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「マニアの叫び」出演と地方発アイドルの現状

written by KEN

  Last Updated: 2007/04/13
本記事を無断で複製・転載することを禁じます。
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「スクランブルエッグ」Webサイトでもお知らせしましたように、私、KENは、3月23日深夜25:00~25:30にテレビ東京でOAされた「マニアの叫び」に、「地ドルマニア」として出演しました。

ネット局が少なく、深夜帯ということもあり、実際に観られた方はあまり多くないと思われます。番組自体は、私が出演した翌週(3月30日)に終了、また、番組独自のホームページも作られませんでした。

そこで、今回のコラムでは、番組出演の顛末と、地方発アイドルの現状について、私なりにコメントしてみようかと思います。

【出演までの経緯】

まずは、出演に至った経緯について説明しましょう。
キッカケは、今年の2月初旬、「マニアの叫び」の番組制作会社の担当者より、

「KENさんの地方アイドルのコラムを観て、ぜひ番組で取り上げたいと思ったもので、一度お話をお伺いしたいのですが」

という趣旨のメールを編集部宛にいただいたことから始まりました。

ちなみに、私が執筆した地方発アイドル関連のコラムは下記の通りです。
「地方発アイドル」という選択~基礎知識編
「地方発アイドル」という選択~適性編
「地方発アイドル」よもやまQ&A
Bachicco!取材紀行~瀬戸内の風を受けながら

数日後、製作会社の担当者とお会いして、番組の内容自体は、茶化した部分はなく、至ってオーソドックスにマニアの人を取り上げていることが理解できたため、本名が出ないことを条件に、番組の制作に協力するという話にまとまりました。

最近のコラムや、ブログ「KEN爺の小言(KKGT)」をご覧になっている方ならおわかりの通り、実のところ、地方発アイドルのコラムを書いた時期と比較して、地方発アイドルを取り巻く状況(後述します)、私の興味も大きく変化しており、番組に協力するかどうか迷ったところですが、取材を通じて、地方発アイドルを見直すいい機会だと思ったのと、ギャラも多少は出るということもあり、生まれてはじめての本格的(笑)なテレビ出演に参加することを決意した次第です。

【ロケ、収録の概要】

実際のロケについては、当初は、東京のライブハウスに出演するある地方発アイドルユニットを取り上げる予定でしたが、制作会社から「番組の演出上、地方アイドルの地元で是非ロケをやりたい」という意向があり、担当者とお話したときに紹介したNegicco(新潟)について、担当者とNegiccoスタッフとの間で話し合った結果、番組のために新潟でイベントを開催することが決定したため、急遽新潟にロケに行くことに決まりました。

当日(2007年2月25日)は新宿を朝7:00に出てスタッフの車で6時間、現地に着いたのは13:00過ぎとなりました。車内では、同行したレギュラーのダブルブッキングの2人と、歴代のアイドルユニットの話や、2人が他の番組で一緒になった、ある地方発アイドルユニット(前出とは別ユニット)の裏話などで盛り上がりました。

ロケのほうは、実際のイベントの模様(新潟市古町商店街)を1時間ほど収録した後、場所を新潟市内の公園に移し、番組内で流す予定だったNegiccoのPVを1時間ほど収録しました。

残念ながら、番組内ではPVとPV収録の様子は放映されませんでしたので、そのときの模様を含めて、実際私がイベントで撮影したカットを何枚か紹介してみましょう。

ステージの模様
Negicco

PV撮影の模様
Negicco
Negicco

スタジオ収録は翌週に行われ、番組レギュラーのブラザートムさん、ほしのあきさんらとトーク。ほしのあきさんからは「○○○という地方アイドルは知ってますか?」とか「東京のアイドルのイベントには行かれるのですか?」というようなツッコミがありました(AKB48のネタも出ましたが、番組ではカットされていました)。

収録が終わって、ブラザートムさんから「今まで、芸能関係のネタがあまりなかったので、収録の中では一番面白かった」と声をかけられたのはなかなかうれしかったですね。

収録はもっと長引くかと思っていましたが、後日制作会社の担当者から聞いた話によると、比較的スムーズに進んだとのことで、私自身も、現在旬のタレントを相手に、自然にトークが出来たことは、将来(?)に向けての大きな収穫だったように思えます。

【地方発アイドルの現状】

さて、1年半前に3回にわたって連載した地方発アイドルの現状ですが、正直言って、厳しい状況にあります。

「ロコドルフェスティバル」などで取材したユニットの半数以上は解散していますし、「代表格」と言われたSHIP(山形・酒田)は、昨年大学に進学した2名が正式に卒業表明、地元に残って「AiR@S.H.I.P」として活動していた2名も4月いっぱいで活動を停止します。

一方、今回紹介したNegiccoや、定期的に取材を行っているBachicco!(岡山、香川)、ダンシングBANANAから改名したMilky Hat(大阪)のように、地元中心にイベント活動を続け、地元でも一定のファンをつかんでいるユニットも存在します。

こうして見ると、もはや「地方発アイドル」という括りだけでは、一般客はおろか、ファンを引き付けるのは困難であり、少なくとも、首都圏でライブハウス中心に活動しているインディーズ系ユニットと遜色のないパフォーマンス、マネジメントの力量が必要ではないかと感じています。

何よりも、ライブアイドルは、観客にやる気と笑顔を見せることが基本です。

この基本は、ハロプロ、AKB48、地下アイドル、芸能・ダンススクールの生徒、そして地方発アイドルも何ら変わることはありません。日本全国に若年層のユニットが活動できる土壌が築かれつつある今、メジャー、インディーズ関係なく、お客さんが楽しめるような生きのいいユニットが雨後のタケノコのように出てくることを願う次第です。

最後に、番組制作会社のスタッフの皆さん、ダブルブッキングさんをはじめとした番組レギュラーの方々、番組制作に協力していただきましたNegiccoメンバー、スタッフ、そして、急なイベントに遠くから駆けつけてくれたファンの皆さんに感謝の意を評します。

Negicco、ダブルブッキング収録を終えた後の Negiccoとダブルブッキングとの記念撮影

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