前回コラム(PART1)に引き続き、『2ヶ月連続 FC限定 Berryz工房&℃-uteメンバーソロイベント』(2008年5月19日~6月23日、東京赤羽橋・パシフィックへブン)に出演した後半7人について、私・スクエアダンスが、今回の「歌」に限って独断的に評価します(10点満点です)。
「あくまでも私が独断的」に決めましたので、結果に不満を持たれる方も多いことでしょう。しかし、視聴者が個々の芸能人に対して抱くイメージは千差万別であるということを考慮していただき、ぜひ寛大になってくださるようお願いします。
(第8日、6/3 )夏焼雅
(8-1)曲目:「そうだ!We're ALIVE」(モーニング娘。)
夏焼 雅 の歌 =8点 ★★★★★★★★
キッズ・オーディションの曲。リズム感をウリにしたこの手の楽曲を夏焼雅が歌うと、パッとステージが華やかになりますね。これがオーディションならば、歌で全く崩れる気がしない安心感を、審査員に与えてくれています。
(8-2)曲目:「正夢」(あぁ!)
夏焼 雅 の歌 =7点 ★★★★★★★
℃-uteファンなら、この曲を聴くと、あの子と回転寿司を食べたくなる気分になるでしょう。夏焼雅が『あぁ!』でCDデビューしたときは、当時小学5年生でしたが、どちらかといえばダンス要員の役割が強かったことを思い出します。
(8-3)曲目:「ピリリと行こう!」(Berryz工房)
夏焼 雅 の歌 =7点 ★★★★★★★
1フレーズごとに別々のメンバーが交代して歌うことが常識になっている曲なので、逆に1曲ソロで通して聴くととても新鮮です。数あるBerryz工房のシングル曲の中で、選曲のセンスが素晴らしいです。
(第9日、6/5 )菅谷梨沙子
(9-1)曲目:「ずっと好きでいいですか」(松浦亜弥)
菅谷梨沙子の歌 =6点 ★★★★★★
最新アルバム曲で、大人びたスローナンバーを歌うようになった菅谷梨沙子ですから、得意分野にも思えますが、まだまだセンスだけで歌っている実情です。もう一層の歌唱力を求められてしまう立場になっているのですから、ここの克服が大事ですね。
(9-2)曲目:「ミニモニ。ひなまつり!」(ミニモニ。)
菅谷梨沙子の歌 =7点 ★★★★★★★
キッズ・オーディションの曲。さすがに歌い慣れています。今となっては、160cmを超えている菅谷梨沙子の『ミニモニ。』は、ハロコンでも見れないでしょうから、ファンにとっても貴重な一曲となりました。
(9-3)曲目:「付き合ってるのに片思い」(Berryz工房)
菅谷梨沙子の歌 =8点 ★★★★★★★★
歌い出しを含めて菅谷梨沙子色が強いBerryz工房のシングル曲ですから、評価の詳細は省きます。
(第10日、6/16)矢島舞美
(10-1)曲目:「桃色片想い」(松浦亜弥)
矢島舞美 の歌 =6点 ★★★★★★
キッズ・オーディションの曲。もちろん表情は一流レベルに成長しましたが、高音部のメリハリがある歌唱力がしんどいのと、現在の矢島舞美にはアイドルすぎるこのハジケ方はあまり合わない印象を持ちました。
(10-2)曲目:「息を重ねましょう」(安倍なつみ)
矢島舞美 の歌 =7点 ★★★★★★★
こちらの高音はロングトーンで、とてもきれいに歌えています。矢島舞美は「夏DOKI リップスティック」が代表曲ですから、スローサウンドは苦手な印象があったのですが、どうしてどうして、この路線もかなりやれることがわかり大収穫です。
(10-3)曲目:「私の恋人なのに」(安倍なつみ&矢島舞美(℃-ute))
矢島舞美 の歌 =7点 ★★★★★★★
こちらもファンサービスということで、評価の詳細は省きます。
(第11日、6/18)清水佐紀
(11-1)曲目:「手を握って歩きたい」(後藤真希)
清水佐紀 の歌 =6点 ★★★★★★
キッズ・オーディションの曲。Aメロは文句のつけようがないぐらい歌えているのに、サビが行き当たりばったりの歌唱で困ったものです。一曲歌うにあたっての、事前分析というか作戦の方法が悪い気がします。
(11-2)曲目:「夢ならば」(安倍なつみ)
清水佐紀 の歌 =5点 ★★★★★
低音→高音へ突き抜ける部分に鋭さがなく、全体に淡泊な印象に終始しました。楽曲の感情で苦しむのなら良いのですが、歌がきつくて苦しんでいるように聴こえてしまうのが残念です。
(11-3)曲目:「ドッキドキ!LOVEメール」(松浦亜弥)
清水佐紀 の歌 =7点 ★★★★★★★
