今回の選曲講座は、2ndシングル「さくらんぼ」で大ブレイクし、芸能予備軍の熱い視線を浴びている大塚愛の登場です。
大塚愛はオールマイティ系
ブレイク以来、メディア、Webサイトでは「大塚愛はaiko系」という議論があちこちで交わされています。
確かに、アルバムを通して聴いてみると、「桃」「さくら」など植物を恋愛の比喩に使うところは、aikoの片鱗をうかがわせますが、ボーカルのスタイル、サウンドのバリエーションは、彼女がリアルタイムで体験したJ-POP歌姫のコンセプト(食材)がつまった、「フルーツポンチ」(アルバムタイトルの元ネタ)、あるいは「お好み焼き」のような世界ではないかと感じています。
そうした点では、aiko好きな人はもちろん、ハロプロ系を含めて、J-POP歌姫の誰かに思いを寄せたことのある人なら、非常にとっつきやすい、オールマイティなアーチストであるといえそうです。
大塚愛はどんな人に向いているか
こうした理由から、私自身は、今までどんなアーチストを聴いていたかにかかわらず、自分の音域、声質に合っているかどうかで大塚愛歌唱の是非を判断してもかまわないと考えています。
が、強いていえば、下記のタイプに1つでもあてはまる人が歌えば、その人のキャラクターとシンクロして、審査員の評価は一層高まることでしょう。
1.世代を問わず、年齢より若く(幼く)見える人
2.ダンス・R&B系よりもバンド系の曲が好きな人
3.オーディションの場で、何か「伝えたい!」強いメッセージを持っている人
4.歌はまだまだだけど、笑顔は負けない! と思っている人
選曲アドバイス
それでは、これまでリリースされたシングル3曲と、DVDにも収録されている、筆者イチ推しの「片想いダイヤル」に関して、選曲のアドバイスを行ってみましょう。
・桃ノ花ビラ(1st Single)
歌唱に色気があり、歌詞も比較的大人っぽいので、16歳以上の人にオススメしたい曲です。ステージでは、桃色にこだわらず、淡い色彩の衣装で勝負すると好印象を与えられます。
・さくらんぼ(2nd Single)
とにかくカワイク歌うことに徹したいところです。意外にスピード感あふれる曲なので、テンポについていけないときには、オケのピッチを変えてみるなどの工夫もいいでしょう。ただ、Tシャツ&ジーンズ姿で歌ったのでは、この曲の持ついじらしさが生きてきません。衣装には要注意!
・甘えんぼ(3rd Single)
ナルシズム度がかなり高く、感情移入しすぎると審査員にイヤミ感を与えてしまいます。はやる気持ちにブレーキをかけながら歌うように心がけましょう。
・片想いダイヤル(Album M8/DVD収録)
軽快に歌えて、例えば、水着審査や、普段着での予選審査で歌っても違和感はありません。アルバム添付のDVDにも収録されているので、振り付けなどもマスターしやすいと思います。
おわりに
すでに「さくらんぼ」をはじめとした彼女の曲は、いくつかのオーディションなどで歌われ、高い評価を受けている場面もあるようです。
このコラムを観て「大塚愛を歌ってみよう」と思った方、健闘をお祈りします。