藤本美貴のモー娘。加入発表にはじまり、モー娘。新メンバー決定、「さくら組」「おとめ組」分割構想とたてつづけに大きな動きのあったハロプロ、その中でも「カントリー娘。新メンバーオーディション」は、特に、ハロプロの新たな戦略として注目されています。今回のコラムは、この新メンバーオーディションについて語ってみましょう。
オーディション開催の思惑
応募要綱については事務所の公式ホームページを見ていただくとして、個人的にもっとも目を引いたのは、対象を15歳~20歳の女性に限定したことでしょう。
実は、この世代、モーニング娘。4期生オーディションを受けた中心世代なのです。現メンバーの里田まい自身が4期生オーディションの落ち組ですし、何度も取り上げている藤本美貴も年始のモー娘。加入発表時に公言しています。モチロン、本体のモー娘。も、4期生メンバーはユニットの主力としての位置を確立しており、4期生オーディション組は、ハロプロ全体の屋台骨を支えているといっても過言ではありません。
オーディションの模様は「ASAYAN」の番組内で克明に伝えられましたが、最終審査(合宿参加)時に、視聴者から熱い声援を受けながらモー娘。になれなかった出場者も何人かおり、現在でもハロプロ関連の掲示板では、彼女らの消息についての書き込みが行われている状況です。
もし、彼女らが、事務所に所属しておらず(応募要綱に明記)、芸能界志望をあきらめていなければ、必ずやこのオーディションに応募してくるのでは、という読みが、ハロプロ(つんく♂)サイドにはあるかもしれません。すなわち、このオーディションは、ハロプロ版「敗者復活オーディション」というべきもので、以前、モー娘。のオーディションを受けた経験があるものの、年齢的理由から応募を躊躇している素材を発掘する思惑があるように思います。
オーディションの有利、不利
では実際、どんな娘が有利なのでしょうか。
個人的考えとしては、新・カントリー娘。は、都会に出てきた女の子が、磨きをかけて「いいオンナ」へと変貌していく過程をコンセプトに掲げるものと思われます。そうなれば、都市部よりは地方出身の娘のほうが有利、と思われがちですが、ただ素朴なだけではなく、実は思ったより巨乳だとか、ウエストのくびれがエッチっぽいとかいう付加価値が求められますから、ある程度素朴さを演出できるようでしたら、首都圏や関西圏出身の娘でもOKでしょう。
楽曲的には「ふるさと」のようなアコースティック路線が復活する予感がします。「ふるさと」は、つんく♂氏自身、最も思い入れのある曲だと著書で語っており、いつかはこの路線を踏襲できるユニットを作りたいという考えはあるはずです。あまりダンス・ヒップホップ系のカラーが強すぎる娘は敬遠される可能性が高い気がします。
歌唱審査は、モー娘。以上にシビアーになりますから、デモテープ(MD)の選曲は慎重に行いたいものです。あまりハロプロ系にこだわらず、自分の音域に合った曲を選ぶのが正解でしょう。迷ったときには「亜麻色の髪の乙女」や「WILL」などの耳になじんだ曲を歌う選択肢もありますので。
気になる加入数ですが、個人的予測では2人以上4人以下、石川梨華はモー娘。の一連の活動に専念、リーダーはあさみが担当(年齢的には、まいが上だが)となり、まいと新メンバーの1人がリードボーカルを取るという形になると考えられます。いずれにせよ、新・カントリー娘。の成否は、今回加入するメンバーのキャラクターに大きく左右されるのは間違いありません。
応募締め切りまであと10日余りとなりました。条件をクリアーしていて、受けるかどうか迷っている方がいらっしゃったら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※カントリー娘。の新メンバーに、静岡県出身の斎藤美海さん(16)が選ばれました。
斎藤さんのこれからの活躍に期待します。