キッズ系(Berryz工房、℃-ute)のメンバー14人が、2008年5月から6月にかけて、FC(ファンクラブ)限定のソロイベントを行いました。
『2ヶ月連続 FC限定 Berryz工房&℃-uteメンバーソロイベント』(2008年5月19日~6月23日、東京赤羽橋・パシフィックへブン)
今回の内容は、まこと(シャ乱Q)さんとのトークのやりとりの他に、なんと、各人3曲ずつの歌を披露しています。ソロイベントなので、当然ですが、ソロ曲となります。メンバーによっては、なかなかソロで1曲通して聴く機会に恵まれない子も多いので、イベントのDVDはとても貴重品なのです。
約2年前のコラム「ハロプロアワー・トークと歌を独断的評価(℃-ute編)」、「同(Berryz工房編)」のときと同様に、私・スクエアダンスが、今回の「歌」に限って独断的に評価したいと思います(10点満点です)。
「あくまでも私が独断的」に決めましたので、結果に不満を持たれる方も多いことでしょう。しかし、視聴者が個々の芸能人に対して抱くイメージは千差万別であるということを考慮していただき、ぜひ寛大になってくださるようお願いします。
(第1日、5/19)萩原舞
(1-1)曲目:「手を握って歩きたい」(後藤真希)
萩原 舞 の歌 =5点 ★★★★★
「ハロープロジェクト・キッズ・オーディション」で歌った曲です。舌っ足らずなモゴモゴした歌唱は、ハギティの個性とも言えるんですが、やはり曖昧で気にはなります。
(1-2)曲目:「YOUR SONG ~青春宣誓~」(松浦亜弥)
萩原 舞 の歌 =6点 ★★★★★★
メッセージ色が強い曲ですので、もっと歌にキレが欲しいと感じます。ときどき大人っぽい表情が出せるようになってきているので、この手の選曲をどんどん挑戦していくべきです。
(1-3)曲目:「ふたりはNS」(きら☆ぴか)
萩原 舞 の歌 =7点 ★★★★★★★
『きら☆ぴか』は、久住小春と萩原舞のユニットですから、この曲はうまくて当たり前。ファンサービスということにしましょう。
(第2日、5/20)梅田えりか
(2-1)曲目:「がんばっちゃえ!」(モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希)
梅田えりかの歌 =7点 ★★★★★★★
梅田えりかにとってはオリジナル曲ですが、ユニットの所属人数が多いので、評価対象にします。さらりと歌っていますが、とても歌唱が安定していて「歌のおねえさん」に近づいています。
(2-2)曲目:「ふるさと」(モーニング娘。)
梅田えりかの歌 =7点 ★★★★★★★
容姿の格好良さに相反して、梅さんの声質は「可愛い系」で、そのギャップが楽しいです。一時期歌で迷っていた頃が嘘のようで、気持ちが突き抜けて、いい感じです。
(2-3)曲目:「桜チラリ」(℃-ute)
梅田えりかの歌 =6点 ★★★★★★
日頃、鈴木愛理メインの「桜チラリ」が基準になっているせいか、物足りないと感じてしまいました。ハロプロエッグのメンバーが好きな曲の上位ですが、ソロで歌うと手ごわい曲なのかも知れません。
(第3日、5/21)徳永千奈美
(3-1)曲目:「桃色片想い」(松浦亜弥)
徳永千奈美の歌 =5点 ★★★★★
こちらもキッズ・オーディションの曲。単に一通り歌っているだけで、曲の局所局所に味付けを施していないため、ベタな印象に終始しました。
(3-2)曲目:「蝉」(Berryz工房)
徳永千奈美の歌 =5点 ★★★★★
中低音はまあまあの出来ですが、高音はとても危なっかしい状態です。スローな曲なので、声量不足がどうしても露呈してしまいます。
(3-3)曲目:「初めてのハッピーバースディ!」(カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。))
徳永千奈美の歌 =7点 ★★★★★★★
