2003年4月26日、伝説のダンスパフォーマンスユニット、東京パフォーマンスドールの元メンバー6人によるライブが東京・四谷のライブハウスLIVE GATE TOKYOにて行われました。
東京パフォーマンスドール(以下TPD)は篠原涼子、穴井夕子らを輩出した、1990年にデビューしたアイドルグループで、東京・原宿のライブハウス「原宿ルイード」で90年6月にライブがスタートしました。定員150名のライブハウスで最初は10人に満たない観客から武道館を満杯にするまでのサクセス・ストーリーをグループのメンバーと観客で体験できた幸運なグループといえるかもしれません。
今回のライブは「アンプラグド」ということで、踊らないTPDレパートリーを、熟年TPDファン(?)とともに気楽に楽しみたい、というプロデューサーの清水彰彦氏の意図のもと、木原さとみ、八木田麻衣、木伏夏子、関ひろみ、大藤史、中川雅子の6人が出演することになりました。
ほとんど前宣伝がなかったにもかかわらず、チケットは即日売り切れと相変わらずの人気ぶりで、客席も往年のTPDファン勢ぞろいといった感じでした。客席には元メンバーや元スタッフ、作家陣も揃い、時間が経つにつれ、何年も昔のことのはずが、つい昨日のことのようによみがえってきました。
[楽曲リスト] アンコール |
バックバンドにはTPDのソロライブのときのバックをつとめた山口英次さん(gt)率いるギター、ベース、ピアノのトリオで右のリストにある曲を演奏してくれました。
途中1曲だけTPDと関係ない曲が入っていますが、これはリーダーである木原さんの希望で、なんでも「『瑠璃色の地球』(松田聖子)を歌うことが出演の条件」なんだとか(笑)。
MCでも「ダンスを私がいちばん楽しみにしてたのに残念」と冴えのあるトークで観客を沸かせていました。
リップサービスを忘れない木原さんですが、いったん歌となるとかつての歌声そのままで「銀色のシルエット」を披露。
「空に太陽がある限り」では我慢しきれないファンがアクションと掛け声で応援、「Saturday Night Fantasy」「TOKYO ROMANCE」では思わず涙ぐむのを隠しきれない熟年TPDファンおよび元スタッフ……そしてアンコールは生歌で初披露の「ありがとう」と夢いっぱいの同窓会ライブとなりました。
こういったTPDの一時的再結成を望む声は以前からありましたが、これからどういう形でやっていくのかはまだはっきりしたものはないとのことです。
ただ、リーダーの木原さんはかなりやる気で「ママさんバレーみたいに」という、まるでオチのような発言でライブのおいしいところを一人さらっていったようでもありました。
今回のライブは、現在も演奏活動を続けている大藤史さんへのライブ出演のオファーから半ば偶然実現したもの。大藤さんは「こういう形でメンバーとファンが再会できてうれしい」と言っていましたが、客席のファンのみなさんは大満足していたことでしょう。
なお、今回のライブの様子は大藤史さんのオフィシャルサイトでもレポートされています。彼女の次回ライブは2003年5月23日、四谷天窓です。定期的にライブをおこなっていますので、オフィシャルサイトをチェックしてください。
それでは最後に、ライブに行けなかった方も行った方も、そしてすべてのTPDファンの方々に、ライブで撮り下ろしたスペシャルショット(みんな昔のままです)をスクランブルエッグ編集部よりプレゼントいたします。(取材、撮影:岡田)
関ひろみ
木伏夏子
木原さとみ
八木田麻衣
中川雅子
大藤史