前々回、前回に引き続き、映像制作会社『MAGMA』(マグマ)のプロデューサーの青柳さんにお聞きした話を紹介します。
――今後のアイドルDVDはどうなっていくと思いますか?
「DVDが今後ブルーレイになるのかダウンロード形式になるのかわからないですけど、需要がなくなることはないと思うんですよ。世の中、男と女しかいないので、男の求めるものはずっと変わらないと思うので。どういうジャンルであれ、“対、女”というものに対する表現価値は変わらないと思うので廃(すた)れることはないと思いますよ」
――結果的に売れてしまった傾向というのはありますか?
「後になって売れるという意味では、日テレジェニックの酒井若菜がいましたけど、基本的にアイドルDVDは瞬発力だと思うので、寝かせておいて売れるかといったらそうではないので、出したときに瞬発力がなくてあとから売れるものはそんなにないんですよ。でも逆に何かしらの形で女の子がブレイクして後から売れるものもありますから」
――予算がなくて自前で簡単なプロモーションビデオのようなものを作るときに何かいいテクニックがあったらアドバイスしてください。
「効果的かどうかわからないですけど、あんまり頭ごなしに言わないことかな。女の子は僕の娘といってもいいぐらいの年の子も多いので、そこでお父さんや学校の先生みたいに上から物を言うと、“対、大人”になっちゃうので、なるべく本人と同じ目線に立って馬鹿話をし、同じ感覚の話ができるような、雰囲気を作るようにしてます」
この話、以前、どこかで聞いたような覚えがあると思ったら、以前、sekiseさんも同じようなことをおっしゃってました。続いて嶋ディレクターにお聞きしました。
――女の子をかわいく撮るために気分良く乗せる方法はありますか?
嶋ディレクター「DVDと『グラビアの美少女』はちょっと違ったりするんですが、DVDだと打ち合わせがあって衣装合わせがあって、撮影を始まっていくまでに、カメラマンやスタイリストが冗談を言って笑ってもらってできるだけ和やかにはしますね」
――カメラワークについてはカメラマンに任せることのほうが多いですか?
嶋D「ずっと一緒に動いているカメラマンはさすがにわかってきているので何も言いませんけど、こういう風に撮りたいからゆっくり回すか早めに回すかという指示はします。最近は撮り方も決まってきているので、カメラを手に持って回る人が多いんですけど、僕はほとんど足を固定してカメラがぶれたりせず安定したなかで女の子がどう動いても常に対応できるようにしてます」
――撮ってるその場で『これはいい絵が撮れた』と現場で判断できるものですか?
嶋D「常にモニタは見ているので、新人の子でも『こんな表情ができたんだ』と感心することもありましたね」
MAGMAさん制作のDVDで近くリリースする(一部リリース済み)作品を最後に挙げておきます。
大久保麻梨子(ノイエピクチャーズ)
長尾あや(トリコロール)
斉藤友以乃(トリコロール)
古賀さゆり(トリコロール)
鈴木あきえ(フォーサイド・ドット・コム)
大島悠希(竹書房)
NIGHT SIGHT(竹書房)
荒川愛(GOT)
日テレジェニック2005の2作目(バップ)
DVDを見て面白かったらパッケージやエンドロールを見て、制作会社を調べてみると、意外な発見があるかもしれませんよ。