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※以下の記事はアイドル総合情報サイト「ドリームアイドル」にて2004年11月から2006年2月まで編集長岡田が42回にわたって連載していたコラムです。ドリームメールとのサイト統合のため、アーカイブという形で本サイトに掲載しています。 ビュンビュントピックス目次

アイドルDVD制作会社MAGMAの全貌~Part2


Released Date: 2005/11/10

前回に引き続き、映像制作会社『MAGMA』(マグマ)のプロデューサーの青柳さん、ディレクターの嶋さんにお聞きした話を紹介します。

――ファンの声はどういう形で聞くことになりますか? やはりネット上の書き込みですか?

嶋ディレクター「そうですね。以前は出しっぱなしで反応が返ってこなくて淋しいところもあったんですけど、今は何かしら返ってくるので、ほめられればうれしいし、けなされれば畜生!って思いますよね」

MAGMAで制作しているアイドルDVDの90%は嶋ディレクターによるものだそうですが、残りの10%はほかの方によるもので、別のディレクターの作品が一部ファンにけなされていることもあるそうですが、その世界観を出したくてメーカーやプロデューサーが別のディレクターに依頼しているので失敗作というのではないとのこと。

再び、青柳プロデューサーに疑問点をいくつか直撃しました。

――作っている側としてどういう点を評価されると「作ってて良かった」という気持ちになりますか?

「日テレジェニック2005の吉田智美も西田奈津美も、狙いどころがあって作っているので、作家性は必要ないのですが、起用したディレクターの色が受け入れられたかどうかという部分だと思うんですよね。その作品を作ったことでファンが増えればいいし、ちょっと変わったパターンもあるんだなって認識してもらえばいいと思いますし。去年だと小松彩夏の2作目(日テレジェニック2004『女神のChu!』)はかなり奇抜な作り方をして賛否両論ありましたけど、マニアックなほうに走りすぎて竹書房の光安さんに『こういうイメージビデオがあるのか、というぐらカルチャーショックを受けた』と言わしめるくらいでしたので」

ファンの人たちが求めているものは嶋ディレクターが作るものだとわかったうえで、新しいものにもチャレンジしていっているそうです。

『この子、使ってみたいな』と思った子は売れる

――撮る前や撮っているときに『この子は売れる!』と感じる瞬間はありますか?

「まだ作品と全然関係のない顔合わせのときにそういう風に感じるときはあります。『売れる』っていうよりは『なんかいいな、使ってみたいな、この子』っていうパターンですね。僕の中では小倉優子とか酒井若菜がブレイクする前に起用できた点は良かったかなと思いますけど」

――最近はいかがですか?

「メーカーさんに“営業をしないプロデューサー”って言われるんですよ。女の子を連れて営業するのはあんまりやらないんですよ。それをやるためにはエネルギーも使うし、それに見合う女の子じゃないとつらいっていうのがあるので。数少なく営業に回ることもあるんですが、最近ですと斉藤友以乃ですね。売れるかどうかは分からないですけど、自分がブッキングした子については売れてほしいって思いますね」
(その話を聞いたので斉藤友以乃さんに「ガールズbeアンキシャス」に出てもらうことに決めました)

写真集にはカメラマンの名前があるのに……

――アイドルファンの人がDVDを見て、誰が作っているのかということにはあまり興味がないというか、知りたいと思ってもわからない状況ですよね。

「昔から言い続けてることなんですけど、アイドルの写真集には必ずカメラマンの名前が出るじゃないですか。アイドルもののDVDのポジションは以前は非常に低かったんですよ。スチールのカメラマンさんが撮ってる横から目線のないイメージビデオみたいなのばっかり見せられていたので、まずその作り方に反対して、カッチリ撮るかわりに、自分たちの制作会社名もしくはディレクター名をパッケージの裏に表記するようにしてほしい、って言い続けていたんですよ。それでバップさんとか日テレジェニックには最初から入れてもらい、最近は竹書房さんやトリコロールさんはこっちが何も言わなくても載せてくれるようになってますね。メーカーさんがそういう意識が出てきて、クレジットを載せることによって何かしらのメリットが出てきたということなんでしょうね」

メーカーサイドもファンもどこが制作しているかということを意識するようになってきたということですね。2ちゃんねるやDVDレビューサイトにもときどきメーカー名や制作会社を名指しで評することも増えてきたのもそういった背景があるように思います。

――番組『グラビアの美少女』『女神のChu!』と単体のDVDとの制作過程の違いは何かありますか?

「イメージシーンは基本的には変わらないんですけど、『グラ美』に関しては本人のやりたいようなことをやらせるという形式をとっていますが、あくまで本人のプロモーション番組なので、できれば本人の望むことが本人がいちばん気持ちよくできて、いい表情が撮れるだろうと思ってそういうスタンスをとっています。ただ、それが番組的につまらなければ却下されるでしょうし、あと、セル物(売る商品)ではないので、バラエティ的な要素は必ず必要ですね」

今回はここまでです。次回もお楽しみに。

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『日テレジェニック2005』DVD発売記念イベントより(左から愛川ゆず季、浜田翔子、西田奈津美、吉田智美)。

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斉藤友以乃ちゃんは誰からも好かれるすごく魅力的な女の子です。

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