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選曲講座~80's(エイティーズ)で踊ろう!

written by KEN

  Last Updated: 2005/04/28
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お待たせしました。「選曲講座」約1年ぶりの復活です。

今までの選曲講座は、オーディション対策の一環として、ソロボーカル中心の記事を書いてきましたが、スクールの発表会や、イベントなどで、ダンスユニットでの出場が主体になっていることを受け、「どのような曲をバックに踊れば場を盛り上げられるか」を最大のテーマに選曲を考えることにしました。

今回は、現在、音楽シーンで最も注目を集める80年代にヒットした洋楽、80's(エイティーズ)を取りあげてみましょう。

エイティーズがダンスユニットに適している理由

昨年、スクールの発表会でも多く取り上げられたゴリエの「Mickey」(オリコン1位)は、1982年暮れにトニー・バジル(Toni Basil)によって全米ヒットチャート(ビルボード)1位を獲得した、れっきとしたエイティーズナンバーです。また、音楽の嗜好が微妙に反映される自動車のCMにも、80年代に活躍したアーチストの楽曲を使う例が目立っています。

このように、再評価が高まりつつあるエイティーズですが、ユニットで踊るのに適している理由は、大きく、次の3つが挙げられます。

  1. ビデオの普及に合わせて、プロモビデオ(MTV)が発達し、音楽に「見せる」要素が加わったこと。
  2. MTVの申し子といわれるマイケル・ジャクソン、マドンナを筆頭に、この時代にヒットした楽曲は、ほとんどがダンス的要素を取り入れていること。
  3. 講師、芸能予備軍(主にキッズ世代)の親がリアルタイムで体験した音楽であり、教えやすいこと。

特に、ダンスの講師は「マイケル・ジャクソンの『スリラー』のMTVを観てダンサーを志した」という世代の人が中心であり、まさにエイティーズ体験がなければ、今日のようなダンス系スクールは成立しなかったといっても過言ではないでしょう。

マイケル、マドンナ、そして80年代後半に一世を風靡したユーロビートは、定番として以前から発表会で取りあげられていますが、ここでは、一般の音楽ファンが親しんだヒット曲の中から、ダンスユニットにフィットしそうな楽曲をピックアップしてみたいと思います。

オススメのエイティーズナンバー

★「Take On Me/テイク・オン・ミー」a-ha(1985年)
「ヘッド・ラインズ・アンド・デッドラインズ~ザ・ヒッツ・オブ・a-ha」に収録

アーチスト本人が、アニメと現実の世界を往き来する様子を描いたMTVが当時大きな話題となりました。MTVの世界を連想させるような、アニメチックな振り、スピード感のある踊りをどのように演出できるかが、講師の腕の見せ所でしょう。

数あるエイティーズの中でも、最も時代性を感じさせる1曲であり、パフォーマンスにあらゆる解釈が盛り込めることだけは間違いありません。(男女混成ユニット向き)

★「Wake Me Up Before You Go-Go/ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」 WHAM!(ワム!)(1984年)
「DVD MAX 80’S 2」に収録

ワム!とい言えば、ドラマの元ネタにもなった「ラスト・クリスマス」があまりにも有名ですが、本来は、こうしたポップな曲を得意としていたデュオです。とにかく「軽快さ」がウリの曲ですので、ユニットのメンバーも、あまり暑苦しくないキャラクターの人を選びたいところです。(男性ユニット向き)

★「Girls Just Want To Have Fun/ハイスクールはダンステリア」 Cyndi Lauper(シンディ・ローパー)(1984年)
「エッセンシャル・シンディ・ローパー」に収録

シンディ・ローパーも、昨年CMソングで使われた「タイム・アフター・タイム」などバラード系のイメージが強いアーチストで、この曲は、現在では「隠れた名曲」という評価をされているようです。

「ハイスクールはダンステリア」という邦題は、当時、本人から「イメージが違う!」とクレームが付いた、いわくつきのものですが、ユニットで踊る際は、むしろ、邦題のイメージそのままに、オールディーズ調の衣装などで統一するとステージ映えするでしょう。(女性ユニット向き)

★「Let's Dance/レッツ・ダンス」David Bowie(デビッド・ボウイ)(1983年)
「デヴィッド・ボウイ・ベスト [BEST OF]」に収録

今回のコラムにふさわしいタイトルです(笑)。骨太なボーカルながら、他のイギリス出身アーチスト同様、ビジュアル系の要素を持っていますので、化粧は派出目にしながらも、衣装はスーツなどの単色系で決めて踊るのがベストです。(男性ユニット向き)

ショッピングモールが有効

ショッピングモール、お祭り、ライブハウスと、これまでのコラムで紹介したなかで、エイティーズ発表の場として最も有効なのは、ズバリ「ショッピングモール」です。

これは、客層の中心が、エイティーズをリアルタイムで体験した世代であることもさることながら、ほとんどのショッピングモールが、CDショップ(外資系含む)を併設しており、ユニットによるイベントを、CD、DVDの販促に有効と捉え、積極的に協力してくれる可能性があるからです。

たとえば、昨年のクイーン(QUEEN)のように、ドラマの主題歌で歌われて、CD、DVDが再発されたときは、イベントを打つ絶好の機会になるでしょう。CDショップの関係者と協議して、そのアーチストの楽曲をバックに踊る企画を立ててみてはいかがでしょうか。

おわりに

今回取り上げた楽曲は、下記に示すように、すべてDVDで当時のプロモ映像が入手できます。まずはDVDをチェック、映像のイメージに合わせて、ユニットの構成人数、衣装、動きなどを研究してみましょう。

親、講師にとっては懐かしく、生徒にとっては新鮮なエイティーズナンバーは、スクールのイメージアップに必ず役立つアイテムになると思います。

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