2003年12月「ハロー!キッズ」の番組で徳永千奈美・岡井千聖・熊井友理奈の3人で花畑牧場に体験に行ったことを思い出しました。現状の徳永千奈美の歌の実力から考えると、「素晴らしい選曲」と言っていいでしょう。後半息切れしかけた部分を是正すれば、まさしく得意曲に出来るはずです。
(第4日、5/26)嗣永桃子
(4-1)曲目:「恋をしちゃいました!」(タンポポ)
嗣永桃子 の歌 =8点 ★★★★★★★★
キッズ・オーディションの曲。後半のサビを待つことなく、Aメロ-Bメロで勝負がついちゃう楽曲なんですが、嗣永桃子はその前半部分の各フレーズが、上手過ぎて感動しまくり状態です。
(4-2)曲目:「なんにも言わずに I LOVE YOU」(モーニング娘。/美勇伝)
嗣永桃子 の歌 =6点 ★★★★★★
「歌いこなす」系統の曲は少し苦手と言わざるを得ません。「桃ちゃん」の歌は、さりげない部分ほどうまく、力(ちから)歌は似合わないと言うことなんでしょう。
(4-3)曲目:「私がすることない程 全部してくれる彼」(嗣永桃子、菅谷梨沙子)
嗣永桃子 の歌 =7点 ★★★★★★★
こちらもファンサービスということで、評価の詳細は省きます。
(第5日、5/28)須藤茉麻
(5-1)曲目:「チュッ!夏パ~ティ」(三人祭)
須藤茉麻 の歌 =5点 ★★★★★
キッズ・オーディションの曲。開放的な曲調は、今の茉麻の雰囲気に合っていますし、表情も以前より改善しました。細かい音程がとれていない箇所が多く気になります。
(5-2)曲目:「草原の人」(松浦亜弥)
須藤茉麻 の歌 =6点 ★★★★★★
ちょっと無謀な選曲かと思いましたが、聴いてみると大健闘でした。ゆったりとしたテンポで、声量も持ち合わせていることが成功した要因でしょうか。
(5-3)曲目:「男友達」(モーニング娘。)
須藤茉麻 の歌 =5点 ★★★★★
無難に時間が過ぎていく感じで、特長のない歌になってしまいました。ここ1年で歌唱力はアップしていますが、細かい部分の配慮がまだまだ必要でしょう。
(第6日、5/29)熊井友理奈
(6-1)曲目:「恋をしちゃいました!」(タンポポ)
熊井友理奈の歌 =7点 ★★★★★★★
キッズ・オーディションの曲。前述の嗣永桃子と比較すると、ハキハキした歌唱法で、熊井らしさが出せています。「熊井友理奈は(4期生加入後の)タンポポが似合う」と度々感じる原点は、ここにあったわけですね。
(6-2)曲目:「渡良瀬橋」(森高千里/松浦亜弥)
熊井友理奈の歌 =5点 ★★★★★
課題の「しっとり系」に挑戦し、熊井ちゃんなりに感情を抑えて、がんばっては、いたのですが、情感を表現するには至っていない、機械的な歌でした。この手の曲は歌い慣れないとキツイです。
(6-3)曲目:「好きな先輩」(モーニング娘。)
熊井友理奈の歌 =6点 ★★★★★★
低音部分の不安定さが依然抜け切れておらず、得意の高音サビを歌う前に、失速してしまった印象です。それでも、前回コラムの予想通り、歌で開花し始めているのは間違いありません。
(第7日、6/2 )中島早貴
(7-1)曲目:「でっかい宇宙に愛がある」(モーニング娘。)
中島早貴 の歌 =5点 ★★★★★
キッズ・オーディションの曲。直後に歌う音程が、歌ってみるまで心配な状況は相変わらずです。音を外した後の気づきが鈍いので、リカバリも下手な状態になっています。
(7-2)曲目:「赤いフリージア」(メロン記念日)
中島早貴 の歌 =5点 ★★★★★
前回「ハロプロ・アワー」のときと同様、1コーラス目の発声が全体的に低調で、2コーラス目は調子が出てきてかなり改善するパターンです。
これが逆になればベターなんですが。
(7-3)曲目:「まごころの道」(美勇伝)
中島早貴 の歌 =5点 ★★★★★
今回の3曲の中では、最もゆったりしているからでしょうか、歌い出しが良かったので、全体に伸び伸びと歌えていました。後半に大きくやっちゃいましたが、うまく歌えているときのイメージは、この曲で掴むのが良いでしょう。
次回コラム(PART2)では、残りの7人について書くことにします。