高校2年生にもなって、「ドッキドキ!LOVEメール」がとてもマッチしていることがわかり、ある意味驚きです。それだけ清水佐紀は若々しいということになるのかな。高音部がフラットだらけでしたが、練習を重ねれば、松浦亜弥の初期の曲はすべてレパートリー曲にできるはずです。
(第12日、6/19)鈴木愛理
(12-1)曲目:「がんばっちゃえ!」(モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希)
鈴木愛理 の歌 =9点 ★★★★★★★★★
小学生向きの曲なので歌唱力は必要がない、ように誤解されがちですが、どうしてどうして、私はアイドル系の子の歌の実力を測る各要素がうまくちりばめられた課題曲としてピッタリと置いています。鈴木愛理は、導入部~展開部~サビのそれぞれで、できればこう歌って欲しいというポイントを、ことごとくクリアしてくれているので、頼りになります。
(12-2)曲目:「好きになっちゃいけない人」(田中れいな、村上愛、鈴木愛理)
鈴木愛理 の歌 =9点 ★★★★★★★★★
ファンサービスの域を超えて、この歌には、鈴木愛理の思い入れというか、気合いを強く感じました。前回ハロプロアワーで、岡井千聖が歌唱力を強烈アピールした楽曲だけに、オリジナル歌手としてプライドが許さない、というところでしょう。
(12-3)曲目:「25~ヴァンサンク~」(安倍なつみ)
鈴木愛理 の歌 =8点 ★★★★★★★★
歌い出しが、年相応で出てしまい、大人の歌になりませんでした。全体通して、愛理ちゃんらしい優しさが漂い、力強く歌う部分がないため、安倍なつみさんのファンの人には、妙に(orかなり?)引っ掛かることになるでしょう。まあ、鈴木愛理の得意分野の選曲ではなかったですね。
(第13日、6/20)岡井千聖
(13-1)曲目:「がんばっちゃえ!」(モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希)
岡井千聖 の歌 =6点 ★★★★★★
岡井千聖の課題は、いわゆるハロプロらしいユニット曲のメイン歌唱で、平凡になる曲が多いことです。「がんばっちゃえ!」では、前述の鈴木愛理はおろか、前回コラムの梅田えりかの安定性にも、遠く及ばない現状と言わざるを得ません。
(13-2)曲目:「駅前の大ハプニング」(藤本美貴)
岡井千聖 の歌 =9点 ★★★★★★★★★
これに対して、今回のソロイベントやカラオケ大会のように、自分が選曲できる場合には、岡井千聖は怒濤の強さを発揮します。尊敬する先輩・藤本美貴のアルバム曲とはいえ、「岡井千聖が似合っている曲」という観点で的確にチョイスしていますし、スタッカート含めて相当歌い込んでいるところが、さすがエンターテイナーです。
(13-3)曲目:「砂を噛むように…NAMIDA」(松浦亜弥)
岡井千聖 の歌 =9点 ★★★★★★★★★
もともとからソロ歌手向けに作られた曲限定なら、岡井千聖の歌のレベルは鈴木愛理と同等か、(選曲作戦次第では)それ以上まで上達していると、私は断言しちゃいます。岡井ちゃんらしい「元気で明るいキャラクター」とは真逆の雰囲気の、近年の松浦亜弥のこの曲を、さらりと歌いこなして、ケロッとしているなんて、とってもカッコイイわぁ。
(第14日、6/23)有原栞菜
(14-1)曲目:「I WISH」(モーニング娘。)
有原栞菜 の歌 =6点 ★★★★★★
ハロプロエッグ・オーディションの曲。有原栞菜らしい感情の表出が激しいドロドロした歌唱ですが、喜怒哀楽の表情が豊かで、聴いていて「飽きがこない」ことが高ポイントになります。
(14-2)曲目:「付き合ってるのに片思い」(Berryz工房)
有原栞菜 の歌 =6点 ★★★★★★
音程的には結構合ってはいるのですが、歌心がもうひとつ。表情を場面場面で変えることができるはずなのに、画一的にしか出していない気がします。やはり栞菜は、自信を持って歌う(=自分が納得できる)状態になるまで、時間がかかってしまう傾向にありますね。
(14-3)曲目:「スッピンと涙。」(後藤真希)
有原栞菜 の歌 =7点 ★★★★★★★
感情で歌う子なので、気持ちが入ったサビの高音部分で、しゃくり上げたような声となり、不安定な歌が続くのが、惜しいです。そうは言っても、3曲のレパートリーの豊富さと難易度を考慮すると、歌の実力の上昇率では14人の中でトップクラスで伸びており、2009年は有原栞菜の飛躍の年になる予感がします。