スクール生イベントの楽しみ方のPart2は、地域最大のイベント「お祭り」にスポットを当ててみましょう。
【スクール生のイベントが行われるお祭りの種類】
ひとくちに「お祭り」といってもいろいろ種類があります。
たとえば、その地域の伝統、伝説などに基づいて開催される祭りや、神輿をかついで街中を練り歩く類の祭りでは、スクール系はもちろん、歌(カラオケを含む)やダンスのイベント自体もほとんど行われません。このコラムでチェックする「お祭り」は、戦後生まれの「カーニバル」「フェスティバル」などの様式を取り入れた祭り、市町村主催のふるさと祭り、盆祭り、花火大会などです。
戦後生まれのお祭りとして代表的なのが、福岡の「博多どんたく」、広島の「フラワーフェスティバル」、そして、北海道の「さっぽろ雪まつり」でしょう。これらのお祭りを知らない人はいないと思いますが、スクール生のイベントが組まれていることは、意外に知られてはいないようです。
一方、もっと身近なお祭りであるふるさと祭り、盆祭り、花火大会は、夏休み時期を中心に開催されます。こちらのほうは、特設ステージで歌やダンスのイベントが行われることが一般化しており、夏休み時期とも重なって、地元スクール生が多数参加するシーンが見受けられます。
なお、「博多どんたく」「フラワーフェスティバル」「さっぽろ雪まつり」は、毎年多数の観光客が訪れ、列車、飛行機や宿泊地の確保には困難を極めますが、ダンス、音楽系のイベントは至るところで開催されており、芸能界を目指すお子さんをお持ちでしたら、観に行く価値は十分にあると思われます。
【お祭りイベントチェックの方法】
イベントチェックの方法としては、お祭りのホームページからスケジュール表をアクセスする方法もありますが、急な変更など、サイトの更新がままならないことも多いようです。現地の案内所でパンフをもらうか、ステージ傍らのプログラム表を観るかしてチェックするのが確実です。
ビデオカメラ、デジカメなどの扱いについては、前回の「ショッピングモール編」で書いたことと基本的には変わりません。ただ、メジャーアーチストが出演するステージは、野外であっても撮影が制限される場合があります。必ず現地の係員の指示に従うようにしましょう。
また、ショッピングモールと違って、1つのステージが終わると、スクール生が丸ごと次のステージをハシゴすることも多く、終演後に、スクールのスタッフとお話する時間はほとんどないものと思います。質問事項などがあれば、後日、電話やメールなどでたずねたほうがいいでしょう。
【実際のステージの模様】
さて、筆者は、今年初めて、ゴールデンウィークの2大祭り「博多どんたく」と「フラワーフェスティバル」を掛け持ちで観に行く機会が持てました。
「どんたく」では、福岡第一高校パラマ芸能塾、「フラワーフェスティバル」では、アクターズスクール広島という、「スクランブルエッグ」でもオナジミのスクールもステージに参加し、お祭りを盛り上げてくれました。それでは、両者のステージをじっくりと写真でお見せしましょう。
《福岡第一高校・パラマ芸能塾in博多どんたく》
2004.5.3 西鉄大橋駅前特設ステージ
2004.5.4 博多ベイサイドプレイス特設ステージ
《アクターズスクール広島inフラワーフェスティバル》
2004.5.5 平和大通り デオデオさくらステージ
【おわりに】
最近、NHKの「ポップジャム」などでも積極的に取り上げられるようになった地方発アイドル(ご当地アイドル)は、連載で取り上げたショッピングモールや、各種お祭り、イベントなどを活動の場としている点で、スクール生との共通項は多いかと思います。なかには、
りんご娘.(青森・弘前アクターズスクールプロジェクト)
Negicco(新潟・SHOW! パフォーミングスクール)新潟発アイドル
Negicco「Ex-Girls Style」ライブに出演
ネイチャJr.(長野・ビームアクターズスクール)
TIARA(山梨・ビームアクターズスクール:BigWave
LIVE 2004~夏祭り2Days~ユニット大集合祭り!!)
などのように、地元のスクール生を中心に結成されたユニットも多数存在します。
お子さんは、身近な目標になる存在を、親御さんは「おらが町のアイドル」を探すつもりで、スクール生のイベントに足を運ぶことは、親子で、芸能界を目指すことのモチベーションを維持するためにも非常に有効なことかもしれません。
もし、あまりマスコミやWebサイトで取り上げられていないスクールで「こんなユニットが活動してますよ」という情報がありましたら、どんどんお寄せいただけると幸いです。