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℃-ute(キュート)な7人姉妹を感じてね。

written by スクエアダンス

  Last Updated: 2005/11/20
本記事を無断で複製・転載することを禁じます。
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2005年6月11日、千葉・木更津市民会館での『地球温暖化防止キャンペーン「熱っちい地球を冷ますんだっ。」安倍なつみ歌とトークのふれあいコンサート』の1曲目で、「ピリリと行こう!」を歌う7人。かなりのアウェー状態の中、いや違った、暖かい多くのなっちファンに見守られながら、『℃-ute(キュート)』の活動がスタートしました。

私は、6月18日の埼玉・飯能市市民会館の昼・夜に参加し、彼女たちの歌・環境問題の寸劇・コント・トークを満喫してきましたが、もう1つ、懐かしいというか久しぶりに感じ得たものがありました。

それは、7人が醸し出す独特の雰囲気、スクエアダンスが名付けて『℃-ute感』というやつです。

この『℃-ute感』は、個々のメンバー、例えば「梅田えりか」が1人でいるときには、発せられていません。仲良しの「岡井千聖」と「萩原舞」が2人で手をつないでいるときにも、感じはしません。

ところが、5人→6人→7人とメンバーの「和」が増えてくると、こいつ(=『℃-ute感』)が私の前に現れて、胸を締めつけるんです。えっ、決して病院には行きませんよ。

乙女パスタと『7(セブン)キッズ』の相互作用

新ユニットなのに、「懐かしいというか久しぶりに感じ得た」のは、1年前(2004年)の夏のハロコンで、彼女たちが「乙女パスタに感動」を披露してくれたときの、少し金縛りにあった感覚と同んなじだからです。

そのときの強い印象を、コラム「7(セブン)キッズの乙女パスタに感動」として書きました。

当時私は、7人(ボーカル4人=梅田えりか矢島舞美村上愛鈴木愛理、withキッズダンサー3人=中島早貴岡井千聖萩原舞)が歌う乙女パスタに感動したと同時に、乙女パスタを歌う「7人組」のなんともいえぬ「空気」に感動したんです。「乙女パスタに感動」という楽曲が『7(セブン)キッズ』のユニットのすばらしさ(魅力)を再発見させてくれた、というわけです。

この不思議な『℃-ute感』は、熊井友理奈や鈴木愛理などから強く感じるマイペースな「まったり感」とは異なります。ミディアムテンポの「乙女パスタに感動」でも、アップテンポの「ピリリと行こう!」でも、ちゃんと出現してくれますから。

苦労を経験したからこその一体感

今年(2005年)の夏以降、『℃-ute』自体の単独イベントや、ハロプロの他の先輩(モーニング娘。、後藤真希など)のコンサートに突然『℃-ute』が前座として参加するいわゆる「ゲリラ出演」が数多く行われ、だんだんと歌手としての『℃-ute』の活動が増えてきました。

最初に『℃-ute』のイベントを見て、「落ち着かない、アンバランスな感じがする」と言う人が結構多いですね。この印象は、キッズに詳しい『Berryz工房』のファンや、昔から村上愛や鈴木愛理の大ファンの人からも耳にします。『ZYX』のエースの村上愛や、『あぁ!』のセンターの鈴木愛理の実力が今でも突出しているのは事実であり、他の子と比較して「バランスが悪い」と思うのは仕方ないことです。

ただし、自分の実力を一番わかっている村上愛や鈴木愛理本人でさえ、『ZYX』や『あぁ!』が自信たっぷりでスタートした期待に比べて売れなかったことに苦労し、反省し、同僚(清水佐紀、嗣永桃子、夏焼雅)が移籍した『Berryz工房』が売れっ子になったことに嫉妬し、現実を重く受け止めているはずです。

村上も鈴木も、『7(セブン)キッズ(=℃-ute)』の年長者2人(梅田えりか、矢島舞美)は背が高くて頼りがいがあるし、『ZYX』のメンバーで実力もあるし、逆らうまでは得策じゃないと判断して我慢してきたんだと思います。

そして、あの「乙女パスタに感動」のレッスンが、本人達をも変えました。ブランク期間を克服しようと必死でがんばる村上も鈴木も、持ち前の明るさで2人を引っ張る梅田も矢島も、4人に引っ張られる中島も岡井も萩原も、7人で練習して上達して、すばらしいあの「感動」を生みだしました。

ハロー!プロジェクトのFC(ファンクラブ)限定発売のDVD『矢口真里と行く!℃-uteの「ちょっと1曲聴いて下さい!」Vol.1』が入手できれば、ぜひ見てみてください。7人みんな、私はこのユニット(℃-ute)でがんばっていくんだ、という決意が、にじみ出てくるのが伝わってきて、結構泣けます。特に鈴木愛理の言葉が、以前から成長していて感動的です。

『℃-ute』と『Berryz工房』の対比の面白さ

『℃-ute』は今でも持ち歌がないし、コンセプト・展望がはっきりしない、という意見があります。これについても、私からすれば、むしろ『℃-ute』の方が、『Berryz工房』よりもユニット(箱)として、しっくりくるんです。

『単にスクエアダンスさんは、「℃-uteファン」だからでしょ?』と言われたら、返す言葉がありませんが、そんなんじゃないんだなあ。

私は初期からキッズファンをやっていますが、『Berryz工房』はいまだにコンセプトというか、ユニットの性格・雰囲気が描けません。しいて言えば、雑多感・ごちゃごちゃ感、まさにBerryちゃん達の工房のイメージなんですね。

メンバーそれぞれの個性は『Berryz工房』に軍配があがりますが、集合写真になると、露出オーバー気味の「圧力」を感じるときも多いです。

『Berryz工房』は、7人(8人)全体よりも、その中のメンバーのうちの、2人とか3人のコンビ(組み合わせ)の面白さ、それは時には「ラブラブ」「仲良し」だったり、逆に「対立」「相性がいまいち」だったり、の組み合わせをたくさん見いだして楽しめるユニットだと思います。対立好きな人、刺激を求める人は結構好きなんじゃないかと。

対して、『℃-ute』の魅力は、「集合写真のしっくり感」でも表れているように、「ユニットとして」かもし出す雰囲気の一体性に優れているところです。

よく、『Berryz工房』は学校・サークルの仲間(=7家族)で、『℃-ute』は7人姉妹(=1家族)のように言われますが、私も全く同感です。

わんぱくな六女・岡井千聖と、利口な五女・鈴木愛理を、一挙に仕切ろうとする三女・村上愛が少し不器用なので、四女・中島早貴がそれを茶化す茶化す。さすがに思い余って、二女・矢島舞美がフォローするんだけど、長女・梅田えりかはあまり聞いていなくて、精神年齢が近い七女・萩原舞と二人で言い争いしながら遊んでいる。

こんな「7人姉妹の絶妙なバランス」=『℃-ute感』を感じてしまったら最後、もうあなたは、『℃-ute』の呪縛から抜け出せないでしょう。

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