ゴールデンウイークの時期は、毎年、「博多どんたく」の様子を観に福岡に帰るのが、私の恒例のスケジュールとなっています。
「博多どんたく」といえば、かつては新人アイドルがこぞって来福して、イベントステージからデビュー曲を披露していたものですが、90年代以降、アイドル歌手の衰退とともに影をひそめ、最近ではもっぱら、芸能予備軍による歌、ダンス、演奏などのステージを観るのがメインとなっています。
そんななか、今年は特に、Webでも告知した「パラマ芸能塾」をはじめ、福岡発のアイドルユニットとして注目を集める「ミスリル」、「CUBE」が相次いでこの時期にイベントを行ないました。今回は、この3組を中心にゴールデンウイークのイベントをまとめてみましょう。
パラマ芸能塾(5月3日、大橋駅前特設ステージ)
この日は朝から雨が降ったり止んだりの天気でしたが、13:30の開始直前からはなんと土砂降りに、それでも、舞台には屋根があったため、何とか約30分のステージは無事に行なわれました。ちなみに、予定されたどんたくのパレードは14年ぶりに中止になったそうです。
内容は昨年の文化祭で披露したステージからセレクト。コラムで紹介したPinky、EM2のユニットをはじめとして、ベストメンバーが勢揃いし、雨の中奮闘してくれました。昨年と比較して大人っぽくなった娘が目立ったようです。
ゲストにはパラマ卒業生の男性2人組ユニット「AND RUN」(エンドラン)が登場。既に地元のFM局でレギュラー番組を持っており、氷川きよし氏に続くメジャーデビューが期待できそうです。
福岡第一高校といえば、今年は中学生アーチストとして話題を呼んだKAZAMIが入学。東京と福岡を往き来しながら活動を続けていくとのことで、プロのアーチストの存在は、パラマ芸能塾にとっても大きな刺激になるものと思われます。
ミスリル【MYTHRIL】(5月4日、天神どんたく本舞台)
RKB毎日放送(TBS系)の番組「Momo-can Do!」から生まれた3人組のユニット。2月に地元のRKBレコードよりCDデビューを果たしていますが、このほど、ワーナーよりメジャーデビューも決定したとのことです(7月24日リリース)。
この日も昼過ぎから激しい雨に見舞われましたが、彼女らのステージが始まるころには雨もピタリと止み、オリジナル曲3曲を披露。自分たちでギターの演奏を行なったり、ダンスを披露したりと、ちょうどZONEとdreamを足して2で割ったようなグループでした(笑)。いいプロデューサーにめぐり合えれば、彼女らの魅力は全国的に花開くかもしれません。
CUBE(5月6日、ホークスタウン)
こちらもインディーズデビュー組。福岡のモデル事務所「NOIR」(モー娘。オーディションに出場した西田奈津美ちゃんも所属)に所属する男2人、女3人を集めたユニットです。
全体的にはダンス系を主体にした曲づくりですが、女の子は中学生中心なのに対して、男の子は20歳前後と年齢的には離れており、美少年というよりは「兄貴!」という印象を受けました。
女の子3人はモデル出身だけあって、キュートな中にも端正な顔立ちをしており、うまく化ければ、ローティーン世代のファッションリーダーにもなり得る存在といえるでしょう。早期のメジャーデビューを期待したいところです。
この他、「芸能予備軍事情3」で紹介したJAO福岡校の増山千春さんが、地元の深夜番組「プチぷりん」(TVQ) にレギュラー出演、同じくJAO福岡校の萬田美子さんも深夜番組「ドォーモ」(KBC) のキャスターとして人気急上昇中と、タレントスクールに通っている人達の番組進出も目立ちます。
私自身も、検索サイトなどでこまめにチェックはしていますが、もし「スクランブルエッグ」(紙媒体、Web) で掲載した芸能予備軍たちを、番組、イベントなどで見かけたという情報がありましたら、どんどんお寄せていただければ幸いです(福岡地区に限りません)。