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芸能予備軍事情6~HMS第28回ファミリーミュージックフェスティバルレポート

written by KEN

  Last Updated:2002/04/20
本記事を無断で複製・転載することを禁じます。
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毎年、春休みや新年度を迎える3~4月は、夏休みに次いで多くのオーディションや、業界へのお披露目発表会が行なわれる時期でもあります。「スクランブルエッグ」でもおなじみの、平尾昌晃ミュージックスクール(HMS)でも、桜が散りかかった3月27日に恒例の「ファミリーミュージックフェスティバル」が開催されました。今回のコラムは、そのレポートをお送りしましょう。(2002年3月27日 東京・科学技術館サイエンスホール)

開校から28年、芸能スクールとしては老舗のHMSは、これまでに数多くの芸能人を輩出していることは皆さんご存知のことと思いますが、ここにも変革の波は確実に押し寄せているようです。

それを象徴するのが、小学生、中学生ユニットの大量出場(「芸能予備軍事情1」写真参照)。特に小学生低学年がステージに立つ姿は、従来のHMSではほとんど見られなかった現象です。これは、新設のところざわ校(所沢市)が積極的に小学生を入校させ、発表会に出場させていることが大きいと思います。

このところざわ校、自動車学校のビル内に併設しているというユニークなスクールで、比較的駅から遠いところに立地されているためか、親が子供を車でレッスンに通わせているシーンが多く見られるそうです。

奇しくも、4月より公立学校の完全週休2日が実施され、土曜日の子供たちの過ごし方が国民的議論になっている中、これまで、学校の教育と無関係のように思われてきた芸能スクールが、教育の一環を担う形になっている状況を垣間見るかのようです。

さて、内容についての詳しいコメントは13号で行ないますので、ここでは、有力と思われる出場者を何人か写真で紹介することにしましょう。

♪出場者名(年齢・出身校・出場コーナー)
(会場では、ベーシック→ミドル→インビテーション→オーディションの順に進行)

♪川端芳恵(21・札幌校・インビテーション)

川端芳恵

1998年(第22回)長崎歌謡祭北海道代表。元々年齢より若く見えるタイプですが、今回は女子高生を思わせるスニーカー・白ソックス・ミニスカートのコスチュームで「好きになって、よかった」を熱唱、男心を大いに萌えさせてくれました。

♪熊丸詩乃(16・鹿児島校・オーディション)

熊丸詩乃

今回の発表会最大のホープ。南国的ルックスに元気いっぱいの笑顔が業界の目を引きました。声にパンチがありますので、いろいろな曲にチャレンジしてほしいところです。

♪加地麻美(18・福岡校・オーディション)

加地麻美

「ASAYAN」超歌姫オーディションでも最終の8人に残った実力派。椎名林檎、aikoの曲さえ自分のものにしてしまうキャラの強さが魅力。この4月、約2年間のオーストラリア留学に旅立ちました。

♪尾沼友梨佳(13・東京校・オーディション)

尾沼友梨佳

ソニーミュージックオーディションで第3次予選まで進出、「NHK BSジュニアのど自慢」でチャンピオンになった経歴も持っています。「果てしなく続くストーリー」を自然体で歌える実力は相当なもの。13歳ながら、発表会のトリを堂々と務めました。

変革の波といえば、かつて生徒としてスクールで学んできた人たちが、講師、スタッフという形で生徒をサポートする立場になるなど、人的な世代交代も確実に進んでいるようです。まもなく30周年を迎えようとしている老舗芸能スクールのスピリットを、彼らがどう継承するかも、見守っていきたい気がします。

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