SKE48の初期から活動している人気メンバー、松井玲奈さんのファースト写真集『きんぎょ』(光文社)の東京での発売記念イベントの前に行われた会見の様子をレポートします。(2012年3月1日 東京都新宿区 福家書店新宿サブナード店)
松井玲奈プロフィール 1991年7月27日生まれ、愛知県出身、身長162cm B75 W52 H85 血液型O型
シーラカンスみたいになりたい
――初めての写真集、どんな内容になっているかひとことお願いします。
「今、私、20歳なんですけど、20歳の自分にしか出せない私がいっぱい入っていて、なかにはファンの方だったりメンバーにも見せたことのない素の表情の顔が写っています」
――これはいつごろ撮られたんですか?
「去年の9月ぐらいから3ヵ月ぐらいかけて撮りました」
――どんなところで撮ったんですか?
「都内が多くて荒川に行ったりとか、新大久保で撮影したりだとか、今までにふつうの撮影では行けなかった東京の街に行けたのが良かったです」
――タイトルなんですけど、これはどういう経緯で?
「これは秋元先生が決めてくださって。この表紙の写真を見て『“きんぎょ”しかない』って」
――自分でそのタイトルを聞いたときどう思いました?
「自分の名前が写真集のタイトルになるんじゃないかなって思ってたので、それが『ファースト写真集 松井玲奈』ですって言うのがすごく恥ずかしかったので、『きんぎょ』っていうかわいいタイトルで良かっなって思っています」
――帯に『君は、きんぎょから何に変身するつもりだ?』って書いてありますけど、自分でこれに変身したいっていうのはありますか?
「そうですね、今はきんぎょのままでもいいんですけど、30年40年経ったときでもずっと残っていられるような、変なんですけどシーラカンスみたいな感じになれたらいいなと思っています」
――今日の衣装は撮影のときに着られたものですか?
「それとは違うんですけど、きんぎょみたいな赤い衣装を用意してもらいました」
――普段から赤は着るんですか?
「赤は着ないですね。赤って街で目立つので、普段目立つのが苦手なので赤はあまり着ないです」
土管に入るのが夢
――お気に入りのショットを紹介してください。
「これです。土管の中に入ってるところがお気に入りです」
――なぜこれがお気に入りなんですか?
「土管に入るのが夢だったんですよ。なかなか入れないなと思ってて、そんな中、秋元先生が『玲奈を土管に入れたい』っていう案を出してくださって、夢がかなったし、私、20歳なんですけど、セーラー服着ているんですよ。そのギャップがすごくおもしろいなと思って、すごくお気に入りです」
――なぜ土管に入りたかったんですか?
「ドラえもんに土管がよく出てきてて、のび太くんがそのすぐ近くにいるような気がして、近くにいたらどんな気持ちになるのかなと思って、土管に入りたいなと思っていました」
――ほかにお気に入りのショットがあれば。
「これです。これは、雨を降らせてモノクロで撮っているんですけど、モノクロの写真が幻想的な感じがして、普段の私と違ってかっこよく撮っていただきました」
――普段はどんな感じなんですか?
「普段はこんなにきりっとしてなくて、すごく内気なので、少し内側に入った顔をしています」
――お休みの日はどのように過ごしてますか?
「お家の中で映画を見たり、1日中家でプラモデル組み立てたりしてます」
――どういうプラモデル?
「ガンダムのプラモデルをよく作っています」
――今回の写真集はメンバーのどなたかにはお見せしたんですか?
「SKEのメンバーには『いつもと違ってきれいだ』って言ってくれて、すごくうれしかったです」
――もう一人の松井さんには何か言われましたか?
「珠理奈はまだ見ていないと思うので、今度一緒になったときに見たいなと思います」
――自分で出来ばえとして点数をつけると何点ぐらい?
「難しいなぁ……うーん、100点て言いたいんですけど、100点て言うと伸びしろがなくなってしまうので、まだまだこれから先のことを考えて50点」
――かなり伸びしろが大きいですね。
「作ってくださるスタッフさんやまわりの方たちには文句なく100点をもらってほしいんですけど、自分個人としてはまだまだだと思うので、いろいろ磨いていけたらなという気持ちで」
――今回やれなかったけど、挑戦してみたいことはありますか?
「『きんぎょ』っていう“和”なタイトルなのに和服は全然着なかったので、着物を着たりできたらいいなと思います」
――20歳の成人式の着物はどうでしたか?
「着物を着るのがすごく大好きで、小さいころから下駄を1日履いて歩くぐらい大好きで、成人式のときもすごくきれいな着物が着れてうれしかったです」
――20歳になってこれから挑戦していきたいことはありますか?
「富士山の五合目に『富士山メロンパン』というのがあるので、それを食べに富士山に登りに行きたいなと思っています」
――当然五合目だけじゃなくて頂上まで?
「(笑)はい、頑張ります」
――ほかにやってみたいことはありますか?
「お芝居がすごく好きなので、そういうお仕事をもらっても大丈夫なように、日々いろんな映画を見たりだとか、お芝居を見にいって勉強して、準備を整えておきたいなと思っています」
――ちなみにいちばんのセクシーショットは?
「そうですね……セクシーショットは……見せちゃうともったいないので、表紙はでもセクシーだと思うし、裏表紙もなかなかセクシーなので、チラリズムを楽しんでいただけたらいいなと思います」
――大人の仲間入りですけど、自分はセクシーだと思いますか?
「全然セクシーじゃないです。困るぐらい色気がないと自分では思っているので、まだこのまま子どものままでいたいなと思っています。セクシーさとか大人っぽさはまだこれから人生すごく長いので、その中で培っていけばいいと思っていて、子どもらしさは今の短い期間しかないなと思うので、少しでも長く保っていけたらなと思います」
――そろそろ素敵な恋をしてるんじゃないかなという年頃ですが、そちらのほうは?
「ないです。今はお仕事がいちばん楽しくて、ストレスの発散も全部お仕事の中なので、お仕事をしているときが一番幸せです」
――水槽とか土管とか、ほかに狭いところで入ってみたいところはありますか?
「結構いろいろ入り尽くしたんですけど、マンホールの中から出てみたいです」
共同会見ですので、玲奈さんのことをあまりよく知らないようなテレビの方が聞いたのですが、さすが玲奈さん、見出しになることをたくさんお話ししてくれました。会見にもとても多くの媒体が取材に参加していました。発売前に重版(≒増刷)が決定し、発行部数も発売日には10万部を超えていたそうです。(撮影・取材 岡田)