藤本美貴の身長が155cmという話は、あらためてモー娘。の身長問題を考えさせるキッカケを作ってくれた。
多くのハロプロ・ファン、モー娘。ファンは漠然と気にはしていたと思うが、「藤本美貴だけは160cm以上ありそうだから、背の低い子しか取らない事務所という批判は当たらない」ハズだった。
ハロプロの主力、松浦亜弥が156cm、柴田あゆみが155cm、藤本美貴が155cmという数字を見ると、モー娘。はどうなっているのだろう、となる。
三段論法の成否
モー娘。は生年月日と血液型以外の個人データを公表していない。少なくとも私はこれ以外のデータを紙媒体では見ていない。そこに「悪魔の三段論法」の入りこむ余地がある。
女性アイドルは身長、体重、スリーサイズ等を公表するものだ。
→モーニング娘。は公表していない。
→だからアイドルではない!
かつて、モー娘。にとって「学校は禁句」という話をした。(コラム「2月は高橋愛に注目」参照)
話が横道になってしまうが、大谷みつほの舞台『タクラマカン』の主題は「いい生活を送りたかったら教育を受けなさい」というもの(先行記事参照)。モー娘。の4期生、5期生には見てもらいたい舞台だった。
中高生主体のグループで「学校は禁句」、「身長」「体重」は未公表、というのはかなり変である。
たとえば最近気になっている高橋愛の激ヤセぶりも、体重を公表していれば数字としてはっきりするのだが、「痩せたみたい」ではイマイチ説得力がない。
「学校」を避けてきた理由(個人的には致命的なミスと思っているが)は不明だが、「身長」を公表しない理由は、藤本美貴の件でかなりはっきりしてきた。
公表しないのではなくて、公表できないのではないだろうか。公表すると、大がかりのオーディションをしても、結局は身長の低い順にスカウトしているだけ、と邪推されるからだ。
ここで「ミニモニ。」の数字を出しても仕方がないので、5期生の数字を出すと、紺野あさ美・小川麻琴が156cm、高橋愛が152cm、新垣里沙が150cm。身長だけで決めた、といわれる余地は十分ある。
空白の世代
6期生問題を考えるとき、「空白の世代」についてまず、触れる必要がある。
現在の中学1年生というのは、ハロプロとは無縁の世代である。モー娘。の4期生オーディションのときは小学校4年生で論外、5期生オーディションのときは小学校6年生になっていたけど、中学生以上という条件で×。キッズオーディションは小学生限定で、中学1年生になったこの世代は応募資格がない。
偶然とは思うが、怨嗟の声が上がっているのも確かで、「6期生は中1限定」というのが、この世代の主張だ。(※【怨嗟】えんさ:うらんで、なげき悲しむこと)
「モー娘。の存在感はCDの売上枚数ではなく、メンバーの増減で維持される」という私の理論からすると、そろそろ増減を考える時期のように思う。これ以上、写真集で商売を続けるのも無理だろうから。
モー娘。の個人データが公表されないのは、公表すると都合が悪いからなのだろう。それはメンバーにとって不都合なのではなく、たぶん事務所にとってだろう。「身長」問題、さらには「兄弟姉妹」の問題も統計上有意である、と疑問を投げかけられる恐れがあるからだ。
「兄弟姉妹」に関して結論だけいうと、「姉妹だけ」が多い。さらにいえば、長女がお好き。
「6期生」は簡単にいうと、空白の世代の主張は別にして、身長が156cm以下、二人姉妹の長女、歌唱力は問わない、というのがおおまかな図式だろう。
うん? これって5期生に該当者がいるような……。
(注:身長はネット上で飛び交っている数字を使用した)