦子は、195点(合格は300点)で落ちましたが、歌唱力的には、前田敦子≧鈴木愛理と思っていますから、当然、鈴木愛理も「スタ誕」は落ちます。
三木たかしの言葉は、そのまま鈴木愛理の「シングルベッド」の批評としても通用するように思われます。
歌とは直接関係はありませんが、いかにもお仕事で歌っています、という鈴木愛理の表情はどうなんでしょう。
まあ、ファンサービスとしてとりあえず歌わせた、と考えればそれでもいいのかもしれませんが、菅谷梨沙子の「ひと夏の経験」と比べて、準備不足は明らかですし、意味不明の選曲としかいえません。
「スタ誕」に絡んで、チョットした発見をしました。カセットテープはビデオテープに比べて劣化するのが、かなり遅いようです。
Berryz工房の理想形
Berryz工房の秋ツアー「ベリコレ!」での注目は、清水佐紀と嗣永桃子による「Ah Merry-go-round」です。
1年半前までは、こういう組み合わせは絶対にありえないものでしたが、高校生になって急に進化し始めた清水佐紀と、劣化という言葉とは無縁の嗣永桃子のデュエットは、Berryz工房の新しい一面、可能性を魅せています。
理由はわからないのですが、Berryz工房は単純に、高校2年生の2人、高校1年生の3人、中学生の2人という組み合わせが最近多い。しかも、この組み合わせに反対するファンは意外と少ない。
まあ、うるさ型のファンが賛成している、ということもあるのですが、そうした動向も加味して、清水―嗣永で1曲という企画が出てきたのだと思います。
体型的にも似た二人ですし、精神的に大人になって、角を突き合わせることもなくなり、新鮮でいい味が出ています。
かつては、菅谷―夏焼とか、熊井―徳永の組み合わせに注目がいっていましたが、清水―嗣永の組み合わせもありだと思います。
余談になりますが、夏焼雅の扱いが、2月以降、極端に悪いです。今回のコンサートでも悪いし、番組「ベリキュー」に関して言えば、間違いなく14番目の扱いと思われます。
原因として考えられることは、1つしかありませんが、こういう扱い方をするから、レイの動画(私も観ましたが、ムニャムニャです)は真実だったんだ、と邪推されるのです。事実はどうあれ、今まで通りの扱いだったなら誰も邪推はしません。事務所が自ら墓穴を掘ってどうする。
真野恵里菜の台本
上で書いたことの補足説明です。テレビ番組をとことん楽しむ私には、9月19日の「ベリキュー」は、最高に面白かったです。
須藤茉麻、夏焼雅、岡井千聖、有原栞菜の4人が出演したのですが、ある違いに気がつきましたか?
番組冒頭の縦のテロップは、須藤、夏焼、岡井、有原の順(これが正しい)になっていましたが、真野恵里菜の紹介は、夏焼、須藤、岡井、有原の順でした。
新人の真野恵里菜が、順番を間違えるとは思えませんし、生放送ではないのですから、間違えれば撮りなおすことも可能です。おそらく、真野の台本がそうなっていたのでしょう。
じつはこの4人の並び順が問題で、下手側(左側)から、岡井、有原、須藤、夏焼となっています。しかも、歌い出しが岡井なので、夏焼雅の14番目が確定です。
「ベリキュー」で歌った組み合わせは、ソロが菅谷梨沙子と鈴木愛理。デュエットが嗣永桃子と矢島舞美、熊井友理奈と梅田えりかの2組。4人が、清水佐紀、徳永千奈美、中島早貴、萩原舞の組と、19日の須藤以下の組。
細かいことを言うと、Berryz工房のメンバーをきちんと先にしています。理解できない人のために説明しますと、コンサート会場の入り口で配られているパンフ「ファンクラブ会員募集中」の中に所属アーティストの一覧があります。この順番が、ハロプロ内の格付けになっています。
話を19日に戻しますと、この顔触れで夏焼雅の右端は絶対にありえないことなので、本人はもちろん、メンバーも戸惑った気はします。で、収録直前になって、真野の台本を書き換えて夏焼雅に配慮した。こんなことを考えると、番組もメチャ楽しくなります。
℃-uteの理想形
℃-uteの夏ツァー「忘れたくない夏」は、いろいろな組み合わせが観られて、面白かったのですが、とりわけ「LALALA 幸せの歌」が注目です。
センターが萩原舞、左に矢島舞美、右に鈴木愛理という並びのシーンが観られましたが、私個人としては、℃-uteの理想形ではないかと思っています。もちろん今ではなく、半年、1年後の姿として。
Berryz工房はなんのかんのと言っても、結局、歌に関しては菅谷梨沙子でまとまっていますが、℃-uteも結局は、萩原舞でまとまるのが理想形だと思います。
萩原舞のルックスは、℃-uteでは珍しい美少女系ですので、まったく問題はありませんし、歌唱力もただいま進化中で、あの激しい性格が歌に反映されれば、いい歌が聴けそうに思います。
鈴木愛理の歌唱力については、最初に触れました。性格が善いからいい歌が歌える、というものでもありません。芸能界の修羅場に対応できるハートも必要です。
萩原舞のハートは、キッズ(村上愛、石村舞波がいて、有原栞菜がいない)15名で行われた初めてのイベント、ハロー!プロジェクト・キッズFCツアー2004(ラフォーレミュージアム六本木、2004年2月7日)の最後の挨拶で証明されています。一瞬無謀と思いましたが、最年少の萩原舞がしっかりと挨拶をしていました。
萩原舞のネックは、同姓同名のAV女優がいることですね。萩原まい、とでもするしかないのかなぁ~。
前田憂佳vs福田花音
テレビ東京系のアニメ「しゅごキャラ!!どきっ」のオープニングテーマを歌うユニット名とメンバーが、9月20日発表になりました。
ユニット名は、「しゅごキャラエッグ!」(デビュー曲は「みんなのたまご」で、12月10日発売)で、メンバーは和田彩花、前田憂佳、福田花音、佐保明梨の4人に決まりました。
発表イベントの様子は、ネット上で流れていますが、福田花音のテンションが低かったようです。私は、福田花音ファンではないのですが、花音には同情します。
4人ユニットは、たいてい2人ずつに分かれるものですが、このユニットはたぶん、3対1になります。前田大将、子分の和田・佐保vs福田大将という図式になるのは明らかです。
しかも、福田花音の場合、扱いが悪く、ほとんど夏焼雅状態なので、テンションが上がるとは思えません。
超わがままな前田憂佳と気が強くて1歩も引かない福田花音を同じユニットで使うなんて、お商売とはいえ、見ている側もハラハラドキドキします。昔から、両雄並び立たずという言葉がありますが、すでに9月23日のハロプロ新人公演でこの2人、火花を散らしていました。
このバトル、最終的には、福田花音の「腰痛」で幕を閉じる、と勝手に想像しています。